見出し画像

MBA経営理論の50冊を1冊にまとめてみた③:全体最適のための5つのステップとは?

読書ノート(93日目)
さて、本日も
こちらの本を紹介してみます。

本書の経営理論編での
大きな章は以下の6つ
①経営と組織
②仕組み
③人材
④お金
⑤リーダーシップ
⑥社会と未来

今日も②仕組みについて
こちらの本を紹介してみます。

「ザ・ゴール」 エリヤフ・ゴールドラット
・成果を決めるのは「ボトルネック」
・著者が15年以上もの間、日本語版を許可しなかった
 「日本人は部分最適の改善では世界で超一級。
  その日本人に本書の全体最適の手法を教えると、
  強くなり過ぎて世界経済が破滅する」との理由

・本書の理論は「TOC理論(制約条件の理論)」として世に広まっている
・TOC理論のカギは「ボトルネックの見極めと対応」
・ボトルネックは全体の流れを滞らせる
・あらゆるプロセスには
 全体のプロセスの速度を決めるボトルネックがある
・ボトルネックを見極めて対応すれば、生産性は劇的に改善する

・例として、3つの作業で製品が完成する工場の場合
 作業①と作業③に高速で部品を製造できる高性能マシンを入れても、
 仮に作業②が旧式マシンで既に稼働率100%の状態なら
 作業②の稼働率100%の製造可能量からは全体の製造量は増やせない。
 むしろ、作業②には作業①の高性能マシンが高速で製造した
 部品在庫が滞留し無駄な在庫を抱えてしまう

・システム全体のスループット(処理能力)を決めるのは、
 ボトルネックの処理能力

・この場合の対策のカギは、ボトルネック以外ではボトルネックより
 速くものを作らないこと
・対策①:作業①での部品製造スピードを作業②で処理できる量に
 合わせて稼働率を下げる
 →全体の製造量は増えないが部品在庫の削減になりコスト減に繋がる
・対策②:ボトルネックになっている作業②の性能向上を図る、
 または補助マシンを導入し能力を向上する
 そして、作業②の製造能力に合わせて作業①と③の稼働率を調整する
 →全体の製造量も増え、部品在庫もなくなる

・本書で提唱される5つのステップ
 ①ボトルネックを見つける→
 ②ボトルネックをどのように活用するか決める→
 ③他のすべてを②に従わせる→
 ④ボトルネックの能力を高める→
 ⑤ボトルネックが解消したら、
  ①に戻って新たなボトルネックを探す

・ボトルネックの能力向上を図れば、劇的に成果が上げられる

この本は2001年に日本で発売され
本書の存在は知ってはいましたが
生産性=工場で役に立つ話なのでは?
という思い込みから
今まで読んでいなかったのですが、
全体最適に関する本であることに気付き
もっと早く読んでおけば良かった…!
そんな本でした。

先日紹介した本
「プロフェッショナル・マネジャー」にて
マネジャーとは「実績をもたらす人間」
と紹介されていたので、
成果や実績をあげるためのヒントとして
本書の全体最適の考え方が役立ちそうです。

僕にとって本書からの学びはこの3つでした。

・ボトルネックは全体の流れを滞らせる
・あらゆるプロセスには
 全体のプロセスの速度を決めるボトルネックがある
・ボトルネックを見極めて対応すれば、生産性は劇的に改善する

今まで、
「ボトルネック=悪いこと
 だから無い方が良い」
などと思い込んでいましたが、

何かをプロセスで動かす場合は
必ずボトルネックは存在するんだ!
という当たり前の事を教えてくれました

自分の仕事や
プライベートでの読書ノートや健康管理も
数値化してボトルネックを探してみると
自分の強みとする部分も同時に分かりそうです

ここ数カ月間は
この読書ノートのおかげもあり、
生産的ではない日はかなり減ってきている
と思っていますが、より時間を有効活用できたら
他にもできる事が増やせそうだと思っています。

まずは自分のプライベートでの
時間の使い方について
ボトルネック探しを今週末にでも
トライしてみようと思います!

それではまた明日―!😉

この記事が参加している募集

習慣にしていること

ビジネス書が好き

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?