10日間のアメリカ1人旅、グルメ総集編。地獄の円安の中で、食費を削りまくった結果…
10泊12日に及んだ、エアショーをハシゴするミリオタ旅行。
これまで計画編を含めて11本のnoteで紹介してきましたが、敢えて現地の食事については取り上げていませんでした。
というわけで今回は、アメリカ旅のグルメ総集編です!
はじめに
大前提として、僕は普段から1日2食。
そして、今回の旅には明確なミリオタ活動という目的があるので、いわゆる一般的な観光とか、現地の味を楽しむとか、そういうことは一切考えてませんでした。
そもそも、日本は世界一おいしいものが集結していて、各国料理のバリエーションだって実に豊富、なのにバカ安。
おまけに僕は九州在住…星付きレストラン巡りでもしない限り、これ以上の環境はないといってもいい。
一方のアメリカでは、チップも加味したらローカル食堂で20ドル〜、ちゃんとしたレストラン行こうものなら40ドルオーバーは確実。
地獄の円安(1ドル150円手前まで行ってた)も考えると、3000円とか5000円の世界。それで、大しておいしくもないw
ならば、アメリカで僕が耐えられる最低限の食生活はどんなものなのか、文字通り味わってやろうじゃないかと!!
…というわけで、普段の僕の食事を知ってる人が見たら、「よくこんな食事で10日間もったな!」と感じられること間違いなしw
それでは行きましょう!
サンフランシスコ
1日目:夜
実は往路はANAのビジネスクラスでして、夕方に成田のラウンジでがっつり→機内で夜食としてホットサンドを注文→着陸2時間前にしっかり和食…と食べていて、さほどお腹は空いておらず。
とはいえ、アメリカでは飲み水が必要だからと、宿の近くの大手スーパー「Safeway」へ。
水を買うついでに選んだ、アメリカの初ディナーは冷凍のパッタイ(4.99ドル=725円)でしたw
アメリカのスーパーで「フォークは必要ですか?」などと聞いてくれるはずもなく、しかも安宿。見事に食器がない状態で、仕方なくひどい食べ方をしたから中身の写真はなしw
別に食べられない味ではないものの、知ってるパッタイとはずいぶん違いましたね…でも、パクチー強すぎとかそういうのではなく、根本的に何かが違う。
2日目:昼
2日目はエアショーを海上から見物するクルーズの日。
乗船時にドーナツとコーヒーをもらえて、昼にはケータリングのタコスがいただける(クルーズ代に込み)とのことなので、それを食べることに。
おそらく、この旅でいちばん「ちゃんと作られた食事」w
タコスは1人2個。
肉は3種類からのチョイスだったから見た目で2種類選び(それがなんだったのかは不明w)、レタスやトマトは乗せず、チーズだけ乗せてサルサソースを少々。
そして、ライスとナチョス(チップス)もいただく。
お肉もそこそこジューシー、ご飯もなんかいい感じの味付けがされていて(かといって日本のタコライスとは違う)、期待以上のお味でした。
2日目:夜
クルーズ後、昨晩と同じSafewayに寄って調達。
今度は冷凍ピザ(5.49ドル=796円)と、それだけじゃ足りなそうだったからカップヌードル(1.29ドル=187円)。
なんと、ピザは耳の中にもチーズが入ってて、ピザハットもビックリです。
上に乗ってるチーズの量やおいしさは日本の冷凍ピザの勝ちだけど、耳の中にもチーズがある総合力では互角な気がする。
ちゃんと食器は買った!(この48点セットが最安w)
そしてカップヌードル、「しまった、部屋にケトルない…!」という試練に見舞われるも。
「コーヒーメーカーにコーヒーをセットせずに作ったら、熱湯だけ出てくるのでは?」とひらめき、コーヒー2回分の熱湯で調理成功w
日本のカップヌードルとは明らかに違う味ながら、28年前に感じた「コレジャナイ感」とも全然違って、これも普通に食べられました。
アメリカの即席食品、それなりに進化してるな…!
3日目:朝
この日は陸からエアショーを見る日だったから、宿で朝ごはんを食べてから出かけるパターン。
昨晩、スーパーのお惣菜コーナーで買った「エビとガーリックバターのカッペリーニ(8.99ドル=1303円)」。
日本の感覚からいえば旨味が足りないものの、シンプルなガーリックバターだからおかしなことにもならず、ほぼ期待通りのお味でした。
大手スーパーの惣菜コーナーにある食事なら、日本のコンビニ弁当ぐらいには使えることがわかった!
3日目:夜
今日も今日とて、お約束のSafeway。
でも今回は、お肉売り場の一角にあった、オーダー式のフライドチキンコーナーで。
フライドとローストの2種類があって、かつてのKFCみたいに部位を指定して1つずつ買える。おひとつ2.69ドル…なのですが。
「Thigh & Drum sticks 8 pcs.(サイとドラムの8個セット)」が9.99ドル(1450円)と、超お得!
KFCオタクでもある僕は、サイがいちばん大きくて脂の多い部位、そしてドラムはあの持ちやすい部位であることを知っている。この組み合わせ最強じゃん!と。
しかし、いくらなんでも8本は多すぎる(袋に1.2kgと書いてあるw)
というわけで、次の日の朝と半分ずつ食べることにしてお買い上げ。
さすがにこれだけでは茶色すぎるから、パックの中に材料が全て揃ったシーザーサラダ(4.99ドル=725円)を買って、これも半分ずつ食べることに。
1食あたり1100円ぐらいですね。
4日目:朝
昨晩の、フライドチキン&シーザーサラダの残り半分。
サンシメオン
4日目からはドライブ開始で、サンフランシスコとロサンゼルスの中間点にある、サンシメオンという小さな町に宿泊。
4日目:夜
ここには酒屋と観光客向けのレストランしかないから、隣町のカンブリアにあるスーパー「Cookie Crock Market(←なんかかわいい)」へ買い出しに。
さすがにサンフランシスコと比べるとバリエーションは遥かに少なく、注文式のホットフードもない。
その代わり、温蔵庫で温めて売られているお惣菜が少しだけあって、そこからこのポークステーキ(4.88ドル=707円)をチョイス。ちなみに317gだけど骨あり。
お値段こそ良心的とはいえ、お味はまさにザ・アメリカという感じで…。
バーベキューで、最後までほったらかしにされてパサパサになった豚肉に。
ケチャップ+ソースー旨味=アメリカのバーベキューソース、がかかってるモノ。
食べれなくはないし、値段を考えれば納得だけど、美味しいかといわれればNoですねw
5日目:朝
今日の宿は無料朝食付きということで、それをいただく。
おかずは、カリカリベーコン・ポテト・味の薄いスクランブルエッグ…以上!
まぁ、アメリカの安宿朝食の定番です…。
安宿といっても1泊100ドル(=14500円)級だから、日本の8000円のビジホと比べると絶望するけどw
そこに、トーストとシリアル、そして自分で作るワッフル!
ドリンクバーみたいな感じでワッフルの素が出てくるマシーンがあり、それを紙コップに入れて、横にあるタイマー付きワッフルメーカー(たこ焼きプレートみたいなもの)に投入。
グルっと上下に180度回転させられるようになっていて、回すとタイマーのカウントダウンがスタート、2分経ったら自分で取り出す…というスタイル。
出来たてワッフルだから、当然おいしい!
これは日本にも欲しいなw
ロングビーチ
サンフランシスコからサンシメオンを経由し、Pacific Coast Highwayの大移動を終えて、ロサンゼルス郊外のロングビーチに到着。
5日目:夜
さすが、この旅でいちばんの大都会!
大型スーパー「VONS」の惣菜の品揃えも見事なもので…!
チャーハン!!!(3.52ドル=510円)
米だー!(歓喜)
まぁ、もちろんお惣菜クオリティなんだけど、それでも日本のスーパーで売ってるお惣菜チャーハンと遜色のないお味。
お値段も日本と比べたら高いけど、ここまで紹介してきたアメリカのお惣菜と比べたら大して変わらず、満足度を考えたら安いぐらい。
これは大いにアリ!!
6日目:朝
この日は戦艦アイオワを見て、壮大なワインディングロード「Angel’s Crest Highway」を駆け抜け、カリフォルニアで最も危険な街に泊まった日w
昨晩のスーパーが素敵すぎて、朝の分まで買っちゃいました。
それがこの「サーモンステーキとアスパラと米(8.99ドル=1350円)」w
まるで僕の自炊メニューのような、シンプルな調理法で主食・おかず・野菜が揃っている、飾り気ゼロのお惣菜…。
だけど、食材・添加物・バランスとかを考えると、最も整った食事じゃないでしょうかw
サンバーナディーノ
統計上とはいえ、カリフォルニアで最も危険、全米ワースト19位という治安を誇る街なので、この街での活動は最小限に抑えて、ルート上のウォルマートで買い物を済ませてから宿へ。
6日目:夜
えーと、ウォルマートはスーパーというよりもホムセン寄りの業態で、お惣菜はほぼなし、冷凍やインスタント食品、そしてお菓子しか売っておらず。
おまけに、今晩の宿には電子レンジもケトルもないことが事前に分かってる。
その結果…。
カルパスのバケモノみたいなやつ(140g、5.24ドル=760円)。
そして、チーズ&サルサソース付きのナチョス(1.82ドル=264円)。
調理器具がない状態で夕食として完結させようとしたら、こんなことに…。
これでも1000円かかるんだから恐ろしい。
7日目:朝
この日は40km離れたチノの街にあるPlanes of Fame航空博物館を見学して、そこから一路ラスベガスまで突っ走った日。
ウォルマートにはロクなものなかったから朝食は買っておらず、でも危険な街からはなる早で脱出したかったから、博物館に行く途中の…。
ついに登場!マクダーナーズ!
日本にも期間限定で上陸した、クォーターパウンダーチーズ(10ドル=1450円)。
セットのポテトもドリンクも日本でいえばLサイズ、ドリンクは飲み放題とはいえ、まぁマクドに1500円はショッキングw
ちなみに店内の大型タッチパネルで注文(モバイルオーダーもある)だから、店員との会話不要、ピクルス抜きとかも指定できて、英語できなくても安心。
ただ、最後に「Grab a table tent and insert the number」と表示され、なんらかの番号入力を求められる。
「なんだそれ…?」と考えながら、テーブル・テント・つかむ・番号入れる…から類推して分かったのが。
タッチパネルの横にある番号札(これがTable Tent)を自分で取って、その番号を入れて、精算したら席で待ってろということでした!
ラスベガス
7日目:夜
巨大なカジノホテルが立ち並ぶラスベガス。今回の旅で唯一「ホテル」と名のつく宿に泊まり、近くにスーパーがあるイメージが湧かない中、選ばれたのは…。
フードコートの中華!
いわゆるパンダエクスプレス的なやつで、おかず3品+ご飯 or 焼きそばの組み合わせで15ドル、エビチリっぽいのは+3ドル。
税込18.41ドル=2670円という、この旅で最もゴージャスな食事となりましたw
ここまでの流れからのコレは間違いなくご馳走で、絶頂の幸福感に包まれながら食べてましたけど、やっぱビビりますよねー、このお値段は。
ラスベガスにだって大手ファストフードはあるし、そこなら10ドルに抑えることもできましたけど、この先の滞在地でこういうのを食べる機会はなさそうだから行っちゃいましたw
パランプ
8日目:昼
この日はラスベガス郊外で「ヘリから機銃掃射」した壮絶な1日w
昼前には終わるも、そこから25kmにおよぶ荒野の砂利道ドライブを強いられ、ヘロヘロのペコペコになってたどり着いた町にあったのが…。
バーガーキング!
ワッパーチーズのセット(8.99ドル=1350円)。
マクド同様、セットの最小サイズといえども日本のLポテサイズ、そして飲み放題。とはいえ、円安が重くのしかかるw
少なくとも、ここのバーキンにはタッチパネルはなくて、カウンターで注文するスタイル。疲れててやり取りする気力もなく、トマト抜きにはせずw
しかし日本と同様、クォーターパウンダーと比べてもワッパーの方がボリュームあって食べ応えあるから、値段も変わらないし、バーキン>マクドだね!
そして、九州には福岡に2店舗、鹿児島に1店舗しかない、レアなお店であることもポイント高いw
モハベ
そこからデスバレーを経由して、最終目的地であるモハベに到着。ここは荒野の中にポツンと存在する小さな町。
8日目:夜
町で唯一と思われる大型スーパー「Stater Bros」、一応はフライドチキンコーナーもあるものの、そういう気分でもなく…。
選んだのは、温かいお惣菜コーナーにあったブリトー(6.99ドル=1015円)。
なんかイタリアンのイメージがあったけど、これメキシコ料理だったのねw
中身はミンチ肉、イモ?、チーズ、サルサだと思ってたけど、イモではなく煮た豆かもしれない。
普通に食べられる味ではあったものの、後半はだいぶ飽きましたw
9日目:夜
エドワーズ空軍基地のエアショー1日目を終えて、帰り道に昨日と同じスーパーでお買い物。
田舎のスーパーの割に冷凍食品のバリエーションはなかなかで、こちらは牛肉とブロッコリーのゴマしょうゆソース玄米丼(3.99ドル=580円)。
2段重ねの容器で、レンチンでソースを温めながら具を蒸し調理できるという、アメリカらしからぬアイデア商品。味も悪くないのにお安い!
しかも人工添加物ゼロを謳っていて、ヘルシー食品という扱いみたい。
ただ、これだけだと量が少ないと感じたから、サラダ(6.99ドル=1015円)も。
右上にあるのは冷えたチキンナゲット的なもので、ヘルシーなのかはビミョーなサラダw
サラダは翌日の夜と半分ずつ食べました。
10日目:夜
エアショー会場からスーパーに寄ると回り道になるのがダルくて、前日の夜にまとめ買いしておきまして…。
原点回帰の、耳にもチーズ入りな冷凍ピザ(4.79ドル=700円)。
2日目夜に食べたのはチーズ多め、今回は肉多めという、同ブランドの別タイプw
これに加えて、昨日のサラダの残り半分。
9〜11日目:朝
さて、ここまで読まれた方は「あれ?朝食は?」と思われたことでしょう。
モハベの宿は朝食無料だったから、もちろん食べてるんですけど…。
3日間、100%これと同じものを食べましたwww
どっかで見たような…w
ベーコンがソーセージ(形はハンバーグだけど、味はあらびきソーセージ)になっただけで、サンシメオンの無料朝食とほぼ同じw
「ワッフル4枚は多いなぁ…」と思いながら食べてたんだけど、ワッフルメーカーが4枚同時に焼けるというだけで、2つの穴にだけ生地を流し込めば、2枚だけ作ることもできると気付いたのは最終日のことでした。
まとめ
いやー、なんと言いますか…。
10日におよぶアメリカ旅行で、こんなどうしようもないものばかり食べていたのかと、note書きながらあらためてショックを受けましたww
お金を出して食べた分を合計すると、15食で120ドル(17400円)。
つまり、1食8ドル(1160円)。
1日2食として、飲み物も考慮すると、1日2500円ってとこでしょう。
アメリカ旅行中の食費だと思えば、「なんだ、このぐらいで済むのか」という感覚もある。
でも、その内容を見るとおぞましいwww
普段、自炊とはいえ週1〜2回は黒毛和牛(大分だと1000円で美味しいのが買える)を食べて、旅先ではしっかり美味しいものを食べる僕が、こんなんで過ごしてたというのが…w
とはいえ、このクオリティなら全然平気と感じた人もいるはず。
1日の食費が8000円とか言われると躊躇するけど、この程度で済むならアメリカ旅行してみようかな!
…と、一歩踏みだすキッカケになったら嬉しいです!
長きにわたったアメリカ旅noteも次が最終回(たぶん)。
ラストは、宿と費用の総集編です!
お楽しみに〜!!
ここまで楽しく読んでもらえたなら、ぜひ「いいね」の♡をタップしてください!それがnoteを書いていく原動力になるので、よろしくお願いします!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?