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読書感想文⑪

読書感想文第11弾は『お金2.0』について書きます。

この本の冒頭には、
「お金や経済とは何なのか」、その正体を多くの人に理解してほしい、そして理解したうえで使いこなし、目の前のお金の問題を解決してほしい
と書かれています。もう20歳になるので社会に出るのに必要不可欠なお金や経済の知識を取り入れようと思い、有名な本を読んでみました。
 

 専門用語はあまり使わないと書かれていたけど、理解できない単語が多かったので調べながら読んでいると、とても時間が掛かりました。
 時間をかけて読んでみたものの、納得いくほど理解することはできませんでした。自分のレベルの低さ、見えている世界の狭さを痛感させられる本でした。
 194ページに「最近ようやく手触り感をもってお金や経済のことを理解できるようになったので…」という文がありました。どんなことでも本を1冊読むだけで精通できるわけないと、ホッとしました。
 しかしそれと同時に、「もっと学ばないと」と危機感を覚えました。「1万時間の法則」という法則もあるように、もっと量をこなす必要があります。

1万時間の法則…ある分野でスキルを磨いて1流として成功するには、1万時間もの練習、努力、学習が必要である

 まず頭を整理するため、「資本主義→価値主義」という移り変わりについて、本の言葉を用いながら自分でまとめてみました。

「資本主義→価値主義」
限界を露呈し始めた資本主義が、価値主義へとシフトチェンジしていくこと
資本主義
可視化された資本下の①)のみ最大化を目指す
価値主義
資本に返還される前の価値(下の①、②、③)すべての最大化を目指す
価値の3分類
①有用性としての価値 
「役に立つか」という観点で考える、お金に転換可能
②内面的な価値
 実用性とは無縁、個人の内面にポジティブな効果を生む
③社会的な価値
 社会全体の持続性を高める
2つの異なる経済
1⃣消費経済…労働をして給料をもらい、お金を使う
2⃣資産経済…お金からお金を生み出す
 現在の経済では9割が資産経済であり、その割合は増え続けている。よって投資先が枯渇し資金調達は容易になっているため、お金の価値が下がっている
資本主義に対する違和感
お金になるもの…資本主義において評価対象
   ↕ かけ離れているため違和感につながる
お金にならないもの…世の中の人の評価対象
・現在起きていること(ITの発達が影響している)
お金が価値を媒介するという独占が終わりつつある
  ║
価値を保存、交換、測定するのはお金でなくてもよくなりつつある
・人々が注力するようになるもの
手段である「お金」ではなく、根源である「価値」
価値は最大化しておけば、いろいろな方法で好きなタイミングで通貨を含めたほかの価値と交換できる。

 資本主義から価値主義に移行しているプロセスは、因果関係がはっきり存在するものだったのでスッと理解することができた。
 しかし、言語化するのはとても難しく、うまくまとめることができませんでした。なので興味がある人は実際に読んでください。

もう終わるような書き方をしてしまいましたが、まだ続きます。

 モノやサービスが飽和状態にある(最低限の生活は可能である)ことで使用価値、利用価値が下がり続けている状況の中では、内面的な欲望を満たす人が成功します。内面的な欲望を満たすといっても個人的なものだけではなく、社会全体の「意義」「目的」を作り出すことができる人です。

 内面的な価値が経済を動かす時代では、
「自分の情熱がどこにあるのか」を把握し、自らの価値を育てる
ことが必要になります。価値主義の世界では、お金はただのツール、手段にすぎない一方で、「個人の価値」はお金、お金以外の様々な価値に変換できます。行動する際、価値を高められるかを基準に考えるといいと思います。

 この本を読んで、今どのような状況にあるのか、これからどうなっていくのかは、ある程度は分かったつもりでいますが、ここで重要なのはその目まぐるしい変化の中で自分が具体的に何をするかだと思います。

 僕には「起業してBIGになりたい」という夢があるので、精神的に成長しようと思い、本を読んでいます。しかし起業するといっても、何をしたいか自分でも分かりませんでした。
 この本を読んで、使用価値や利用価値に長けているモノやサービスでは勝ち目はないと感じました。逆に内面的な価値を提供することができれば、無限の可能性があるとも感じました。
 内面的な価値を提供するためには、自分が情熱を傾けられるものを探さないといけません。必死に探せば見つかると思うし、探す過程の中で個人の価値も高められると思います。

 具体的には「個人の価値を高められることにはお金を惜しみなく使う」ことを意識して行動します。
 読書はもちろん、筋トレや映画鑑賞も当てはまります。コロナウイルスの影響で実現できるかわかりませんが、今年の冬(部活のオフシーズン)には海外一人旅をすることはもう決めました。

 最後に、『お金2.0』は今まで持っていなかった知識、ビジョンを得ることができたのでとても勉強になる本でした。また、こんなことを考えている人もいるのかと刺激を与えてくれる本でもありました。

 うまくまとめられず読みにくかったかもしれませんが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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