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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス

注意:この記事は映画のレビューにはなっていません。世界観が凄すぎて言語化が難しいので百聞より一見をオススメいたします。


作品情報

2022年 ‧ SF/アドベンチャー ‧ 2時間 19分
英題:EVERYTHING EVERYWHERE ALL AT ONCE
監督: ダニエル・クワン, ダニエル・シャイナート
出演: ミシェル・ヨー, キー・ホイ・クァン, ステファニー・スー ほか

予告編


圧倒的な宇宙に脳処理が追いつかない!

アマゾンプライムビデオでレンタルして視聴した結果。ストーリーと高次元な世界観に視覚的に処理が追いつかない現象を体感した。
本作のジャンルはSFだが哲学にもサイコホラーにもコメディにもアクションにも取れる描写がたくさん盛り込まれ、圧倒的な情報量にまさに圧倒される。人類が想像する宇宙を映像化したらこんな映画になるんだろうな。という感想。本質は家族の絆の物語なのだが、恐怖すら感じる描写と下品でエキセントリックな映像作品だった。

迫力のバトルシーン

カンフーが主軸にあるバトルシーンはCGを如何なく使った迫力ある映像となっている。しかし悪を屈伏させるだけの単調さではない。
ある一人のアジア系中年女性を中心に物語は進むが、主人公は視聴している自分自身に投影され、もしくはこの物語には主人公不在なのかもしれない。

芸術的で奇抜な世界観と日常的な世界観を融合させた本作品は多次元宇宙(マルチバース)を舞台に繰り広げられた壮大な家族の物語と親子喧嘩は母の愛によって収束される。タブレットのシークバーがなければ程よく裏切られる仕掛けもおもしろい。

ミシェル・ヨーの魅力的な存在

michelleyeoh_official Instagram

彼女でなければ、この映画は成立しなかったかもしれない。どのシーンのミシェル・ヨーも美しく、美しさの種類も多面的。まさに主演女優に相応しい。
エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスでアジア人ではじめてアカデミー賞主演女優賞にノミネートされたことで話題になった。本作品は魅力的なキャストが勢揃いしている。

キーワードはマルチバースと家族愛

監督はスイス・アーミー・マンが代表作のダニエルズ。ダニエル・クワンとダニエル・シャイナートは映画監督であり脚本家。どのように撮影したかわからない映像技法と低予算なセットとは裏腹に騒がしい物語と壮大な世界観で人気が出た作品だ。
製作元のA24はウィキペディア参照。 
制作映画の中にはミッドサマー、ムーンライト、レディ・バードなどがある。

A24は、2012年8月20日に設立されたアメリカ合衆国のインディペンデント系エンターテインメント企業で、拠点はニューヨークである。映画やテレビ番組の製作、出資、配給を専門としている。 映画業界出身のダニエル・カッツ、デヴィッド・フェンケル、ジョン・ホッジスが映画配給を専門とするA24フィルムズを共同で立ち上げた。

ウィキペディア

今年1年、なにかと宇宙につながりを感じることが多い

このエブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスもマルチバース(多元宇宙)が舞台となった作品だ。個人的に最近は量子力学や天文物理学に興味があり、縁あってたまたま視聴した本作品も宇宙の解釈や神秘的な造詣を深めてくれた。
総じて、宇宙は偉大な存在で人類は未知の世界に夢を抱き続けている。

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