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『脳は世界をどう見ているのか』〔本〕人

「脳が知るのは現実世界の一部分」であり、「知覚するのは世界のモデルであって世界そのものではない」。


評価は分かれるだろうが本書は間違いなく、神経科学の最先端の最良かつ最高の成果である。

脳は世界をどう見ているのか

本書は、3部からなる。

第1部では、新皮質の仕組みとどうやって新皮質が世界モデルを学習するかについて、新しい理論を説明した。われわれはこれを知能の1000の脳理論と呼ぶ。

第2部では、現在のAIが知的でないと主張した。真の知能であるには、新皮質がやるのと同じように、機械が世界のモデルを学習しなくてはならない。

脳は世界をどう見ているのか

いまのAIにIntelligenceはない

「現在の深層学習ネットワークには知識がない」と筆者はいう。

画像を分類する深層学習ネットワークは、画像を見て、それはネコだと判断するかもしれない。(だが、)深層学習ネットワークが実際にやるのは、新しい画像は前に見て『ネコ』と分類された画像に似ていると断定することだけだ。深層学習ネットワークに猫の知識はない。

脳は世界をどう見ているのか

コンピューターは「日常的な知識を表現する方法」をもたないのである。

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2,355字

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