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❨906❩1974.2.21.木.晴/インドの中で/オールド・デリー:インド

風邪をひいたらしい。
逆療法に、寝る前バケツで三杯、水をブッかけて寝たが、いっこうに効果なし。頭が痛い。
今朝も、寝起きに冷水をかぶる。

チャイティ(ミルク紅茶)に、生卵2コ入れて飲む。
他、野菜ジュース、フルーツ・ジュースを飲んだ。体がえらい。
夜、チャイを飲んで寝袋へ入ると、汗が出た。これでも少し楽になった。

アルゼンチン人に会った。
片言の日本語を話す、コッケイな男。


<インドの中で>

かつては遠い世界だった。夢と幻でしかなかった国が、足元にある・・・・・

貧乏だ。しかし、何んと活気がある事。
貧乏だから、あるのかも知れない。
土地もかなり耕されている。
それでいて冴えないー一活気があってーーのは、政治家が馬鹿で力が無いのだろう。

町は、お祭りを思わせる。
目立って面白い物はないが、ひっくるめて面白い気がする。

何より奇な存在は、牛だ。
コセコセ動く人間の間に、ノソッと牛が歩いている。対象的だ。それでいて、全然気にしていない風だ。

地べたで野菜を売る商人のところへ、牛がブラッと顔を突っ込む。
手まねで追われると、また他の店へ行く。追う方も追われる方も、慣れたもんだ。
そして、野菜のクズをもらうのだ。
この風景が、とてものどかでおかしかった。

こじきも多い。が、牛よりは少なかろう。
寄って来られて手を出され、服を引っ張られて顔を見ると、ゾッとする。
金やはやれない。一人にやれば、他の連中がワァーッと来る。逃げるが勝ちだ。

中近東と違うと思う点は、女性もよく働くことだ。子供も勿論である。
働かなければ食えないのだ。ホントウに・・・・・

気の毒と思ったのは、力車だ。
ーーインド語で「リキシャ」と云うが、偶然なのか?

昨日、金持ちらしい夫婦を乗せて、ゆるい坂 を上っているのを見た。
自転車で二人も乗せ、坂を上がれる訳がない。とうとう降りて、必至に押していた。

早くあんな商売が、無くなればいいと思うが・・・・・


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