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武士道

最近、学生時代に読んだ小説の再読にハマっています。

今回は女子高校剣道部を描いた「武士道シリーズ」の話。
「武士道シックスティーン」「武士道セブンティーン」「武士道エイティーン」「武士道ジェネレーション」の4冊。

剣道一家に育ち、勝たなければ意味がないと考える剣道エリート磯山香織と、楽しむことを重視する甲本早苗。

水と油の2人が互いに影響しあいながら成長していく物語です。

僕自身中学高校6年間剣道部だったこともあり、一気読み。

特に「武士道セブンティーン」で出てくる「武士道とは」の考え方が頭から離れません。
警察官をしている香織の父は暴漢を取り押さえようとして交通事故に合い、大怪我をします。揉み合った結果、道路に飛び出しそうになった犯人の身代わりになりました。回復した後、父は香織に
「武者の目的は戦うこと、武士の目的は戦いを治めること、武者にとって一番大事なのはいくつ勝ったか、武士に大切なのはどのように戦いを治めたか」と説きます。

ビビっときました。

引退後のインタビューでイチロー選手が「勝たなければ意味がないというのは詭弁」と語っていたのを思い出しました。
「10対0で負けている試合でもものすごいプレーを見せればお客さんは喜ぶ」

確かに結果は大事。

しかし、結果が全てになってしまえば実りある過程を経ても結果が悪ければ0点。以上。何も残らない。

僕は警察官ではないので「戦いを治める」機会はありません。

しかし、何かに挑戦した自分を評価する物差しは結果か、過程か。

何かヒントをもらった気がします。

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