見出し画像

ヒッチハイクの若者に聞いた「車に乗せてくれる人」の共通点

道端で行き先を書いたスケッチブックを掲げ、車を拾う。そんなヒッチハイクの若者達を、車に乗せたことのある人はいるだろうか。

私はある。(←なぜか自慢げ)

正確に言うと運転していた夫に「方向いっしょだし面白そうだから乗せてあげようよ」と言っただけなのだけど。

彼らは旅行のことを学ぶ学生達で、ヒッチハイクも慣れたものだった。そこで彼らに「車に乗せてくれる人の共通点って何かあるの?」と聞いてみたら、なかなか興味深い答えがかえってきたので、紹介したいと思う。

画像9


ヒッチハイクのために作られたようなムダにデカい車で。

神戸から愛媛へ向かう途中の、まだ神戸市内のパーキングを出ようとするところだった。そこで、スケッチブックに「香川」と書いた三人組の若者達を見つけたのだ。男性二人、女性一人の学生らしきグループだ。

画像11

え、ヒッチハイク!初めて見た!本当にスケッチブックに書いてる!わ〜、なんか映画みたい!

ちなみに、我が家は「ダッジラムバン」という無駄にバカでかいアメリカ生まれの旧車に乗っている。「移動式チャペル ルーロット 」のトレーラーハウスを牽引するための社用車を兼ねているからだ。いかにもアメリカンな風貌のバカでかいダッジは、時々ハリウッド映画などにも出てくる。

画像2

↓かつてのアトリエのビルの前で。

画像1

こんな映画みたいな車で、そんな映画みたいなヒッチハイクの若者を拾わないことのほうが、むしろ不自然。

グループの中には女の子もいて、みんないい子そうだし、ロードムービーにありがちな「ただのヒッチハイクだと思って拾ったら、成り行きでとんでもないことをやらかしてしまって逃げている二人組で、言われるがままに何百マイルも離れた故郷の海辺の町まで道連れの旅をすることになり、次第にその心優しい犯人たちとの奇妙な心の交流が生まれて…」みたいな展開を期待、じゃなかった心配しなくても良さそうだ。

画像3


車に乗せてくれる人の共通点とは。

三人を乗せていざ香川県まで。彼らは旅行のことを学ぶ学生達で、なんと東京からヒッチハイクで来たそうだ。最終目的地の高知に行く途中で、香川でうどんを食べる予定なのだとか。(↓そういえば香川の行き先に下にうどんの絵が)ほほえましい♡

画像12


彼らのヒッチハイクの冒険談を聞きながらふと疑問に思って聞いてみた。

「車に乗せてくれる人の共通点って何かあるの?」


あるそうだ。

「面白い経歴の人や、過去に苦労や失敗をしたことのある人、あとやっぱり、自分でなんらかの事業を起こしたり、経営者の人が多い」らしい。

自分もいろいろ苦労したから、冒険している人に手を貸したいってことか。

なるほどね〜。

まあ私もそうかもしれない。トレーラーハウスのチャペルという前例なきものを作ってしまい、それなりに道なき道を歩いて来た。苦労と失敗の経験には自信がある。(本当はそんなところに自信は持ちたくないのだけど)

だからヒッチハイクの若者達が単純に「おもしろそう」と思ったし、おもしろいひと達を応援したいなと思った。

画像10


注:ここからいきなり「あたいの苦労じまん」が始まります。

ここ最近で一番冷や汗をかいたのは、去年のフジテレビ「チャペルカーが行く!」収録を2週間後に控えた頃のこと。神戸から静岡まで行って、トレーラーハウスで伊豆の天城越えをし、お台場に向かうという、なかなかの冒険の予定だった。ここはひとつ念入りに検査しておいてもらおうとトレーラーの車検を出しに行った帰り、駐車場に入れた瞬間こと切れたように牽引車のダッジがオーバーヒートした。瀕死のエイリアンが出すやつみたいな緑色の液体がダッジからシューシューと溢れ出てきたときには、ああもう完全に終わった。と思った。(優秀な牽引ドライバーとトレーラー会社さん達のサポートのおかげでなんとか無事に冒険を終えることができましたが、心労と胃痛で体重が5キロ落ちました。すぐに戻ったけど。)

ああ、あと今年に入ってからではアトリエ出なきゃいけなくなって、階段から落ちて小指骨折して、コロナで仕事がゼロになったな。

まあまあのピンチ人生。

毎回チャンスがピンチになってる気がする…。気のせいかな。


↓トレーラーの車検が無事に終わったところ。この数時間後に大役を無事終えて、こと切れたようにダッジがオーバーヒートすることに。でも逆に、関東に行く本番前で良かった。事前に考えられる限りの万全の対策が取れたから。(もしそれが収録中だったらと考えただけでゾッとする)

画像7


ヒッチハイクとクラウドファンディング。「ゆたかな人」とは。

そして起業する時に誰しも一番苦労するのが「資金」の問題。

私もものすごく苦労して、自己資金と融資だけでは足りなくなり、今までに2度ほどクラウドファンディングに挑戦したことがある。

このクラウドファンディング自体もなかなか大変で、いいことばかりじゃなくて色々言われたりもしたけど、その分学ぶことも多かったし、中には全然知らない人も含めて、本当にたくさんの人が応援してくれたことが大きな励みになった。


ところでクラウドファンディングってどんな人が支援してくれるのかご存知だろうか?

noteのサポートもそうだけど、時には見知らぬ人にお金を払って夢を支援できる、間違いなくその人達は「ゆたかな人」だと思う。クラウドファンディングをやる前は、支援できるようなゆたかな人って、お金持ちで、安定した収入があって余裕があるひとだとばかり思っていた。

でも実際は少し違っていた。

これはあくまでも私のクラウドファンディングの場合なので一般論ではないかもしれないけど、私の場合は生活が安定している会社員の方からの支援よりも、どちらかと言うと収入が不安定な自営業の方からの支援が多かったように思う。それはお金のあるなしとは関係なく、自分でビジネスをすることの難しさと楽しさを知っている人たちだった。

私の周りには仕事柄、様々なジャンルのクリエイターや芸術家達、そして起業家や経営者がいるけど、みんなそれなりに相当の努力や苦労をされていると思う。表向きは楽しそうに好きなことをしているように見えても。

そういう人たちが、「応援したい」「いっしょに夢を見たい」と言ってくれたのだ。本当にありがたいし、素直にがんばろうって思える。

そう、これって、ヒッチハイクと同じなのである。

冒険をする人を応援できるゆたかな人は、「自分もたくさん冒険や挑戦、そして苦労や失敗をしてきた人」なんだと思う。

画像8


冒険はおもろい出会いを呼ぶ。

さて、ヒッチハイクの若者達を香川で降ろしたあと、私たちは愛媛県の新居浜市まで移動。キャンプ場の駐車場で車中泊をした。

画像5

もちろん使用許可は取っていたのだが、駐車場に宿泊しているのは私たちだけで、広々とした美しい港の駐車場を、その夜私たちだけで独り占めできた。

画像6

この時の楽しさに車中泊に目覚め、それをきっかけに、のちのちにある夫婦に出会うこととなる。


車中泊で旅をしていた人気youTuberのわたなべ夫婦である。

Instagramで車中泊の冒険をされているわたなべ夫婦を知り、大ファンになってしまった。勇気を出してメッセージを送って、この素敵な結婚式の企画が実現することに。

自然体のお二人らしい、自由な結婚式。




冒険は繋がる。

挑戦し続けるとおもしろいことが次々にやってくる。


だからたとえ失敗したとても、冒険はやめられない。


旅はつづく。

画像6



▽参考記事




---------------------------------------------

スキ!してみて。

投稿にスキ!してくれたらジプシーオラクルカードの画像がランダムにでてくるように設定しています。

スキ!ってしてもらえるとすごく嬉しいです。今日の占いがわりにどうぞ。

---------------------------------------------


ドレスの仕立て屋タケチヒロミです。 日本各地の布をめぐる「いとへんの旅」を、大学院の研究としてすることになりました! 研究にはお金がかかります💦いただいたサポートはありがたく、研究の旅の費用に使わせていただきます!