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❖カオマンガ『愛』(67皿目)❖ まいに知・あらび基・おもいつ記(2024年1月21日)

(ネタの温存だけを目的としたシリーズ。カオマンガイの報告のみ!ほぼ毎日食べているので私の体の半分くらいを構成しています。)

【記事累積:1920本目、連続投稿:854日目】
<探究対象…カオマンガイ、チキンライス、日本、赤羽>

2024年1月8日12時29分、カオマンガイ/チキンライス
本日は、年末年始の一時帰国中に日本で食べた『カオマンガイ/チキンライス』です。さて、今回はどんな名称で呼ぶことができるでしょうか。

2023年の年末年始は、主に大学院時代に住んでいた千葉県・松戸の東横インを拠点としていましたが、今回はラオス第1期を終えて本帰国したときに2年間住んでいた東京都・赤羽近くのウィークリーホテルを拠点にしていました。その2年間で赤羽駅周辺にタイ料理屋さんがけっこうあることは知っていましたし、その中のいくつかは利用したこともありました。

当時はラオスの隣国であるタイにはまだ住んでおらず、タイ料理の知識は現在に比べるともっと乏しい状態で、タイ料理といえば「ガパオ」「パッタイ」「ソムタム」「マンゴースティッキーライス」というイメージでした。そのため当時はチキンライスとカオマンガイとの結びつきは弱く、この辺りのお店を利用したときの注文は「ガパオ」のみだったのです。

しかしタイに住んだ経験によって、現在の私にはチキンライスとカオマンガイの関連性がしっかりとインプットされていたので、今回の年末年始に赤羽駅周辺をウロウロしてタイ料理のお店の前を通りかかったとき、カオマンガイのイメージが最初に浮かび上がったのでした。

そういえばシンガポールに住んでいたとき、クレメンティロード沿いで肉丼屋の近くにあったタイ料理屋を何度か利用したことがありましたが、そのときもガパオやパッタイばかり注文していて、カオマンガイを食べた記憶はありません。つまりタイに住むようになるまで、カオマンガイは私にとってタイ料理の定番という認識がなかったことになります。

そんなカオマンガイだったのですが、今は完全に逆転現象が起こっています。タイ料理屋さんを利用するとき、カオマンガイを注文しないことの方が特殊になっているのです。他の料理を注文するとしても、カオマンガイは当然に頼む形で、それに何を追加するかという状態です。もはや私にとって、カオマンガイはタイ料理という言葉と同義に近いものとなっています。それだけ定番中の定番となったわけです。

ということで「ベタ・マンガイ」です。この日、赤羽のタイ料理屋さんにはいったときも、迷うことなくカオマンガイを注文したのでした。日本でカオマンガイを食べるのは久しぶりでしたが、安定した美味しさで大満足。他の人にとっては、わざわざこういった経緯を考えるまでもなく、カオマンガイはタイ料理の定番なのかもしれませんが、私にとってはタイに住んだ経験が大きく影響しています。そして今となっては何を注文しようかと迷う余地はほとんどない状態でカオマンガイとなっています。それはもちろん美味しいし好きだから毎回迷わず注文しているわけですが、「ベタ」とか「無難」とかいった状態でもあるわけで、フロンティア精神からは遠ざかっているかもしれません。

同様に、「チキンライス」がシンガポールにおける定番の料理であることは、新聞などでの表現からも分かることです。新聞において「チキンライス」という言葉は、「無難」というニュアンスを示す例えとして使われます。使用法の典型は選挙関連の記事で、シンガポール国民がどの政党に投票するかというと、色々思う所があっても結局のところ無難に与党「人民行動党(PAP)」を選ぶことになっている状況に対して、「チキンライス」という表現が使われます。しかしこのような「定番・無難・ベタ」という状態に陥る問題を、カオマンガイやチキンライスのせいにしてしまうのは、これらに失礼ですし可哀そうです。それは料理が自ら進んでそのような状態を作り出したわけではなく、あくまでも人間の捉え方でそうなっているだけです。

そのように考えると、カオマンガイやチキンライスが単なる「定番・無難・ベタ」なものにならないかどうかは、人間の心がけ次第ということになるでしょう。どこかのお店に入り、これまでと同じようにカオマンガイやチキンライスを注文するとしても、それをいつもどおりの習慣で片付けるのではなく、いつも何か新たなテーマ(例えば、タレの使い方を変えてみる、食べる順番を変えてみる、肉と皮の状態を観察し今回ならではの特徴を明らかにしてみるなど)を意識してカオマンガイやチキンライスと向き合い、敬意をもってそれらを食すということが大切だと思います。

そうすることで自分とカオマンガイ・チキンライスとの関わりの中には、いつも新しい発見が生まれることになり、それは「定番・無難・ベタ」から脱却したフロンティア精神に満ちたものとなるでしょう。そのような関わり方になるとき、「ベタ・マンガイ」は「ベター(better)・マンガイ」に生まれ変わると思います。これからカオマンガイ・チキンライスを食べるときは、常に新たなテーマを意識してみようと思います。

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