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(2/3)取って満足してない?男性の育児休業の期間が短期では足りない3つの理由
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この投稿では、「赤ちゃんの成長に伴って生活リズムに変化が出始め、それにママが一人で対応するのはしんどい」ということについてまとめました。
前回同様、男性の育児休業の取得について、「取ったほうがいいよ!」「素敵な時間になるよ!」というキラキラ投稿ではなく、「発達段階に応じて子育てにはどんなフェーズが待っているかを知り、それらを考慮して育児休業取得の時期や長さを考えよう」という切り口で記事をお届けしています。
育児休業取得に悩む人
育児休業取得の時期や長さに悩む人
はぜひ続きを読んでみてください。
(今回は便宜上、「3カ月未満」で、「お子さんが生まれてすぐ」の育休を想定して記事を書いていきます)
②赤ちゃんがものや人と関わり始める時期に環境整備も追いつかなくなり、ママがキャパ越えする
生まれたばかりのころは寝る・泣く・ほほえむくらいだった赤ちゃんも、成長するにつれてだんだんとできることが増えていきます。
4カ月頃になるとものを手に取って口にもっていくようになります。
早ければ寝返りができる子もいます。
5カ月頃になるとさらに手先が器用になってきて、おもちゃを片手でつかんでたたいたり振ったりします。
6カ月ともなると寝返りがえりもお手のもので、目的の場所まで移動しようという意思を感じるほどです。気付かないうちにどんどん転がっていってしまうこともあります。
赤ちゃんにもできることが増え、ママ、パパの存在をはっきりと認識し始めます。
目が合うようになって、意思の疎通が徐々にできるようになり、共通のものを見ていられるようになります。
親として喜びを感じる場面も増えていきます。
その一方で考えなければいけないのは、赤ちゃんのこうした成長や発達の裏に、ママのリスクマネジメントの苦労があるということです。
赤ちゃんがいる場所の環境整備(誤飲やけがのもとになるものは近くに置かない・テーブルやTVボードなどの角にクッション材を取り付ける など)
赤ちゃん自身のちょっとした危険行動への対応(赤ちゃんが頭を床にぶつけないか・自分の体と床の間に手を挟まないか など)
人見知りへの対応(たまに会う祖父母や道行く人など)
兄姉への対応(普段の遊びや生活に加え、赤ちゃん返りやかまって行動など)
挙げればきりがないほど、赤ちゃんの成長によって対応すべきことがらは変化し、その数も膨れ上がります。ワンオペがしんどくなってくるのは、もしかしたらこの時期からかもしれません。
成長して活動的になると、
外に出るようになれば周囲の目を気にして「しつけストレス」を感じてしまう
家にいたらいたで赤ちゃんとの1対1の対応で安全にも気を配りつつ、遊んだり家事をしたりで気が滅入ってしまう
これらは出産直後にはママにもパパにも見えていないし、育休取得を決めるときにこれらのことを意識していないのは当然です。
出産直後の不安定なメンタルさえ乗り越えれば「もう大丈夫」というものではありません。産後うつの自殺者が一番多いのは産後9カ月という報道もあります。
パパの仕事復帰の陰には、こうしたママのキャパ越えマルチタスク遂行の努力と、そのストレスがあることを忘れてはいけません。
私たちパパは仕事から帰って「疲れた~」という前にママを労わっていきましょう。
「お手伝い」ではなく、「主体的に」「協働で」取り組もう
とはいえ、仕事をしながらでもパパの得意なことを生かして子育てに関わることはできます。
例えば、女性が比較的苦手な「ものづくり」です。
プレイマットの敷き詰め
クッション材の貼り付け(テーブルの角やテレビボード、キッチンの角など)
ベビーゲートやベビーサークルの組み立て
おもちゃの棚や絵本ラックの組み立て
また、体力で勝る男性は、高い高いや抱え上げてのゆらゆらなど、お子さんの体を支える遊びも得意です。
寝ぐずりをするお子さんを車に乗せて夜間ドライブをしたり、お風呂に一緒に入ったりと、できることには進んで取り組むことで、ママが「私ばかり」と感じないような関わり方をしていく必要があります。
ここで注意しなければいけないのは、
「これさえやっておけばいい」という思考停止状態に陥ること
「何か手伝うことある?」という指示待ち状態が続くこと
一つ目は言わずもがなですが、二つ目はママを大切にするタイプのパパも「よかれ」で発してしまう言葉かもしれません。
ママがマルチタスクで疲弊しているところに、「パパに頼む仕事をゼロから考え、細かく指示するタスク」を発生させる一言になってしまいます。
私たちパパは仕事のタスク管理やTODO管理はそれなりにできても、子育てのそれは把握しきれていないことが多いです。
後手を踏んで「何かやることある?」と聞くのではなく、事前に「朝のタスク」「日中のタスク」「遊んでいるときの注意点」「夕方のタスク」「寝る前のタスク」を洗い出し、ママにチェックしてもらいましょう。
抜け漏れが多くて愕然とすることになりますが、そうして少しずつ子育てに協働で取り組むことで、「指示待ち」「お客さん」「大きな子ども」状態から、「主体的」で「能動的」な子育てのパートナーとしてママと歩むことができるようになるはずです。
育児休業のタグでNoteの記事を検索すると、世の中のワンオペママさんの恨みつらみがたくさん綴られています。
私たち新米パパは、そうした声を真摯に受け止めつつも、義務感や自己犠牲ではなく、子育てをする喜びや楽しさをママと共有できるような前向きな関りを目指していきましょう。
世の中のママさん、察することが苦手な私たち新米パパに、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
最後まで読んでくださってありがとうございました!
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