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📖気た・見た・つかった【報告28】📖 まいに知・あらび基・おもいつ記(2024年4月14日)
(東南アジアで生活していて、「気(になっ)た」「見た」「『つ』かった」外国語について、カエサルの有名な報告に「劣るとも勝らない」レポートをしていきます)
【記事累積:2005本目、連続投稿:938日目】
<探究対象…言語、地図、説明文、言語習得>
今日の言葉は、「ຝະລັ່ງ」です。この文字は、3月中旬に参加したラオス国立博物館の見学ツアーで見かけた文字です。さてこの文字は一体どのような意味を持っているのでしょうか。
この文字は、壁にかけてあった手書き風の地図の中にありました。この文字が気になったのは、地図の七に書かれている文字のうち、これだけ少し太めに強調されていたからです。そのため、他の情報よりも重要なのかもしれないと思ったわけです。
翻訳サイトで今日の言葉である「ຝະລັ່ງ」を打ち込んでみると、「フランス」という日本語訳が検出されました。ラオスを含め、ベトナムやカンボジアなどのインドシナ半島の国はかつてフランスの植民地であったので、ここにフランスが出てくることは不思議なことではないと思います。
この地図にはいくつかの地点に矢印が書いてあります。この矢印とフランスとの繋がりがどのようなものであるのか、もっと知りたくなったので、「ຝະລັ່ງ」より前の長い文も頑張って翻訳サイトに打ち込んでみました。すると、「ການເຂົ້າມາຢຶດຄອງຂອງພວກລ່ງເມືອງຂຶນັຝະລັ່ງ」を全部打ち込んだとき、「フランス人入植者の到着」という日本語訳が検出されたのです。
こうして、これはフランス人がどこからラオスに入ってきたのかを示している図だと分かりました。また、「ຝະລັ່ງ」という言葉は、カタカナ表記で「ファラン」という音になることが分かりました。ただ「ຝະລັ່ງ」の日本語訳は「フランス」と出てくるのですが、逆に「フランス」という日本語はラオ語で何というのかを翻訳サイトで検索すると「ປະເທດຝຣັ່ງ」という別の言葉になってしまいます。しかしこの言葉の前半部分の「ປະເທດ」は「パテート」という音で「国」という意味になり、最後の方にある「ຝຣັ່ງ」は「ファラン」になるので、フランスという国を表す点では共通性があるように思います。
今回はかなり長めの文を翻訳サイトに打ち込んだのですが、ラオスに住み始めた頃に比べ、ラオ語の文字自体は見慣れてきたようで、思った以上にスムーズに入力できていることに気づきました。言葉は見たり使ったりと、接する機会が多ければ多いほど、身につくのだろうなと僅かながら体感できました。これからも地道にラオ語に接し続け、もっとラオ語でのコミュニケーションがとれるようになりたいと思います。
なおラオ語の「ຝະລັ່ງ(ファラン)」は、タイ語では「ฝรั่งเศส(ファランセート)」になります。
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