❖新しい首相によるスピーチは約20年ぶり❖ まいに知・あらび基・おもいつ記(2024年8月20日)
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<探究対象…首相交代、シンガポール、未来への課題>
現在、日本は次の自民党総裁が誰になるかについて様々な動きが出ております。自民党の総裁が変わると、現在の日本のシステムだとそのあとで臨時国会が召集され、そこで首相指名が行われることになります。そのため現与党である自民党が衆議院においても参議院においても、多くの議席を持っていることから、その人物が首相に就任する可能性が高いといえます。
今回の動きは8月14日の午前中に、岸田首相が次の総裁選には出馬しないと表明したことを受けてのものですが、同じ日の夕方にタイではその時点で首相だったセター氏の解任がタイ最高裁判所で決定されるという出来事がありました。これについては先日の記事で触れております。
そしてタイの新しい首相として8月16日に議会で選出されたペートンタン氏は、一昨日の8月18日に国王から正式に承認されました。ペートンタン氏はタクシン元首相の次女で、この日程の間に位置する8月17日にはタクシン元首相の正式釈放が国王の恩赦で決まるという出来事もあり、無関係とはいえない気がするのは私だけでしょうか。
このようなタイの慌ただしい動きと同時期に、シンガポールでは新しい首相によって「National Day Rally 2024」のスピーチが行われました。このイベントは政府の政策や方針をシンガポール国民に示すものです。
シンガポールではこれまで約20年、リーシェンロン氏が首相を務めてきました。しかし去年(2023年)11月に、人民行動党(PAP)の結党70周年となる2024年11月までに首相交代を行うことを発表していました。そして今年の5月に首相が交代し、第4代首相としてローレンス・ウォン氏が就任したのです。
新しい首相が就任して初めて行われた一昨日の「National Day Rally 2024」で、スピーチのタイトルは"A Singapore Where We Realise Our Dreams"と示されていました。
1965年に独立し、経済成長を続けてきたシンガポールですが、このまま成長し続けるかというと、ある程度成熟社会に近づく中、成長が鈍化していく可能性が高いといえます。そのような社会構造の中で、シンガポールの国民の中でも特に若い人たちが希望や期待を持って未来に向かっていけるかが、これからのシンガポール政府には求められているのだと思います。
まあそういった課題はシンガポールだけの話ではなく、ある程度成熟した社会構造になった国としては共通した課題ですね。
シンガポールの首相交代があった5月以降だと、以下のような首相交代がありました。
2024年5月15日:シンガポール、ウォン首相(人民行動党、PAP)・・・約20年ぶりの首相交代
2024年7月5日:イギリス、スターマー首相(労働党)・・・労働党政権は14年ぶり
2024年8月18日:タイ、ペートンタン首相(タイ貢献党)・・・タクシン元首相の次女
2024年9月下旬:日本、岸田首相の後任は果たして誰か?
さきほどの課題について日本はどのような政策や方針を国民に対して示すことができるでしょうか。
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