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YouTubeチャンネル「一月万冊 希望のない暗黒。」に対するコメント。


 「希望のない暗黒」というのが今回の一月万冊のコピーだったけど、私は希望を持っているよ。近い将来の光り輝く日本の姿が目に浮かぶよ。竹中平蔵さんや三浦瑠麗さんのようなエセ知識人を相手にするのをやめて、私達の方で本当のダイアローグ・イン・ザ・ダークを始めようではありませんか、皆さん!。

 皆さんはNTTのIOWNプロジェクトをご存知でしょうか?。

 https://www.rd.ntt/forum/2022/index.html


IOWNはInnovative Optical and Wireless Networkの略で、光トランジスターの開発に端を発し、ElectronicsからPhotonicsへの転換を図ろうとする野心的プロジェクトです。最新の研究・開発成果は上記のURLで確認できるけれども、初学者レベルでポータブルに勉強したいと思う方は、パーソナルメディア刊『TRONWARE vol199』を購入されるのが良いと思います。この『TRONWARE vol199』はTRONプロジェクトで著名な坂村健・東洋大学情報連携学部学部長が、IOWNを始め「ネクスト・インフラ」について解説してくれています。日本の技術政策・戦略について構想したい全国民必読の書ですよ!!。

 技術的な話題は上記のネット情報・出版物に譲るとして、私はここでIOWNと安全保障の関係についに議論したいと思います。ロシアのプーチン大統領を見れば分かる通り、独裁者ほど情報をコントロールしたがります。前線に向かう兵士を鼓舞し、銃後の守りを固めたいからです。でもウクライナ侵略戦争には何の大義名分もなく、戦意喪失したロシア将校は投降し、子供の命が心配なロシアのお母さんはプーチンを吊し上げます。そして私たちはその光景をYouTubeで見ているのです。あるいは中国の若い世代がインタビューに答えて、「靖国神社に参拝する日本の政治家は嫌いだけれども、日本の文化は好き。日本のアニメを日本語で見たいから、日本語を勉強しています。」と明るく語る光景も私たちは経験しています。ネット上では情報を集約しようとする力と拡散しようと力が綱引きを演じているのです。憲法9条を擁する我が国は、この状況を戦略的に利用すべきではないでしょうか?。そこでIOWNの登場です。光トランジスターの特許を有する我が国は、光電融合技術の世界的展開を主導的に行える立場にいます。つまりIOWNをリーダーシップを取って世界的に展開できるのです。IOWNのネットワークの中を光の束を際限なく流通させ、ナショナリズムに吸収されない「個別・具体性」(=投降するロシア将校、子供を心配するロシアのお母さん、日本のアニメ好きの中国の若者etc)を担保することで戦火が開くことを予防し、以て日本のソフトパワーとするのです。(平和的生存権の具体化ということです。)皆さん、子どもたちに元気な日本を取り戻してあげようではありませんか!。


参考文献 石黒一憲 『IT戦略の法と技術

           「NTTの世界的R&D実績」VS「公正競争」』信山社


【追記】TRONプロジェクトの成果であるリアルタイムOSのT-kernelのネットワーク環境は、これからインターネットではなくIOWNに移行して行くのだから、TRONが考えるIoT環境はInternet of Thingsの略ではなく、Innovative Optical Thingsの略であると読み替えることを坂村先生に提案したいと思います。(GNUプロジェクトでgccが、もともとの意味がgnu c compailerだったのが、多様なコンピュータ言語をサポートしたことで、gnu compailer collectionと読み替えることにしたことの応用です。\(^o^)/)

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