Yoshio Takeuchi

新潟で教員をしています。 経験と勘の教育からデータに基づいた教育を。 カリキュラムを…

Yoshio Takeuchi

新潟で教員をしています。 経験と勘の教育からデータに基づいた教育を。 カリキュラムを達成するための教育から子どもの資質・能力を育成する教育を。 理科教育を楽しく広めていきたい。 楽しみながら作っていきますw

最近の記事

今、まさに学校に必要なこと

学校は今、本当の危機を迎えているのかもしれない。 私がこのように考えるようになったのは、きっと自分が管理職になり、自分の立場が全体を支えるようになったから。 それまでは、学級のことを解決することが至上命題で、研究開発や学校行事があっても結局は学級をなんとかすることを求められてきました。 そんな私が最近、「あぁ、本当に学校は危機なのかもしれない」と感じるようになったのは、自分が管理職となったある日、突然「私はもう辞めます」と辞職を告げられたことである。 この辞職劇は、7月の頭

    • 春探しは春になるちょっと前から

      こんにちは。今日はとっても晴れていて良い気持ちです。 私は理科の授業をするときにいつも「あ〜」と思ってしまうことがあります。 それは「季節外れになってしまうこと」です。 季節外れというと色々ありますが、特に「春」の季節を外してしまうことが多いです。 具体的にいうとつくしが大きくなってしまってからつくしを発見することはあっても、つくしが出てくるまさにその直後を発見させることはできないことが多いです。皆さんはどうですか? 理科の学習が始まるのが早くても4月の中旬です。私の勤務地の

      • “よい“教師になりたい!と考えて行ってきたこと

        20年以上教育に携わってきて、ずっと私は「よい」教師を目指してきました。 なかなかこれが難しくてどういった教育を実践することが「よい」ことなのかわからなくなっている期間が多かったように思います。そんな私が感じた「よい」教師像について書かせていただきます。最後まで読んでいただければ幸いです。 私の考えるよい教師の結論 早速ですが、私の考えるよい教師は次のとおりです。 ① 子どもに育成させたい能力像を明確にもてる ② ①の能力を効果的に育成するカリキュラムを考えることができる

        • 学ぶ教師と学び続ける教師

          いつもの自己紹介。 何度か私の記事を読んでくださっている方は読み飛ばしてください。 でも、ちょっとだけ変えているのでよかったら読んでください。 私は、小学校の教師です。 「教師なんです」というと、真っ先に「何年生を教えているの?」と聞かれてしまいますが、「あ~、いろんな学年の子どもに理科の授業を教えています」というと、「今の学校は変わったんだね」と言われます。 私は理科の授業もしていますが、管理職でもあります。 職場では、授業者(プレイヤー)でもあり、管理職(マネージャー

          ¥300

        今、まさに学校に必要なこと

          学校に必要な仕事

          まえおき いつもの自己紹介。 何度か私の記事を読んでくださっている方は読み飛ばしてください。 でも、ちょっとだけ変えているのでよかったら読んでください。 私は、小学校の理科を専門にしている教師です。 理科の授業もしていますが、管理職でもあります。 職場では、授業者(プレイヤー)でもあり、管理職(マネージャー)でもあります。 そんなプレイングマネージメントの代表格みたいな仕事をしながらいつも考えています。 「学校には教育を分かるデータアナリストが必要ではないか」 データアナリ

          学校に必要な仕事

          この画像に何がいるでしょうか

          まえおき いつもの自己紹介。 何度か私の記事を読んでくださっている方は読み飛ばしてください。 でも、ちょっとだけ変えているのでよかったら読んでください。 私は、小学校の理科を専門にしている教師です。 小学校の理科の教師はなかなか少なくて、一部では「絶滅危惧種」などとも囁かれています。 でも、私は、理科が大好きです。 子どもも理科が大好きです。 どうして理科を子どもは好きなのでしょうか。 先日、こんな話を職員としました。 「私のクラスの子たち私の授業だといつもぼーっとしてい

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          あ〜、こんな授業をしていました。。。

          私が以前勤めていた学校での写真が出てきたので書きます。 いつもの自己紹介。 何度か私の記事を読んでくださっている方は読み飛ばしてください。 私は、小学校の理科を専門にしている教師です。 小学校の理科の教師はなかなか少なくて、一部では「絶滅危惧種」などとも囁かれています。 でも、私は、理科が大好きです。 子どもも理科が大好きです。 どうして理科を子どもは好きなのでしょうか。 先日、こんな話を職員としました。 「たとえば、『ありが一匹いて、そこへ十匹のありがやってきて、三匹巣

          あ〜、こんな授業をしていました。。。

          ミジンコの観察をしていたら・・・

          みなさん、おはようございます。 いつもご覧いただきありがとうございます。 突然ですが、皆さんが思い浮かぶ理科の授業ってどんなでしょうか。 私は楽しかった授業もあるのですが、いつも「はいここまで」と言われるのがとてもいやだったことを覚えています。 それでも今は「あぁ、もう時間になっちゃった。今日はここまでだね」っていわなくちゃいけないんですけどね。。。 さて、「はい、ここまで」と言われるととってもシュンとなってしまう活動の一つに顕微鏡での生物観察がありました。 私もそうですが

          ミジンコの観察をしていたら・・・

          「これは発熱かしら?」からはじまったデータ利用(2)

          こんばんは! いつもありがとうございます。 こちらの記事は私の書いた記事の中で一番読んでいただいているのでもう少し詳しくお伝えできるように続編を書きます。 読んでいただけたら幸いです。 新型コロナ感染症も5類への引き下げ議論が高まる中ですので、ちょっと時代遅れな感もありますがどなたかの参考になったり、「面白い」と思っていただけるとうれしいです。 はじめに 私は小学校の教員で管理職です。 思えば、新型コロナ感染症が世間を騒がせていた頃、毎日のように教育委員会から指示やガイ

          「これは発熱かしら?」からはじまったデータ利用(2)

          下から、上からときたら・・・横からでしょw

          こんばんは。 いつもご覧いただきありがとうございます。 私は、新潟で小学校の教師をしています。 小学校の教師はいろいろな教科を一手に教えるものですが、人それぞれに「得意教科」「専門教科」というものがあります。 私は、理科を専門にしています。 自分自身が小学生の頃「楽しかった」「面白かった」「もっとやってみたい」を授業で実現できることを夢見て毎日いろいろな実験に取り組んでいます。 さて、前回上からホットブロックを使って温めるとどうなるかという実験をしてみました。子どもは「絶対

          下から、上からときたら・・・横からでしょw

          ホットブロックを使った水の温まり方の実験について

          みなさんこんにちは!! 温かくなってきましたが、また寒くなるのでしょうか?! 私は、ペンネームを「Science_Teacher」となっているように小学校で理科を教えている教員です。 理科の教員は小学校ではなかなか少なくなってきて、人手不足も進んでいるのですが、子どもは理科が大好きです。 どんな人手も楽しめる理科授業の方法をここでお知らせしたいと思い書いています。 今回は4年生の「ものの温まり方」の授業で使った「ホットブロック」についてお知らせします。 ホットブロックを作

          ホットブロックを使った水の温まり方の実験について

          「これは発熱かしら?!」からはじまったデータ利用

          「○○℃だと発熱?」 保健室の先生からこんな相談をもちかけられたことがあります。 「この子は発熱しているといえるでしょうか」 新型コロナ感染症が猛威を振るい、学校の運営には「体温の管理」が追加されました。でも、どうしても困るのは「本当に発熱している」といえるかどうかでした。基準となる「平熱」を意外と誰も分からないということでした。確かに、世間的には平均して「平熱は36.5度付近」というものはありますが、個別に見たときには36.5℃が平熱とは限りません。37℃が平熱だというこ

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