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これから何回もここで書いていくこと

noteはSNS、と言われているので、SNS的使い方をしていきます。

noteは記事の更新が多ければ多いほど、旧記事にアクセスするのがほぼ不可能な媒体です。よほどのスキを稼いでグーグルに乗っかるでもしないとだめですが、当人のトップページから代表的な記事や人気記事のサムネイルがぴょこんと出てこない以上、いい記事ですら読み返される可能性は非常に低い。読む側がブックマークをしたり、なんちゃらにまとめたりしないといけない不親切なSNSです。

こういった背景から、わたしは以下のテーマを手を変え品を変え、または単純にURL集をリストしなおすなどしてこのタイムライン上で蒸し返し続けていくことにしました。

テーマ0.パブリックリレーションズの定義くらいおぼえろ、バカ広報

自分のお仕事が何をしているのか、どんな領域をカバーすべきなのか、というようなことは、そもそもそのお仕事の定義と意義を見出さなければできないはずです。が、広報ワールドでは、広報の原義「パブリックリレーションズ」の定義を言えない残念ななんちゃってさんが世の中に多数いらっしゃる。わたしはこういう人を広報系・パブリックリレーションズ系として認めません。定義も言えない担当者が会社の全コミュニケーションを仕切るなんて、ぞわぞわします。

この原因のすべては、「日本に専門学部がない」ことと(2つくらいできたけど)、世界標準のPRの教科書を自称PRの先生さまたちが若い人たちに教えないで自分のへんな持論を押し付けてきた歴史にあります。本屋に行ってもろくなテキストないし、メディアリレーションに毛の生えた程度のものばかりで、学ぶ環境・知る環境がそもそもないのです。PRプランナー試験対策が今のところの一番の近道ですが、まだまだ発展の必要あり。ということで、このあたりの説明記事をくりかえすことにします。

テーマ0のフォロー:バカ広報にしたのは先輩気取りたちだ!

知らないで始めてしまったのなら、しょうがない。若い人の悲劇。だからそれを救うために、PRの定義を解説しつづけていきます。バカ広報!と呼ばれてびくっとしたり、カチッとした人は、救いがあります。本当のバカは何を言っても自発的に学ぼうとしないヤツでこういう言葉が決して届かないあほんだらです。顔が浮かんだら、そいつの言動は今後注意してみてみましょ。

1.マーケとAdとPRの違い

この複雑さは実績を上げている人にも難解なテーマですが、まずAdとPR(という名のメディアリレーションズ)の違いが、基礎教育を全く受けていない人にとってはむずかしく、さらにマーケとPRが一緒?というのはマーケの人たちにとっては大事件です(プライド的に)。

が、このからくりは、大企業が小規模企業をM&Aしていく構図をもちだすと非常に簡単に理解できます。PRが5から10年くらいのサイクルで、ほかのコミュニケーション分野を飲み込むM&Aを敢行しているわけで。さいきんの「飲み込み中」はESGとCSR、KPI、OKEです。マーケは数年前くらいに飲み込み完了して「ストラテジックコミュニケーション」という名前ができあがりましたよ。これだけでぱぱぱっと疑問がつながる人は、けっこういたりします。

2.パブリックリレーションズの担当者は直接会って相性を確かめなさいって、転職業者&人事&社長!

PRの世界的教科書「the Effective Public Relations」は、そのテキストの冒頭部分で、コミュニケーション担当者は企業トップとの相性がすべてで、相性が悪いとなにもかもうまくいかない、ということを書いています。どんなにスキルがあっても、その人の会話の間合いや言葉遣いがイラッとくるようだと、大事なことを話さなくなったり後回しにしたりしてしまう、と指摘。これについての論文もあります。

転職であたらしく広報担当者を迎える、あるいは業務委託でPR系フリーランスと契約をする場合、スキルセットも重要ですが、

1.パブリックリレーションズの定義を言える
2.基本路線である程度のスキルが確保できると確信が持てる
3.経営トップとの相性がよい

の3要素があることが重要になります。相性があえば、あとは方向性と軸のブレがないことを確認できれば細かいことはなんとかなる、ということなのです。この確認は履歴書ではなく必ず面談によるものでなければなりません。履歴書の選考はあまり意味のないことのほうが多い。職歴でうまく書かれていても真のニーズはちがうところにありがちで、それはお互いの会話の中でさぐっていくほうが効率がよいのです。パブリックリレーションズ系の選考は、ほかの職種とは全く違う、という認識が必要で、よくわからない人たちの主観(とくに転職業者と自称人事担当者)で紙切れ選考を繰り返しているということは、最高の人材と出会うチャンスを逃がし続けている事実に気づけ、ということです。「入ってもらったはいいけれど。。」という声をたくさん聴くのは、紙切れ選考という間違った選考をするからです。

3.あんたのニーズは100以上あるコミュニケーション手段の2つか3つ程度、といういかにも小さなものですよ

木を見て森を見ない残念なコミュニケーション募集の一例。

・UIデザイナー募集
・プロモーション募集
・SNS運用募集
・メディアリレーション担当者募集
etc

これが商品ベースにまでスコープされてしまったら、そのほかの企業のコミュニケーションどうするの(具体的には与信アップ、人材の継続的獲得、資金調達、企業イメージ向上、その他での売り上げアップ)?同時進行で作らないの?もったいなーい、無駄だらけ、となります。

コミュニケーション手段は、ちゃんとリストすると100種類以上あります。あなたが羅列しているニーズはそのうちの2つか3つがいいところ。あまりにも世界が小さすぎます。そしてその2つか3つ、必ずしも真のニーズを満たすための道具であるかもわからないのですよ。

4.新人PRを本番の学部卒なみ知識に一気にレベルアップする

アメリカのPR学部は、120以上の専攻課程での単位取得が条件で、1単位1時間、16週間の受講、とカウントすればいいでしょう。1つのテキストブックの量はだいたい200ページで、24000ページの読解と理解を経て成績がB以上(全テスト平均で80点以上)でないと卒業できません(セメスター制の場合)。4大を卒業した時点で、彼ら・彼女らはレポートを自発的に作れるし、リリース文も書くし、人々を引き付けるコピー文作成はおてのもの、(マイナー授業の取り方によっては)カメラもビデオ撮影もラジオもこなし、経営論にも精通している状態です。あとは経験だけなのよ。そういう人たちに対抗するとして、基礎教育(テキスト24000ページ分)すら積んでいない人が会社の大事なコミュニケーションの司令塔「広報」になるのは、残念以外の何物でもないわけです。しかし、任命するしかなかった、なるしかなかった人たちも無数にいるわけで、このミスマッチを解消するには以下の3つしかありません。

1.未経験者を退任させて学部卒の経験者を就任させる
2.今の担当にあしたまでに24000ページ読んでこさせる
3.何もしないで見て見ぬふりをする

1は無理です。学部卒がそもそもいない。となると、2か3しかありません。社長的には2を強行するでしょう。わたしはなるべくこの状態を作るためのプログラムを考えたい。PRプランナーの勉強会に何回か出させてもらって、学ぶ姿勢をもった人たちのなんとすばらしいことか。スキルが足らない、でぶった切るのはたやすいですが、学ぶ姿勢にちゃんと答えるのが本場アメリカ流で、その恩恵を受けて卒業できた自分も、今度は知っていることを伝えることで返していきたい、と考えています。具体策はそのうちかたまるでしょう。

まとめ

ヘッドラインを読み返せばなんとなく伝わる、かな。

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