読書ノート(102日目)
さて、本日もこちらの本を
紹介してみます。
シナリオプランニングは
VUCA時代で未来は予測できないものの
想定できるシナリオを複数考えることで
事前に備えておこう、というそんな手法
今日はシナリオプランニングを
進める際の「プランナー役」の仕事
とワークショップの具体的な進め方
についてです。
※文字で書くと長くなりますので
この下に図でも紹介しています
さて、ここからは僕が
どこまで理解をしているかを
試されそうですが…
本書の図を使わせていただき
要約してみたいと思います。
ワークショップの開催までの
①経営層インタビュー
②リスク一覧リストの作成
は、そのまま実施すれば良さそうです。
では肝心の
③ワークショップの中身についてですが
途中経過と結論の2つに分けて紹介です。
まずは不確実性×影響度の2軸マップと
経営層がリスクが書かれたポストイットを
仮置きした「途中経過」は
以下のイメージとのことです。
続いて、ワークショップが白熱し
ポストイットが追加され、
それぞれの位置も以下の図のように
変わってきました。
ここでワークショップでの議論は終了。
不確実性が高く影響度が大きいリスク2つは
右上に位置している
・アジア域への大規模進出(投資)の成否?
・パンデミックは一過性か繰り返すか?
この2つが自社にとって
優先して対応すべきリスクとして
経営層の中で合意を取れれば
ワークショップは成功!
その後、④ワークショップ後の対応では、
顕在化したリスクである
「アジア域への大規模進出の成否」を
より詳細に検討するために、該当部署と
打合せをするなどしてデータを整理すること。
また、楕円の点線で囲った、今回は中程度の
不確実性と影響度のリスクについては
その相互の繋がりをシステム図で見える化する
補足ですが、以下は本書で
紹介されたシステム図の一例です
事例として、セント・マシュー島ではそれまで
激増していたトナカイがある時を境に激減した。
その要因をシステム図で整理するというもの
このシステム図では
左側(+)はトナカイが増える仕組みを、
右側(ー)はトナカイが減る仕組みを
図にして表しています。
ここには数値は入っていませんが、
トナカイは2歳~10歳まで毎年1頭を
出産する傾向があるようで、
トナカイの数は1世代で数倍という
加速度的に増える、強い自己強化型の
フィードバックループがあるようです。
一方で右側は天敵が不在のため
トナカイが減る要因が無いことを
示しています。
ただ、島にはトナカイの食料に
限界があり、1963年の冬は
歴史的な厳冬で食料が枯渇して、
一気に食糧不足となってしまった…
(と本書の話はここまで…)
なるほどー、
シナリオプランニングも
システム図も僕にとっては
新しい学びだったので
非常に新鮮でしたし、
本書を読んでいると何だか
少し賢くなった気がします!笑
シナリオプランニングを読んで
気付いたことは、
これってコーチングに近いのでは?
ということです。
楽観・悲観の複数のシナリオを
クライアントに提示するというのは
一見するとティーチングに聞こえます。
でも実際は
シナリオを想定するためのリスク要因の
答えはクライアント側が持っているはずだ
という考えに基づいて、プランナー側は
的確な質問とワークショップを使って
そのクライアントの答えを顕在化し、
さらに追加調査をすることで、
より正確な意思決定をしてもらえるよう
お膳立て(ファシリテート)する。
こんな感じなのかなぁ…と
ぼんやりと思った今日でした。
次回以降は
・プロジェクトの進行手順とポイント
・アプローチとフレームワークの選択
・ファシリテーションの技術
などの章を紹介予定です。
それではまたー!😉
皆さんも良い週末をー!✨