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ショートショート広場

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一話完結〜数話完結の短編集を載せています。 あなたの息抜きのひとつに添えて頂けたら嬉しいです。
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2024年6月の記事一覧

【小説】 缶詰先生 【ショートショート】

 その日、鯖カレーを猛烈に食べたくなった私は近所のコンビニエンスストアへ急ぎ、レトルトカ…

大枝 岳志
4日前
9

【小説】 ドアマンの憂い 【ショートショート】

 劇場のドアマンがその職に就いたのは独裁者の気まぐれからであった。  とある演説後、独裁…

大枝 岳志
2週間前
11

【小説】 社会死葬儀 【ショートショート】

 予定通りに行けば昨日、私の葬儀が執り行われたはずだ。  最も、この肉体の死を弔う葬儀で…

大枝 岳志
2週間前
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【小説】 夏。収穫アルバイト 【ショートショート】

 高校生活最後の夏休み。受験勉強そっちのけでアニメを観ていた僕は、ある作品の影響からカッ…

大枝 岳志
3週間前
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【小説】 わくわく抽選会 【ショートショート】

 地元の商店街で買い物をしたレシートを五枚集めると、大型テレビやAIスピーカーなんかが当…

大枝 岳志
3週間前
11

【小説】 夕闇に告ぐ 【ショートショート】

生まれたはずであるこの街の、少し駅から離れた踏切の向う側の景色を実は彼女はあまり良く知り…

大枝 岳志
3週間前
7

【小説】 笑顔の携帯ショップ 【ショートショート】

 日曜で多忙を極める携帯ショップのカウンター。勤務二ヶ月目にして高岡真奈美は、椅子にふんぞり返る老人相手に今にも泣き出したい気持ちになっていた。  口を「への字」に曲げた如何にも偏屈そうな顔をしつつ、実際に偏屈な性格の老人の名は日ノ出昭二、御年八十歳。  前日に暇潰しにモールに所在するこの携帯ショップへ訪れ、スマホを眺めていた所、高岡に「お探しですか?」と声を掛けられた。  日ノ出は二つ折りの「ガラケー」しか持った試しがなかったものの、「カンタンに操作できる」と高岡に唆され、

【小説】 駅前おじさんの真実 【ショートショート】

 東京○○区駅前等で非常によく見られる光景の一つに、昼間から泥酔し切った中高年者がロータ…

大枝 岳志
4週間前
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【小説】 第二秘書浅見賢太郎 【Ⅳ・最終回】

 浅見は第二秘書着任早々、中学時代より崇拝する正文学会会長・吉原大源と丸一日に及び行動を…

大枝 岳志
1か月前
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【小説】 第二秘書浅見賢太郎 【Ⅲ】

一話、二話はこちら→  新宿会館での少年部講演会を終え、楽屋へ戻った正文学会・会長の吉原…

大枝 岳志
1か月前
5

【小説】 第二秘書浅見賢太郎 【Ⅱ】

第一話はこちら 校則で禁止されていた宗教勧誘を行ったことが原因で停学処分となった正文学会…

大枝 岳志
1か月前
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