黒岩 篤 (Atsushi Kuroiwa)

スターバックスやGabaといったベンチャー企業を渡り歩き、今はスマートニュースというユ…

黒岩 篤 (Atsushi Kuroiwa)

スターバックスやGabaといったベンチャー企業を渡り歩き、今はスマートニュースというユニコーン企業のCorporateで働いています。

最近の記事

二十歳になった息子に伝えられることがあるとすれば

いつものように暇つぶしにInstagramで色々と見ていた。女子プロゴルファーNelly Kodaの一見細く見えるのに半端ない体幹の鍛え方を見て凄いなー、と思ったり、Tiger Woodsの現役バリバリの時のマスターズの信じられないショットを見たり。何故運動音痴の僕がゴルフを今更ながらやっているかは別に話すとして、その中に次の投稿(正確にはそれを参照した誰かの映像)があって、瞬間的に「そっか!そういうことか」と思ってここに整理して、書いてみようと思う。 息子が大学入学してか

    • キャリアプランの誤解

      しばらく前からキャリアプランという言葉に違和感を感じていた。そもそもキャリアプランってどういう定義なんだろう?ということで検索をしてみた。 ついでの政府機関がどう定義しているかを見てみると、厚生労働省がこれ。 さて、共通項として出てくるのが「将来像を設定し、逆算して行動する」ということでしょうか。いやいや、そんなことってそもそも可能なのだろうか。僕が個人として最も違和感を感じるのは「将来像」という言葉。その「将来像」が絶対不動なものとして設定可能であることが、キャリアプラ

      • バックオフィスシステムの一考

        会計システムって何を使ってますか?とか勤怠システムは何を使ってますか?とか、そういう質問を受けることがある。しかしながら、種々の会社の管理部門を預かってきた立場としては、正直そういう単品質問は何も物事を解決しないと言いたい。収益を生まないシステムを自ら作ることは管理部門の場合は稀なので、提供側の単品販売ロジックにしたがって選択するしかないから、単品質問にならざるを得ないという状況もあるだろう。 昨今ではオンプレミスでの製品提供は姿を消して、SAASでのサービス提供が主流にな

        • 様変わりする世界

          2年程前、Google Driveに放り込んでおいた高校の同窓会誌(紙)への寄稿文を記録としてここに記録として転載します。 私が東大寺学園を卒業したのは1990年、まさにバブル崩壊前夜。それから四半世紀を経て私は、当時想像しえなかったニュースアプリのIT企業の管理部門で働いている。その間、100億円売上・100人勤務規模の急成長するベンチャー企業数社を経験した。20代は外資系カフェチェーンに勤務し、年間100店舗以上出店、年間採用は正社員だけでも数百名規模という成長をしてい

        二十歳になった息子に伝えられることがあるとすれば

          大学受験を迎える君へ

          当時起きていたこと、考えていたこと お父さんの経験に少し触れようと思う。もしかしたら参考になるから。僕の高校生活というのはそれはそれは無目的な毎日だった。自分が何をやりたいのか、何をすべきなのかといったことは全く見えず、ただ毎日ご飯をたべ、息を吸い、学校に行っていたように記憶している。成績も一学年235人中200番目くらい。あるテレビ番組を見るまでは。 高3になった1989年のこと、中国では天安門事件が起こり、東欧では社会主義の崩壊が始まっていた。受験も迫る12月あたりだ

          大学受験を迎える君へ

          転校生の転職

          転校というのは慣れというのもあるけど、僕には苦い思い出ばかりだ。親の都合で自分の生活環境や人間関係がガラリと変えさせられるのだからツラい。先生も友達も知らない人だらけだし、入学と違ってそこには一定の人間関係が築きあがったところに入るのだから簡単ではない。しかも、僕は香港日本人学校からカイロのエジプト人だらけの現地校に放り込まれたり、関東育ちなのに大阪の関西弁・阪神ファン100%の環境に放り込まれたりしてきた。大学も自分の高校からは誰も行かないところにしか受からなかった。 転

          スタートアップ適性というもの

          自分がスタートアップらしいスタートアップに入ったのは、2000年の創業間もないスターバックスコーヒージャパンでした。入社して3日間、実は僕は全く仕事がなかった。数メートルのところに上司がいたけど何の指示も飛んでこない。さて、どうする? ①仕事は自分で見つけられるか。Can you find your job by youself? そう。自分で仕事を見つけてみた。最初に取り掛かったのは、予算管理のチームに配属になったけど、人生で一度も予算を作ったことはなかった。仕方ないの

          スタートアップ適性というもの

          興味の連鎖のはじまり

          やがて孫が生まれれば息子の参考になるかもしれないし、僕自身が懐かしく思い出すこともできそうなので、書いてみたくなった。 2003年に子供が生まれて、ハイハイをして、つかまり立ちをして、一歩一歩と歩き出すようになる。その過程の中で息子の見つめている先に何があるのか興味があった。どんな音に反応し、どんな色彩に魅入られているのか。興味を持ったものに歩いて向かい、手を伸ばそうとする。父や母の顔を触りながら顔というものを理解する。親が嫌がれば嫌なのだと理解する。人間の子は興味の趣くま

          興味の連鎖のはじまり

          僕はもうそこには居ないのだけど

          僕は行儀のよいサラリーマンではないかもしれない。面白そうだな、という思う会社を見つけて、仕事を楽しんで楽しんで仕事をして、つまらなくなると次の会社を探して転じる。子供が新しい玩具を求めるように会社を移る。 楽しかったはずの仕事がどうしてつまらなくなるのか。そこには簡単に説明しきれない沢山の理由がある。会社のカルチャーが業績悪化により崩壊していったとか、業績が落ち着いて収益力は上がったけど仕事が単調になってしまってワクワクしなくなったとか、自分が努力にかかわらず信用されていな

          僕はもうそこには居ないのだけど