見出し画像

(1/3)取って満足してない?男性育休を取得する期間が短期では足りない3つの理由

昨今の日本社会では男性育休が推進され、だいぶ取得しやすくなってきたという感覚をお持ちの方もいらっしゃると思います。(とはいえ、男性の育休取得率は諸外国と比べると依然として低いですが)
私も思い切って育休を取ってみて、「とてもよかった」と思うパパの一人です。

一方で、育休を取るにしても「2週間」とか「5日間」という人が多いのも事実です。

厚生労働省の令和3年度雇用均等基本調査によると、男性の育児休業取得期間の状況は、

  • 5日未満 25.0%

  • 5日~2週間未満 26.5%

と、2週間弱が半数を占めています。もう少し期間を広げると、

  • 2週間~1カ月未満 13.2%

  • 1カ月~3カ月未満 24.5%

となり、実に男性育休の8割超が「3カ月未満の取得」に留まっているということになります。


本当に大変なのはもっと後

産後うつを防ぎ、子育てに不安を感じているママを支えよう
という男性育休の取得への大きな追い風は感じます。

その反面、育児休業を推進する「会社の雰囲気」や「取得するための制度の整備」にばかり目がいき、その先に待っている苦労や不安感がなかなか見えていないのではないかと感じます。

例えるなら、

マラソン大会にエントリーすることは社会全体で推進し、エントリーの仕方はていねいに教えてくれるのに、「○㎞地点あたりに急な坂があるよ」というコースの前情報は全然教えてもらえない

みたいな感じです。


今回は、男性の育児休業の取得について、「取ったほうがいいよ!」「素敵な時間になるよ!」というキラキラ投稿ではなく、「発達段階に応じて子育てにはどんなフェーズが待っているかを知り、それらを考慮して育児休業取得の時期や長さを考えよう」という切り口で記事をお届けできたらと思います。

  • 育児休業取得に悩む人

  • 育児休業取得の時期や長さに悩む人

はぜひ続きを読んでみてください。

(今回は便宜上、「3カ月未満」で、「お子さんが生まれてすぐ」の育休を想定して記事を書いていきます)


①赤ちゃんが成長して体内リズムが不安定になる時期にママがひとりぼっちになる

生まれたばかり~3カ月頃まで、赤ちゃんは昼夜の区別なく短い睡眠と授乳とをくり返します。
この時期は消化器官や膀胱の機能も未発達で、授乳やおむつ替えの回数も多いです。
ここでパパの手があれば、ママの負担は当然減るし、安心して子育てに取り組めることでしょう。

ところが、4カ月頃になると体内リズムがだんだんと形成され始めます。とは言っても赤ちゃんによってそのペースもまちまちで、「この時期になれば体内リズムが固まるよ」というものではありません。育児書やネットの記事で目安がある程度わかりますが、それがご自身のお子さんに当てはまるかどうかは育ててみないと分からないのです。

  • 「夜まとまって寝るようになった半面、朝4時に起きるようになった」

  • 「うんちの量が増え、不定期になった」

  • 「活動的になり、昼間はあまり寝ない」

  • 「単純に重たい」


それに伴って、生まれたばかりのころとは家事に使える時間や負担感を感じるポイントにも変化が出てきます。

  • 寝不足

  • 普段の家事(料理、掃除、洗濯、買い物・・・)に時間を使えない

  • ママのリラックス時間を確保できない

  • 体の不調(肩こり、腰痛、腱鞘炎・・・)


どんなに過ごし方に気をつけていても、赤ちゃんが夜に寝付けないことはあります。
そんな時に、ママに「パパは仕事があるから」と遠慮させてしまい、短いスパンの夜泣きや夜間授乳に「一人で」取り組むことになると、非常にしんどい思いをすることになります。
うちの娘も私が復職した時期以降に夜泣きがひどくなりました(4~5カ月)。

また、離乳食が始まってお腹にうんちをため込むようになるのも5~6カ月頃です。
息子が2.5日分の大量のうんちが背中まで盛大に漏れたとき、私は妻がいてくれて事なきを得ましたが、ひとりだったら大変だったと思います。



育休中・育休明けにどんな生活が待っているか、育休取得前に想像するのは難しい

赤ちゃんの発達について、「計画的に」「見通しをもって」育休に入るのは難しいものがあります。
寝返りやハイハイ、体内リズムの形成やつかまり立ちなど、大まかな目安は検索すればいくらでも出てきますが、その通りに育つ保証はありませんし、「早いからいい」というものでもないのです。

少なくとも、ママへのサポートが必要な時期は産後直後だけではないということだけは肝に銘じておく必要があります。

身近な先輩パパ、先輩ママに「大変だった時期」「その時やってほしかったサポート」を聞いてみたり、赤ちゃんの発達の様子をイメージできるような育児書を手に取ってみたりするのもいいかもしれません。



発達段階を確認できるような育児書の「私のおすすめ」はこれです。
でも、この本はどちらかと言えば生まれてから都度都度確認しながら進んでいくのにちょうどいいかもしれません。(まだNOTEで紹介できていませんが、いずれ紹介します)



最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事が少しでも「よかった」「役に立った」という方は、「スキ」や「フォロー」をしてくださるととてもうれしいです!

私なんかよりよほど経験豊富な読者のみなさんの、「大変だった時期」「その時やってほしかったサポート」について、ぜひコメントで教えていただけるとありがたいです。

それではまた!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?