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❖ソラコラ:カラー21(The sky of That Luang in the afternoon)❖ まいに知・あらび基・おもいつ記(2024年3月21日)

(色んな場所の空(ソラ)を使ったコラージュ(collage)、空の様子は刹那的、刻一刻と姿を変える、私が作るコラージュも瞬間的な思いつき、唯一無二の自己満足)

【記事累積:1981本目、連続投稿:914日目】
<探究対象…タートルアン、上下反転、平面と立体>

今日のコラージュは「昼下がりのタートルアンの空」です。

素材となっている写真は、先週末に土曜日の午前授業が終わってから訪れたタートルアンの空です。12時過ぎには授業が終わるので、すぐに出かければ十分に休日のような過ごし方ができます。この日は出発前に手間取ることがあり、少し出発が遅れてしまいました。そのため太陽はわずかに傾き始めてしまっていました。

タートルアンは金色の仏塔(ストゥーパ)が有名で、ラオスの国章にもなっています。仏塔周辺を散策する場合は特に料金はかかりませんが、仏塔が立っている敷地の中に入る場合には、外国人だと30000キープ支払う必要があります。その敷地に入ると、仏塔を回廊が取り囲んでいます。日陰が良いならば、回廊を進むことをお勧めしますが、多くの方はその内側の芝生の上を歩いて回っていました。

タートルアン祭りなどでは、仏塔を時計回りで3周してお供え物をするようで、「ウィアンティアン」と呼ばれるものです。昨年11月に行われたタートルアン祭りのときは、この敷地に入って「ウィアンティアン」をしたい人が大勢いたため、並んで何かを待つような忍耐強さのない私は諦めてしまいました。そして先週訪れた日は特別な日ではないものの、タートルアン祭りのときにできなかった仏塔の周りを回ることをしてみたのでした。しかしこの記事を書いているときに、回る方向が時計回りであることに気づいたのです。思い返してみると、先週末の回り方は「反」時計回りでした。知ったかぶりはダメですね。

今回ベースにした写真は、知ったかぶりの偽「ウィアンティアン」によって、仏塔を回ったときの1枚です。私がチケットを買って入った門は、広い駐車場からまっすぐ進んでくると目に入ってくるセーターティラート王像の側ではなく、多くの出店が並んでいる側でした。回っている途中から写真を撮り始めたのですが、始点があいまいだと後で考察するときに困ると思い、自分が入ってきた門から正面に見える仏塔の写真を始点にして、回りつつ写真を撮り直しました。そのためコラージュのベースは、出店側の門から入ったときに見える仏塔の写真です。

一周が終わってから始点となる場所でスマホを構えると、仏塔の背後にちょうど太陽が入るベストポジションでした。太陽そのものは仏塔に隠れる形になるものの、余りある太陽の光が仏塔を包み込むように広がって綺麗でした。この写真をベースに時計回りとは反対の偽「ウィアンティアン」でグルグル回りながら撮影した写真を貼り合わせていきました。仏塔のふもとには4カ所お供えをする場所があります。その場所はそれぞれふもとの一辺の真ん中にあり、タートルアンを上から眺めたならば、正方形の各辺の中点に位置することになります。そこでそれらが正面に映っている写真は画面の中でも各辺の中点に位置するようにしてみました(画面は長方形ですが)。

そして各辺の中点の間には、その途中のアングルの写真を貼り合わせてみたのですが、ベースの写真の下部分は仏塔の土台があるので、そこにそのまま途中の写真を配置すると、その写真の空が閉じ込められたような雰囲気になってしまいました。そこで写真をひっくり返してみると、ベースの写真の土台に邪魔されることなく、画面の外側に向かって空が広がる形になりました。他の辺に沿って配置されている写真についても、お供え場所を正面から写したものの両側を上下反転させてみると、同じ方向の写真がグルっと回る単調なものではなくなり、上下反転の変化を伴った楽し気なコラージュになったのです。

今回の作品は、仏塔の周りを回りながらのアングルで撮影した写真を回った順番に繋ぐという原理と、上下反転の変化によって動きを出すという工夫で成り立っていました。これだけでも十分満足できる作品ができたと思いましたが、また悪い癖が顔を出してしまいました。

「それぞれの仏塔を頂点と見なした場合、それらを線で繋いでみたらどんな図形ができるのだろう」
そんな興味が湧き上がってきてしまったのです。その興味に従い、線で繋いでみると歪な多角形ができあがりました。

しかし諦めの悪い私は、「さらにベースの写真の大きな仏塔の頂点と、他の頂点とを線で繋いてみると、どんな図形になるだろう」と考え、それも実行してみました。すると蜘蛛の巣のような図形ができあがったのです。ただ画面の下の線が大きく内側に入り込んでいることに違和感があったので、画面の下で外に向かっている仏塔同士も線で繋いでみました。そうしてできた図形を俯瞰して捉えると、ベースの写真の頂点が山の頂上のようになり、そこが浮き上がってくるように見えたのです。作品はもともと写真を貼り合わせた平面的なものでしたが、赤い線と組み合わせることで、何となく立体的な浮き上がりが感じられる不思議さも兼ね備えることになったのです。

こうして21枚目のコラージュが完成したのでした。今回のコラージュのメインは赤い線のないものです。しかし赤い線を入れたものは、それはそれとして不思議な魅力があって、今回も創作を存分に楽しむことができました。

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