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エッセンシャルワーカー至上主義~ウェッジ7月号を読んで

  バブル景気が崩壊後の1990年代から
現場で働く人にはできるだけおカネを
回さない仕組み
が構築されてきた。

 1つめに、正規雇用から非正規に。
 2つめに、下請け・委託関係で発注主が強者に。

これで、コスト削減・人件費削減
まい進してきた。

今まで、「エッセンシャルワーカー」という
言葉はほとんど聞かれなかった。

 この言葉は、コロナ禍以降に聞かれる
ことになった。

そして、人手不足の昨今、その重要性が
クローズアップされるようになってきた。
 



【暮らしを支える現場】


 

■ごみ収集


なくてはならない職業だ。
単に、収集車に積み込むだけではない。

集積場の片付けであったり、
収集できないものが混じっていないか?
危険なものはないか?
大変だけど重要な仕事。

■スーパーマーケット



「食」を支える要である。
パック詰め、惣菜つくり、
仕入れの受け入れ
商品の値付け
ホントに多岐にわたる。
人手不足でなくなれば、
食べることができなくなる。

■介護


 訪問介護は、都会などの密集地では
効率よく訪問でき事業者は利益率が
高かったため介護保険の介護報酬を
減らされた。

それにより立ちいかなくなる事業者が
田舎ほど多発した。

それにより、特に過疎地での移動時間が
長い地域では、
現行の介護報酬で十分でないことが多い。
 

■ラインマン



 送電線の工事で高所でのメンテナンスを行う。
電力自由化の時に薄給になり人手不足。
 また、そういう保守点検は山奥であったり
そこまでの道が険しく道すらないこともある。

【これからが本格的人手不足】


■生産年齢人口が減少していたが…


これまでは、女性の社会進出や前期高齢者の
就業などで生産年齢人口は減少していても
労働力人口は増加していた。

これからは、労働力人口も減少の一途だ。
また、働き方改革でさらに
労働力は減少する。

■AIでどうにかなる?


ロボットや省人化で人手を補えるが、
それを動かすエキスパートは必要であり、
機械化できない部分は絶対にある。

■副業


ホワイトワーカーが本業で、
副業でエッセンシャルワーカーを
体験するのは「働く」ことの原点に
立ち返る機会になる。

人の役に立ち、人の生活を支え、
人に感謝される
ことが本来の仕事ではないか?
ということに気づくことが大事。

■引手数多の工業高校


 工業高校は、日本の社会に必要な人材を育て
輩出していく役割がある。

「よい大学へ、よい会社へ」だけが
人生の正解でない。


物凄い、求人の数が来る。

【全体人口が減るフェーズ】


■人口の推移は激減間違いなし


 現在は、出生数が大きく減少している。
そして、団塊の世代が後期高齢者なり、
多死時代を迎える。

高齢人口が増加し
生産年齢人口、年少人口が減る。(現状)

そこから、遠くない未来には
高齢人口も減少していく。

■インフラをどう維持するか?


 例えば、上下水道は市町村単位で
維持されている。

これも、過疎地では到底無理で
設備の合理化は必要。

ただ、水道にしてもインフラのメンテナンスも
必要でそういうところには人手も必要である。

【まとめ・感想】


 労働力を買いたたく時代は終わるのか?
 同一労働・同一賃金はどう実現するのか?
 L型大学、G型大学への移行をしては?

■最後の教育に関して

少子化の影響によりボーダーフリー大学を
はじめ、経営が立ちいかなくなると
言われている。

しかし、である。

まさに、L(ローカル)型大学は、
エッセンシャルワーカーを育てるのに
ふさわしいと考えられる。

大学進学する全員がG(グローバル)大学で
ある必要はない。

そして、大学も一部大学・学部を除き、
L型大学に移行していって
教育インフラの有効活用を図ってほしい。
 
 
 


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