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「語彙がない」から?昨今の感想事情について・Waveboxはいいぞ【二次創作・同人活動】

いいから感想くれ!

昨今の感想事情は、作家サイドの涙ぐましい努力によってハードルが爆下がりしている
ファンレターやダイレクトメッセージでなくてもいい。
書き方講座が巷にあふれ、匿名メッセージツール、感想シート、アンケート方式、フセン貼り付け法、RT後のプチ感想、等々…様々に感想の様式が発明されてきた。

メッセージツールサービスにいたっては匿名どころでは飽き足らず、絵文字1個でも良いからポチッと押して応援してくれ!というサービスすら出てきた。なるほど、絵文字に語彙は不要である。
筆者としては感想はせめてひと言欲しい、と考えているため、この絵文字爆撃サービスが出てきた直後は「絵文字で何が伝わるんだ、自称語彙なし人間をつけあがらせるな」と瞬間的に憤ったりもした。
まあ、今は筆者も本垢では使ってるんだけどね。

Waveboxはいいぞ

使う理由は、このサービス「Wabebox」独自の利点にある。
その利点とは、返信の公開範囲を作家側が決められるところだ。
サービスへログインしてメッセージを送信した場合、返信内容を送った本人にしか見えないように設定できる。同時に、読者が送信したメッセージも、本人のみ確認可能となる。その点がとても良い。
同じような条件で記名が必要なツイッターDMよりも、匿名性がある分いくらか気軽に送って貰えるだろうと感じたため、採用している。


「語彙がないから感想を書けない」

んなこと言ってる場合か。

ただただ、失礼のない文章であれば十分素敵な感想メッセージなのだ。
とびぬけて上手い表現を使う必要はない。上手さが不要、ということは語彙も特に必要無いのである。
無いとヤバイのは語彙ではなく、常識とマナーだ。

作家と仲良くなりたかったり、次の作品を渇望するのならば、語彙のことなんぞ気にせずすぐに感想を書き始めたほうがいい
だいたいの作家は感想を欲しがっている。

「他の誰かが、自分なんかよりもっと素敵な感想を送るだろう」

な~んてことは誰もが思っている。
その結果、誰からも来ていない
のである。

こんな悲しい現実を変えたい!!!!

しかし、このような発言を建前として感想を書かないことに関し、別の意図が存在するとも感じている。

感想を書いて送る理由や目的がない?

筆者の場合

筆者が感想を書き、送るのは、その作家へのファン活動だからだ。良いものを読んだという感謝を伝えたい気持ちもあるが、主に次の作品が見たいという下心があり、明確な目的を持って行動している。
加えて、筆者にとって楽しいと感じられる行為だ。
詳しくは下記noteで語っているので参照されたし。

逆に言えば、次が読みたくならなければ、感想を抱いたとしてもわざわざ書き出して作家へ送らない。書き出して校正するのは時間と労力がかかるからだ。

筆者の観測範囲では

筆者のような考え方こそ特異かもしれないと感じつつある。
オフの友人・フォロワー・RTされてきたツイートをちらほら見るに、「語彙がないから」を理由に感想を書かないと言う人があまりに多いのである。
おそらく、そもそも自分の感性を書き出すこと自体に興味がなかったり、楽しさを見出していなかったりする
加えて、作家へ直接送りつける理由や目的がないのではないか。

同人誌を読むことの目的が「自カプ、良い…」と感じることであれば、神本を読むだけで目的は達成され、感想をわざわざ書きしたためるなどの時間と労力をかける必要はなくなってしまう。
時間と労力をかけるこれらの行動は、とにかく面倒くさいのである。
しかし、面倒だと公言するわけにもいかない。
おそらく、社会的な無害さを保つために「語彙がない」という建前を作っているのだと思う。
その建前自体は別に悪ではない。悪ではないが、無だ。
自分がその作品を消費する「だけ」で終わっていいのか、もう一度よく考えてみてほしい。

せめて…

作家サイドは「語彙がないから書けない」と言われ続けてきたからいっそ「書かなくてもいいツール」までをも用意してなんとか口に糊しよう、という段階にいる
感想を言葉にしなくても、応援している作家であれば、せめて語彙の不要なRTやいいね、絵文字爆撃くらいは積極的にしてあげてほしい。

逆に言えば、作家たちはそれくらい感想に飢えているのだ。
相手を喜ばせるコミュニケーションにおいては、これ以上ない題材だと思う。

上手に使えば好印象を得られる。
憧れの作家と性癖を語り合うのも夢ではない。
さあ、好きな作家を攻略しようじゃないか!



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