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❖ビエンチャンを見てんじゃん(95)❖ まいに知・あらび基・おもいつ記(2023年11月21日)

【記事累積:1848本目、連続投稿:793日目】
<探究対象…ラオス、ビエンチャン、異文化理解、多文化共生、食文化>

♪サバイディー(ສະບາຍດີ、こんにちは)
Vientiane International School(VIS)で先週行われた「One World Day」というイベントの続きです。前回の投稿では、こういったイベントで踊りや衣装や歌などを見る際に、扱い方や伝え方について気をつけておかなければ国ごとのステレオタイプなイメージの刷り込みになってしまうかもしれないことを綴りました。

しかし様々な国の文化について、比較しやすいポイントをクローズアップさせて示すことは、異文化理解・多文化共生について考えていくための第一歩・足掛かりになるのは間違いがないと思います。前回はステージ発表について綴りましたが、このイベントでは他にも異文化理解・多文化共生の素敵な情報がありました。さてその情報とはどのようなものだったのでしょうか。

会場は大きく3つに分かれていて、ステージ、工芸品や遊びを各ブースで紹介するゾーン、そして各国の料理が並べられ食べることができるビュッフェゾーンでした。ステージ発表が終わると、時計は11時を回っていたので、ビュッフェゾーンは早くも混雑していました。私もその流れに乗って、各国の料理を調査(?)しました。

ステージ発表で見たような各国の踊り・歌・衣装と同様に、料理というものも各国の特徴が如実に表れる部分だと思います。料理はその国や地域が位置している気候区で育つ動植物を食材とし、調理法もその国や地域の生活・宗教などと密接に関わっています。そして動植物の育て方・捕まえ方・集め方などが子の世代、孫の世代へと継承されていくだけでなく、長い年月をかけて変化・発展したり、自然環境・社会状況などによって適応したりしていった結果、現在の食文化の姿になっているのだと思います。しかも「食」は基本的に毎日複数回関わるものなので、年中行事などの歌や踊りに比べると、繰り返される頻度が圧倒的に高いことになり、定着していくという面でも工夫という面でも、その国や地域の文化の形成に多大な影響を及ぼしていると思います。

この日は、そんな壮大なことを考えながらビュッフェゾーンを回っていたわけではなく、多種多様な料理の存在にワクワクしていました。やはりラオスにいるのでラオスの伝統的な料理は押さえておきたいと考え、ラオスの国旗が立っているテーブルにいくと、バナナの葉に包まれた料理を発見しました。中身がどのようなものであるか分かるように、いくつかはバナナの葉が広げられていて、中に米が入っていました。カオニャオというもち米と食材を一緒にバナナの葉で包んで蒸したものだと思います。普段は楽なのでパンを食べてばかりですが、基本的には米好きなので、この料理を食べない手はないと考え、バナナの葉で包まれたものを1つとりました。

他にもいくつかの料理をとり、テーブルについていざ実食というとき事件が発生したのです。バナナの葉を開いてみると、中から出てきたのは麺料理でした。どうやら米を使ったものと、麺を使ったものの2種類が用意されていて、私は麺料理の方をとっていたようです。それはそれでとても美味しかったのですが、米を食べる気満々だったので肩透かしを食らったような複雑な気分でした。

もう一度ラオス料理のところに行き、米リベンジを果たしたかったのですが、しばらくするとビュッフェゾーンはさらに混雑してきました。おそらくステージ発表が終わり、着替え終えた児童・生徒たちがやってきたからだと思われます。そのあと、まだ比較的人が少ない場所の料理をいくつか調査(?)して、会場を後にしました。

この学校に通っている児童・生徒たちは、このような素敵なイベントを通じて、知らず知らずのうちに異文化理解・多文化共生の土台を作っていると考えると、自分の子どもの頃とは違い早いうちから貴重な経験をしていてとてもうらやましく感じました。ただし前回の投稿で綴ったように、ステレオタイプな文化の刷り込みになってしまってはいけないと思います。大切なことは、相違点を話題のテーブルに広げて終わりにするのではなく、それら一見すると異なって映る情報であっても、しっかり向き合って考えてみると共通しているような本質的な部分がたくさんあって、世界というものは実は「大同小異」なものであり、私たちは運命共同体なのだと気づくことではないでしょうか。それにしてもあの米料理が食べられなかったことは非常に残念です。やはり心のどこかで引きずっているので、近いうちに伝統的なラオス料理のお店であの米料理を食べようと思います。

ちなみに、「食事、料理」はラオ語で「ອາຫານ(アーハーン)」といいます。同じくタイ語では「อาหาร(アーハーン)」となります。

それでは今日はここまで。
♪ポップ・カン・マイ(ພົບກັນໃໜ່、また会いましょう)

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