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協和党

 次の総選挙でそうなるか分からないけれども、組織的に裏金づくりを行っていた自民党は、制度疲労を抱えており、早晩下野することになるだろう。そこで新しい政治集団(政党)が政権を担うわけだが、その名前は「名は体を表す」と言うので、21世紀にふさわしい価値観を日本から提示するものであって欲しいと思う。  「自由」も「民主」も大事な価値観を含んでおり、それ自体はこれからも尊重しなければならないものだが、過去200年弱の日本の近代社会に於いて散々使われており、新味に欠け哲学が感じられない。「新民主党」が自民党に代わって政権を担ったとしても、皆さんは新しい時代を感じますか?。  日本国憲法には「平和的生存権」という思想があります。憲法前文の「我らは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏を免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。」という部分と、「戦争の放棄」を定めた憲法9条をあわせて定立される概念です。これらの法文を私なりに優しく解釈すると、「共に生きたいと願う全世界の国民の連帯」ということであり、これを圧縮すれば「共に行きたい」であり、更に圧縮すれば「共生」ということでしょう。私は自民党に代わって政権を担う政党は「共生党」と名乗るのが良いと思い、その旨をX(旧twitter)で前明石市市長の泉房穂さんにぶつけてみました。  そうしたところ、有識者の方から、①選挙の際、共産党と書き間違える人がいる②共産党の亜種と勘違いされる、という戦術上の理由からダメ出しを頂きました。なるほどそうした事も考えなければならないのですね。  そこでまたしばらく考えました。「共生」の文字をより積極的なニュアンスのある「協」の字にまとめ、後藤田正晴さんが、憲法を改正するなら入れろと言った「和を以て貴しと為す」(聖徳太子の十七条憲法第一条)から「和」を用いて、政党名を「協和党」とするのは、どうでしょう。国際協調路線を基調とする日本国憲法と整合的だし、各国法の平等(=各国の主権の尊重)を大事にし、地球環境問題に積極的に関わる覚悟を示せると思います。みなさんはどう思われますか?。(因みに英文表記は、The Party of concordが良いと思います。また私は、平和を維持する上で力の要素は無視できないと思っています。ただし、紛争に軍事介入するのではなく、「文民」としての活動を最大限尽くすべきだと考えます。)

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