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仰げば尊し【とてもスキな投稿】

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思わず胸が熱くなったスキな投稿を集めました。 テーマは例えば、【本への恩】【動物への恩】【人への恩】【文学への恩】など
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記事一覧

ある日突然消えた飼い主

2023年6月5日 10才を迎える直前の 「あかね」という名の犬が 愛護センターに持ち込まれたが… 目を覆いたくなる程の 「乳腺腫瘍」でした。 持ち込んだ人間は、 飼い主ではなく、飼い主の友人…。 飼い主は、一年前に癌がみつかり入院。 その間は、飼い主の友人が預かってたが、 日に日に進行する乳腺腫瘍、衰弱… 経済面で病院に連れて行けず、 もうこれ以上は限界だと、 愛護センターに持ち込んだのです。 飼い主自身も、癌の転移と進行で 生きて退院できる日は来ないことを知り、 預か

愛犬サリーの二周忌をむかえて①

こんにちは。空沙です。 今日6月20日は、家族の愛犬サリーの2周忌です。 16歳で天国に行ってしまったサリーは、シーズーの男の子でした。 サリーに出会って、私は変わりました。 もちろんいい方向に。 人に対して優しくなった気がするし、ずっとわからなかった『愛』という感情を知ることができました。 いくつかの記事に分けて、そんなサリーとの思い出を記事にしていきます。 サリーは、もともと母方の祖母の家で暮らしていました。 しかし祖母が急に入院することになったので、我が家で預かるこ

そんなのつまんない

そんなのつまんないよって わたしを馬鹿にして だるいだけじゃん なんていって 柱にもたれてる これから起こるはずの たくさんの夢のはなしを いままでみたいに きらきらおめめで聞いてくれない そこにいるのに ふてくされてる それこそ そんなの つまんない わたしのだいすきは きみのだいすきとは ちがっているのかな おもしろいこと いっしょにしたいよ それこそ わたしも ふてくされちゃって ホコリの数でも数えていよう ひとつ ふたつ みっつのあたり そっぽをむ

真っ暗な道を

「パニックママでもいいじゃない」エピローグより。 今から何年も前に出した、初めての著書のエピローグです。 私は、妊娠中に気づかずにパニック障害になり、産後はうつになりました。 毎日が暗闇で、1日1日をなんとか過ごすのが精一杯でした。 人が家に来るのが怖くて、生まれたばかりの子供だけと向き合って過ごす日々でした。怖くて、先のことなど何も考えられませんでした。 だけど、徐々にトンネルを抜け、光を取り戻しました。 暗闇を抜けた世界には、希望がたくさんありました。 今、つ

自分が読みたいものを書ける自分

私のnoteとInstagramを両方フォローしてくれている稀有な方がいる。そのフォロワーさんが2年半前に書いた記事に「いいね♡」を押してくれた。 何を書いたのかまったく覚えていない。自分の書いたものなのに、第三者の気分で読み始める。そして思った。 2年半前の私の文章、瑞々しいなぁ。まっすぐだ。 今の私はブレている。迷いながら書いている。 見られること、読まれることに意識が向き過ぎているのかもしれない。 それは悪いことなのか?というと、そうでもないと思う。その視点は

📖【詩211】しやく 789

自分がされて嫌なことは 誰にもしない 自分が言われて嫌なことは 誰にも言わない 気づかずやってしまったら 潔く謝り 想像力が足りないことを 反省します 気まずいことがあっても 自分から挨拶する 返事をする ありがとうと言う ごめんなさいと言う お願いしますと言う それはそれこれはこれと 分けて考えます 無視されるのは 何より辛いと知っている 伝えようとしても 伝わらないのに 黙っていては伝わらない 誰もがそう思う訳では ないのですね 嫌がることをしないで 嫌がることを言

人の心は「懐かしさ」と「喜び」で出来ている

『数学する人生』(岡潔、森田真生編)から「懐かしさと喜び」という話を紹介します。 数学の教員として教壇に立っていた岡さんは講義の最後に学生に作文を依頼していたそうです。「来る日も来る日も生き甲斐が感じられない」と、学生はみな口々に声を揃えていた。痛烈な問題意識が芽生えた岡さんはその問題の根源が唯物主義、個人主義であり、それらが心の濁りをもたらしていることを見出します。魚が水の中に住むように人は心の中に住んでいるからこそ、心が濁れば人は生きることが辛くなってしまう。そのように

宝くじで高額当選したら、こういう本屋さんを開きます。絶対。

学生時代、私は「ぼっち」であった。 教室のすみっこで、一人ぼーっと本を読んでいるのが何より好きだったのだ。 本音を言えば、誰かと話したくはあった。 「聞いて聞いて、昨日さ~志賀直哉の『暗夜行路』読んだんだけど、アレ、マジで最高だったんだけど!」とか 「私の夢はさ~谷崎潤一郎の『痴人の愛』の譲治になることなんだ~。ナオミじゃなくて、ジョージの方ね。隷属したいのよ~」とか 「川端康成の『伊豆の踊子』の書き出し、神じゃね? あーゆーの書けたら死んでもいい!!!」とか。 教室のま