「好き」で免疫力を上げ、チームで生き残れ。
えらい目にあいました。
コロナです。
誰ですか、ただの風邪とかゆうたんは?
めちゃくちゃしんどかったです。(わたしは)
何がしんどいって、熱が下がってからでした。
このnoteを書いたときは、いったん熱が下がって、回復に向かっているんだなと思っていた頃でした。↓
その後、普通に夕食を食べて(シャケとたまごのお粥・夫作)そこからです。事態が急変したのは。
なんと、食べた直後に、激しい腹痛にみまわれ、嘔吐、下痢。
水を飲むと吐き気と腹痛がひどく、とうとう血便まで…。
そこから丸2日間、血便は止まらず、ひとくち水を飲んだだけで悶絶するほどのお腹の痛みに、水分も食べ物も摂れなくなりました。
ところがですよ。水分がとれずに血便も出ている。こんな状態なのに、「高熱が出ていない」「(超高齢者社会においては)年齢が若い」「持病がない」「呼吸ができている」「意識がはっきりしている」つまり軽症ということになってしまうらしいのです。そんなあ。
血便も、ジャージャー血液が止まらない状態になって、意識が朦朧としていない限りは軽症って…。そ、そんな。その状態になってたらすでに手遅れなんじゃ…、とぼんやりした頭で思いつつも、とにかくわたしがいちばんこわかったのは、脱水症状になることでした。
わたしは以前、出産授乳期に腎盂腎炎で高熱を出し、授乳をしているということで入院を受け入れてくれる病院が見つからず、たらい回しにされている間に脱水症状が進んでしまい、プチ臨死体験をしてある種の悟りを得たことがあるのですが(なんの話や)、あの時の苦しかった記憶が蘇ります。
このままでは水分の経口摂取が出来ないので、脱水症状になる前になんとか対応して欲しいと、夫が保健所に粘り強くかけあってくれ、ようやく、医師が往診に来てくれました。そして、自宅で点滴を打ってもらえました。
その翌日から少しずつ水分も取れるようになり、食事も取れるようになり、少しづつ、回復していきました。
やつらはすごいマーケティング能力を持っている?
わたしの場合、熱が下がった後に胃腸をやられたんですよね。やつら、弱いところをついてくるんです。先に感染した家族の場合は「咳」と「喉」に来ていました。コロナ、相手によって戦法を変えてる…?
マーケティングの仕事をしている夫いわく、コロナはものすごいマーケティング能力らしいのです。「あの手この手」「こっちがダメならこのやり方」「変わり身が早い」「手数が多い」「変化のスピードが早い」
そんな奴らに私たちが対抗する術はないのでしょうか?
でも、こんなボロ雑巾のようにズタボロにされたわたしですが、ひとつだけ、奴らに「勝った」と思ったことがありました。
それは、花嫁さまとオンライン打ち合わせをしたときのことでした。
好きは免疫力を上げる
自立で水分を取れるようになって2日目。まだ少し動いただけでハアハアするし、少ししか食べられないのでフラフラしていた日。しかしわたしは、ずっと延期していたお客さまとの打ち合わせを、なんとしてでもやらないといけなかったのです。
それは、いまチームで行なっているウェディング撮影のための打ち合わせでした。ふだんはそれぞれの仕事をしているカメラマン、ヘアメイク、衣装担当のわたし、そしてフローリストが集結した4人のチームで、ヴィンテージスタイルのウェディング撮影をしているのです。
そのフォトプランに申し込んでくださった新郎新婦さまの撮影日が近づいていました。「ヴィンテージ」っぽい感じが好きで、雰囲気のあるウェディングフォトを撮りたいと、わたしたちを見つけてくださった新郎新婦さま。撮影までに、なんとしてでも打ち合わせを行いたい。
そこで、家族にも協力してもらってドレスをお送りし、遠隔でのオンラインフィッティングをすることにしました。
でもそのときじつはまだ、体が本調子ではなかったのです。脂汗をダラダラ流しながらのオンライン打ち合わせでしたが、花嫁さまとお話しをしているとみるみるうちに元気になってくるというか、シャキッとしてきたのが不思議でした。ドレスをご試着された花嫁さまが可愛らしくて、打ち合わせが終わるころにはすっかり元気になっていました。(単純なやつ)
勝った。
そう思いました。この瞬間だけはわたし、コロナに打ち勝ったのです。
その時のことを、チームのヘアメイクさんに報告したら、
「可愛いは免疫力を上げる!」
という素晴らしい名言をいただきました。
ほんとうにそうです。自分の好きな仕事は、免疫力をあげてくれる。ああ、わたしにこの仕事があってほんとうによかった。(ブライダルのドレスデザイナーって、なんとなく長生きできそうな気がするし)
チームで生き残れ!
でもこれがもし、チームでの仕事じゃなかったら、もしかしたらここまでできなかったかもなあ、と思うのです。
コロナになって、真っ先に撮影チームのみんなに報告しました。するとみんなが「こんなときこそチームで助け合いましょう!」と言ってくれたのです。うっうっ。
ヘアメイクOさんは「ドレスがどれになってもいいようにヘアメイク考えときます!」と言ってくれたり、カメラマンKさんは「僕からもお客さんに事情を説明しておきます」と言ってくれて…。
チームって、すごい。
チームじゃないと、乗り切れなかった。
そう思いました。
家族だってチーム
そして、家族だってチームです。もしもわたしがひとりだったら、脱水症状でもっとひどいことになっていたかもしれません。
家族がいたからこそ、乗り切れました。
そうやって、みんなで助け合っていかないと、この時代には立ち向かえないようになっているのかもしれません。なんだかこのコロナでそんなことを感じました。
好きで免疫力を上げて、チームで生き残れ。
負けないぜ。
⭐︎記事内の写真はすべて、撮影チームによるものです。便乗してちょっと告知。(転んでもただでは起きないぜ。ふっふっふ)
flower @atelier_juuret
hair makeup @junkoozaki
dress @takechihiromi
photo @coniconiphoto
だれにたのまれたわけでもないのに、日本各地の布をめぐる研究の旅をしています。 いただいたサポートは、旅先のごはんやおやつ代にしてエッセイに書きます!