”常に話がわかりやすい人”が必ず共通して持っているスキル - たとえ話 -
エピソード
日頃より色々な人と会話していると、”常に話が分かりやすい人”に出会うことがある。観察していると彼らが必ず共通して持っているスキルがあった、”たとえ話”である。なぜ彼らは、常に様々な角度から”たとえ話”を繰り出せるのか?
”話がわかりやすい人”のスキル「たとえ話」
例えば、IT業界における以下のような話を、”IT業界以外の人”や”新人”に対して説明する際、わかりにくく説明する人と、わかりやすく説明する人がいる。
お題:
「ERPシステムとはなんですか?ほかのシステムとはどう違うのですか?」
ITに疎い人にはわかりにくい説明(専門的な説明)
ITに疎い人にもわかりやすい説明(たとえ話)
ちなみに、上記のたとえ話としては、ほかにも以下のような場合もある。
「ミニコンポ」と「CDデッキ・スピーカーなど個別に買いそろえる」の違いで例える
「テレビデオ」と「テレビ・ビデオデッキを個別に買いそろえる」の違いで例える
そもそも”たとえ話”の利点は何か?
”たとえ話”をすると何がよいのか?
本質的なことを直感的に理解してもらいやすい
- 特に専門知識を持たない人に説明する際に有効メリット・デメリットを想定できる
- 例えた先で起こるメリット・デメリットは、例えられた元でもおよそ同じことが言える課題への対策を練られる
- 例えた先で起こる課題やその対策は、例えられた元でもおよそ同じことが効く
なぜ”たとえ話”をどんどん出せるのか?
1つの事象に対して、たくさんのたとえ話をどんどん出せる人がいる。なぜ量産できるのか。見ていると以下のような共通点があった。
常に個別の事象や物事を、「抽象化」して捉えている
- 上の例で言うと、日頃から「つなぎ」や「ミニコンポ」「テレビデオ」の”一体型と分離型の違い”という、特徴・本質・メリット/デメリットを整理し、頭にストックしている話すテーマに応じて「抽象化」から「具体化」への変換を行っている
- 上の例で言うと、”一体型と分離型の違い”という「抽象化」された概念から、「ERPシステム」「つなぎ」「ミニコンポ」「テレビデオ」…という「具体化」されたものへの変換を行っている
そんなことを考えていたら、以前読んだ「具体と抽象」(細谷 功著)という本に以下の興味深いことが書かれていたことを思い出した。
参考になった書籍
まとめ
”たとえ話”は、専門知識を持たない人に、本質を直感的に理解してもらう際に非常に有効
”たとえ話”を自由に繰り出すには、日頃より物事を「抽象化」し、本質をつかむ・整理する・ストックする
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