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【明日ありと思ふ心のあだ桜】

【明日ありと思ふ心のあだ桜】

親鸞聖人絵詞伝にこうあります。

『明日ありと 思ふ心のあだ桜 夜半に嵐の 吹かぬものかは』
 
意味は、

「桜の花が明日もまだ咲いているだろうと思っていると、

夜半に嵐が吹いて散ってしまうかもしれない。」 

ということ。

未来をあてにすることの危うさを説いています。

世の無常・世の変化を詠んだ歌として有名です。

この歌は、

人生がどんなに貴重なものか思い起こす手立てになります。

私たちは時間を大切にしなければなりません。

『人生の時間銀行 あした元気になるために』 
(著者 吉田浩 ニッポン放送)

の中にこう書かれています。 

「 時間は、とても貴重なものです。

私たちは限りある時間を大事にしなくてはなりません。

そのためには、どうすればよいでしょうか?

時間を大切にする方法はとても簡単です。

明日、死ぬと思って生きなさい。

永遠に生きると思って学びなさい。

これは、

マハトマ・ガンジーの言葉です。」

死を自覚して生きることはとても大切なことです。

人生はいつ何が起こるかわかりません。

今日という日を精一杯生きて、

いつ死んでも悔いがないように最善を尽くすことが肝要です。

しかしながら、

私たちは不滅の意識体でもあります。

永遠に生き続けます。

だから、

気を楽にして学び続けることもまた大事です。

田坂広志博士は、

今日という一日を大切にして、

『生きている』 

ことに感謝することの重要性を、
著書 

『運気を磨く 心を浄化する三つの技法』 
(光文社)

の中で次のように述べています。(222頁~223頁)

「 人は、いつ死ぬか分からない。

どれほど健康に気をつけていても、

事故に気をつけていても、

突然の死は訪れる。

されば、

我々は、誰もが、いつ終わるか分からない人生を生きている。

そのことを理解するならば、

今日という一日を与えられ、

生きていること。

その軌跡のような命の有り難さに気がつくだろう。

振り返れば、

筆者の友人、二人は、

三〇代、四〇代の若さで、

去っていった。

突然の出来事であった。

それは、決して他人事ではない、

自分自身にも訪れるかもしれない、人生の出来事。

そうであるならば、

我々の人生、

たとえ何があろうとも、

『生きている』だけで、有り難い。

そのことに気がついたとき、

我々の心の奥深くに、

与えられた人生を無条件に肯定する最も根源的な感謝の想念が生まれてくる。

そして、

その根源的な感謝の想念を心に抱いたとき、

黙っていても、

我々は 

『良い運気』 

を引き寄せる。

いや、

その感謝の想念の中では、

『良い運気』 

『悪い運気』 

という分離も消え、

ただ、静かに、

人生が輝き始める。」

人はいつ死ぬか分かりません。

今世は一度かぎりです。

『私は今生きている』 

有り難い。

感謝、感謝です。

『死ぬときに後悔すること25』 (著者 大津秀一 新潮文庫)

の中に、

『明日死ぬかもしれないと思って生きること』

の大切さについて、

こう書かれています。  
(6頁~7頁)

「 人間は後悔とは不可分の生き物である。

現実問題、私が見届けてきた患者さんたちは、

大なり小なり何らかの 

『やり残したこと』 

を抱えていた。

だから皆、程度の差こそあれ、

後悔はしていた。

けれども、

その後悔の程度には大きな違いがあった。

単純な話だが、

明日死ぬかもしれないと思って生きてきた人間は、

後悔が少ない。

明日死ぬかもしれないと思う人間は、

限られた生の時間を精一杯生きようとする人間であり、

一日一日に最善を尽くそうとする人間である。

一期一会を思う人間である。」

最期に後悔しないために今を精一杯生きましょう。

アップル社の創業者、

スティーブ・ジョブズ氏は、

2005年スタンフォード大学学位授与式で、

『死を自覚すること』 

の重要性について、

次のように述べています。

「 私は、毎朝、鏡を見てそして自分自身に問いかけています。

『今日が人生最後の日だとしたら、

今日しようとしていることは、

やりたいことだろうか?』

『No』 という日が、

あまりにも多く続くようなら、

何かを変える必要があるとわかります。

あらゆるものはまもなく死んでいくということを意識することは、

重大な選択を迫られたときの最も重要なツールです。

なぜなら、

ほとんどすべてのもの

――外部からの期待、プライド、屈辱や失敗に対する不安、

これらは死に直面したとき、

本当に重要なもののみが残るからです。

死に向かっていると意識することは、

何かを失ってしまうという考えに陥ってしまうことを避ける最善の方法です。

あなた方はすでに丸裸なのです。

心に従わない理由はないのです。」
〔『ハングリーであれ! 愚かであれ!  スティーブ・ジョブズ』 (著者 国際情勢研究会 ゴマブックス)の24頁より引用〕

いつ何が起こるかわからないのが人生です。

だとしたら、

一番やりたいことをやりましょう。

本当に大切だと思うことをやりましょう。

他人の評価など気にせず、

失敗を怖れず、

勇往邁進しましょう。

生まれたときも丸裸、

死ぬときも丸裸、

生きてるだけで丸儲け!

ということで結論はこうなります。

(結論)
『明日、死ぬと思って生きましょう。永遠に生きると思って学びましょう!』

『人生の時間旅行 あした元気になるために』
(著者吉田浩ニッポン放送)


『運気を磨く 心を浄化する三つの技法』
(著者 田坂広志 光文社新書)


『死ぬときに後悔すること25』
(著者 大津秀一 新潮文庫)


『ハングリーであれ!愚かであれ!スティーブ・ジョブズ』
(著者 国際情勢研究会 ゴマブックス)



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