台風19号の被災地丸森を勝手にひとりで支援することにした

ひとことでまとめると、タイトルのとおり。丸森町の被災からの復旧で必要な情報を、外部から提供していこうと思う。

元々は、身内が丸森で被災したことから、こっちで得た情報を現地にLINE経由で伝えていた。FBに情報共有グループができたぞ、フォローしておけ、とか、泥の書き出しの資料はどこにあるとか。これらの情報は、被災地が共有してもいいことだよな、と思ったので、サイトを作って提供したらいいのではないか、と考えたのがひとつ。あとは被災地での情報発信活動というのは総じて局地的で単発的すぎて、実態がうまく伝わってこない気がいつもしていたので、その課題解決もしてみたいな、と思ったので。

思ったと言っても、同志はひとりもいない。

たとえばPR系のフォーラムにこのことをちょろっと書いてみたが、共感者はひとりも出なかった。FBの共有フォーラムでも、いい情報提供をしているはずだけど連携の話はこないし。。ここに記事を上げてもフォロワーたちは見もしない。まあ、うちのフォロワーはnote編集部推薦で登録時に最初の30人の中に入ってるだけだから、わたしが目充ててフォローしているわけではないから当たり前と言えば、当たり前だが。ここで「台風19号」とか「丸森」とかで検索しても。。。記事の数のなんと少ないことか。ここはポジティブなことを書くのが前提、みたいな感じのコミュニティ化しているしね。

同志はひとりもいない。これからも現れないかもしれない。それは期待しない。

被災地情報共有の問題点

現場は目先に突っ走り、行政は大枠にこだわりすぎて目先を忘れる。いつのまにか重要な共有情報は流れ、時が過ぎるとともに得られたノウハウはどこかのだれかのポケットに入ったまま消えていく。

そして、支援に乗り遅れた被災者が割を食ってひどい「その後」を過ごさなければいけなくなる。

いろんな被災地報道や、その後の内容を見たり聞いたりしていると、共通して感じることは「共有」がタイムリーに成功していない点。これの専門家であるパブリックリレーションズの担当者が初動からかかわっていったら、どうなるんだろう?という興味がわいてきた。

わたしの支援は、そのパブリックリレーションズの知見で情報をまとめていった先にあるアーカイブの効果、ということでやっていこうと。

誰かのポケットは、あてにならなかった

当初は、情報共有サイトをすでにある支援団体の中に作ってもらおう、と思って候補者を探した。しかしほとんどが、どこかの被災地ベースで立ち上がったものばかりで、その被災地支援がひと段落すると同時に店じまいをしていた。せっかくたまったノウハウは、だれかのポケットに入れられて、どこかへ行ってしまった。

自分で運営か。

どうしたもんか。

1週間悩んだが、一方でブレストは続いていて、だいたいのフォーマットが決まった段階でドメインを取得して、HPづくりを2日で仕上げた。できたサイトがこれだ。

pr401.comのフレームをそっくりそのまま新しいサイトに転用。デザインはほとんど考えず、ひたすらコンテンツづくりをしている。それでもメニューバーがなかったり、サイトのアドレス設定が日本語だったりというような調整はしたけれど。

自分で運営か。。

とはいえ、ある程度のビジョン設定は、ありますよ

まず、共有情報がタイムラインに消えていくのを防ぐ。さまざまな情報をピックアップしてテーマごとにまとめて、ブログでアーカイブ化することにした。

支援情報をカテゴライズするが、そのノウハウをほかの被災地にも転用できるのではないか、という仮説を立てながら運営しているので、「丸森被災」ページは、このコンテンツの中では「2ページ目」に位置づけている。トップページは「PR支援」。ネイビーシールズのように、有事に専門家集団をフォーメーションして現地に派遣して、初動で情報体制を確立するアクションを起こす、というのが本筋な気がしている。

フォーメーションは、どこかの企業の広報室部員。つまり、単独でも動ける情報発信専門家のみで固めたい。その場でどんな情報チャンネルが有効か、どんな情報を収集するのが妥当かを判断できること。これは記事クリッピングがちゃんとできていればできるスキルだし。

シールズに登録するのは、広報室部員。企業の協力を得て、有事に3か月だけ出向みたいなかたちでレンタルするみたいな。かかわる人は、出身地別。宮城で被災したら、宮城県出身者あるいはその周辺地域出身の広報官たちでかためたほうが、土地勘や自分事感が出るだろうし。

っていっても、ひとりじゃそんなのムリですけどね

共感者多数で複数社からの協力を得て広報部員を拠出してくれていれば、今回の台風19号での被災は、はっきりいっててんてこまいだったはずだ。超広域災害であるわけだから、東北でもいわき、丸森など10か所以上でチームが活動していたことになる。

っていっても、ひとりでアタマの中で考えていたことなので、今回は対応できず。

ひとりじゃできないし、シールズ構想はポケットに入ったノウハウとともに数年のうちに夢と消えるかもしれない。

ま、やってみます。

パブリックリレーションズの専門家として、この被災地再建に情報発信でどうよりそっていけるのか。ま、やってみなければわからないことばかりだし。現場のほうが強いに決まっているけれど、周辺情報をまとめるのは常に重要なニーズだし。

そもそもひとりだし。

ひとりでできることを、やっていこうと思います。応援してくれるなら、してもらえればありがたい。また数回、この進捗を書いていきたいと思います。

*現地の一般社団法人とかも丸森復興でサイトが立ち上がったけど、丸森の被災地支援がひとだんらくしたら、誰かのポケットになってしまうのではないか、と心配もしている。っていうかまとめ方が似ているし、連携のはなしもこなかったからライバル視してますw なので、これらに負けないコンテンツ作りを短期間でやったろう、と思います。

勝手に獅子奮迅。

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