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◆帰省という言葉がピンとこない、北海道の実家訪問◆ まいに知・あらび基・おもいつ記(2023年7月25日)

<探究対象…北海道、言葉の定義、帰省、郷里、実家>

久しぶりの北海道です。少なくとも、新型コロナの流行以降では初めての北海道です。その前に北海道を訪れたのはいつだったかというと記憶がありません。

「帰省」という言葉がありますが、私にとって今回を含め、大学時代くらいからこれまでの北海道への訪問を「帰省」と呼んでよいものかふと考えてしまうのはなぜでしょうか。【課題の設定】

「帰省」という言葉を辞書で引くと、大体どんなものでも「郷里に帰ること」や「郷里に帰って父母を見舞うこと」と書かれています。この帰省という説明の中に「郷里」という言葉が出てきますが、こちらについても辞書で引いてみると、「生まれ育った土地」や「ふるさと」という意味が出てきます。【情報の収集】

そのため私は大学3年生くらいから、この「帰省」という言葉について考えるようになりました。私が生まれたのは北海道の「北見市」で、生まれてから小学校6年生の途中まで過ごしたので、「北見市」は紛れもなく「郷里」だと思います。また、小学校6年生の途中から北海道の「帯広市」に引っ越ししました。そこで中学3年生の終わりまで過ごしたので、ここも育った場所として「郷里」と言えます。その後、私は「函館市」で高校の『素敵な』寮生活を過ごすことになります。生活の中心は寮内ではありましたが、ここも「郷里」という感覚はあります。【整理・分析】

それから大学生活を東京で送ることになりますが、大学3年生の頃に、私の両親は「帯広市」から「江別市」に引っ越しをします。大学2年生まで、夏休みなどに「帯広市」を訪れることは「帰省」であることに何ら疑いがありませんでした。しかし大学3年生になってから、「江別市」を訪れるようになり、これは一体何だろうという気持ちが生まれてきたわけです。それはここが生まれてもいないし、育ってもいない場所だからです。【整理・分析】

しかし関連した言葉として「実家」というものがあります。こちらを辞書で引いてみると、「自分の生まれた家」、「生家」、「父母の家」という説明が出てきます。【情報の収集】

この「実家」という言葉の辞書的な意味のうち、前の2つについて、「江別市」の家は当てはまりません。しかし最後の意味は当てはまります。【整理・分析】

ここから大学3年生以降、北海道の「江別市」を訪れることは、「実家に帰る」とは言えても、「帰省」とは言えないということになりますね。多くの場合は、実家がそのまま自分の生まれ育った場所にあるので、「実家に帰る=帰省」となりますが、私の場合はそれが一致していないわけです。通常、実家とか帰省という言葉を聞くと、昔のことが思い出されて懐かしい気持ちになるものです。しかし残念ながら、「江別市」にある家に帰っても、昔の思い出はありません。そして実家とか帰省だと「地元の知り合い」などとの交流などもあったりしますが、家の周囲は全く知らない人たちです。そのため、一般的な「実家」とか「帰省」のイメージと、私のそれとは違うと思います。【まとめ・表現】

一般的なイメージでは、それらの言葉は「物的な懐かしさ(土地や建物など)」を土台にして、「人的な懐かしさ(親や友人や知り合いなど)」を含んでいます。しかし私の場合は「物的な懐かしさ」はなく、さらに「人的な懐かしさ」についても、友人や知り合いが近くにいない分だけ小さなものになっていますね。それをデータチャートで整理してみたのが、添付の画像です。【整理・分析】

そのように一般の人々よりも得られる懐かしさの「種類」や「量」は少ないのは仕方がないことです。だからこそ、実家のありがたみが身に沁みやすいのではないでしょうか。なぜなら、友人や知り合いや馴染みの場所など多くの要素に惑わされることなく、親と接し会話しながら、育ててもらったことへの感謝を再認識することになるからです。私は実家に帰ると、いまだに反抗期が終わっていないのではというような、雑な言動をしがちですが、久しぶりなので言動に気をつけようと思います。【まとめ・表現】

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