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角田文人(休)
2015年3月2日 01:22
「今日は遅くなるから」と伝えておいたのに家の前で待っていた彼女の体は冷え切っていた。「先に入っていればよかったのに」僕がそう言うと彼女は「一緒に入りたかったの」そう笑って白い息を吐いた。寒空の下、二人の新居の前で。そして、初めて二人で帰宅した。 #創作 #同居
Yuki/農ときどき旅
2016年3月19日 22:30
4年前、正式な離婚届を夫、息子と3人で役所で提出。離婚という言葉を使うのがイヤで私は、「結婚を卒業した」と、言った。24歳で駆け落ちした時は、情熱的で向こう見ず、若かったせいで、世界は自分を中心に回っていると夢見るばかり。入学先にいたのは古参のお義母さん。そのお義母さんの家の一角で、絵ばかり描いて、家にお金を入れない夫に代わってワインバーを始めた。初めての経済活動は楽しかったけど、義母
嘉島唯
2015年8月18日 16:38
これまで何人のアーティストが「あなたを知りたい」と歌ってきたのだろう? 恋をした相手のことを知りたくなるのはいつの時代も共通だ。今は検索窓に名前を入力するだけで、意中の彼(もしくは彼女)に関するいろんなことがすぐにわかるだろう。仲良くしてる友人、お気に入りのカフェや昨晩何を食べたのかも。かつてインターネットはセカンドライフだった日本でSNSが本格的に普及してから10年の歳月が経つ。その登場