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AIゆりこ

 都知事選絡みで小池百合子知事が、AIゆりこなるものを登場させた。お上手だと思う。実写で写せば71歳の小池知事は、喉元あたりの〝老い〟がどうしても隠せないけれども、CGで表現すればごまかせるし、最先端の技術に通じていることもアピールできる。「希望の党」騒ぎのときも思ったけれども、知事は機を見るに敏だよね。(「希望の党」の〝希望〟は、村上龍さんの『希望の国のエクソダス』からの引用だろう。)

 さて、対する蓮舫さんはどう対応すればよいのだろう。頭の体操として考えてみた。私は、真面目さ・ひたむきさを蓮舫さんは打ち出すべきだと思う。今の政治に欠けているものは、国民(都知事選では、都民)のことを思う真面目さ・ひたむきさだと思うからだ。岸田総理大臣は国賓待遇でアメリカに招待されてご満悦だったけれども、どれほど国民のことを思って外交をしたというのか?。裏金・脱税疑惑の自民党の政治家は、自分たちは特権階級だという驕りはなかったか?。憲法を改正して緊急事態条項を入れようとしている政治家は、国民を支配したいという願望を制度的に担保したいだけではないのか?。

 その昔、逸見政孝さんというフリーアナウンサーがいました。彼は持病の癌が再発して仕事を降板しなければならないときに、記者会見して社会人として、アナウンサーとしての〝説明責任〟を果たそうとしました。その愚直な対応は、大きな反響を呼び、一タレントの記者会見を超えて、その日の夕方のニュース番組のトップニュースになりました。命をかけた真面目なひたむきな態度は、人の心を打つのです。

 蓮舫さんも同じことをすればよいと思います。都政に対して信じるところがあるのならば、愚直に真面目に語れば良いと思います。そうすれば有権者の心に届くでしょう。〝AIゆりこ〟をふざけてると受け止める有権者もいるだろうしね。\(^o^)/
 

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