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【HR本おすすめ3選付き】今さら聞けない!人事の基礎と実践を学ぶnote #1

石原たいぞーと申します。リクルート→カカクコム人事→人事コンサルタントとして独立・起業…というキャリアを歩んでいます。
突然ですが、この度「人事の基礎と実践を学ぶnote」というシリーズを始めようと思います。

記事を書く理由って?

冒頭でもお伝えした通り、現在私は人事コンサルタントとして、企業の採用や人事制度構築のお手伝いをし、日々奔走しています。
そんななかで、ひょんなきっかけで読んだ「人材マネジメント入門」という本に非常に感銘を受けました。

もともと人事領域に関する発信をしたいと思ってはいたのですが、既に先人が素晴らしい情報をまとめていたことに感動しました。
というのも、僕自体は人事という仕事に関わって数年が経つのですが、秘匿性が高い情報が多いので、なかなか学ぶのが難しいことを痛感していました。自分と同じような立場にある人事パーソンが、良い学びや良い本に出会えると良いなぁ、でもどうすればいいんだろう、と思っていたところで、この本との出会いがあったのです。

この本の良いところは、具体例もありながら構造化・体系化された情報がまとまっているところです。多くのHR本が小難しくて分かりづらかったり、あるいは自分の意見が語られていたり、具体的な企業の事例で再現性がなかったりと、使いづらさを感じていた中で、光が指したような感覚を持ちました。

この本や、他にも分かりやすい記事・書籍を引用しつつ、学びを共に深めていこう、と思い、この記事を書くことを決めました。

どんなnote?

僕が人事コンサルとして、学んでいることや、参考になった記事や本の共有をメインに行なっていきます。そのなかで、特に面白いと思ったポイントや、自分が気づいたことをちょっぴり補足しながら、分かりやすい記事を心がけていきます(実践にのみ寄りすぎず、かといってアカデミックだけでもない、といったバランスを心がけます)。
自分だけの意見ではなく、色々なものを引用したり参照しながら、自分の学びをシェアしていきたいと思っているので、少しでも参考になれば嬉しいです。

領域としては、人事制度・採用などが中心になるかと思います。例えば、

- 組織開発と人材開発の違いって?
- 人事制度を作るとき、何から始めるか?
- 等級ってよく聞くけど、何?
- 役割等級・職務等級・職能等級って?それぞれのメリットデメリットって?どうするのがベスト?ごっちゃにならないために必要なことは?

といったテーマを扱います。
※なお、不定期更新の予定です(読んだ方のコメント等に応じて書く内容は随時検討していきます)。

こんな人に読んでほしい

人事になる予定の方、人事に興味がある方
・人事になりたての方
・人材系の仕事に務めている方
・組織を作る立場の経営者の方

などに役立つ記事をアップしていきます。

■第1回テーマ「HRおすすめ本3選」

まずは、今回のnoteを連載していくにあたって、自分が参考にしてきた本を紹介したいと思います。
人事制度を作るにあたって、もっと早くに出会っておきたかったなと思う本と記事を僭越ながら、自分の今後のためにも、立ち戻るものとしても、まとめてみました。
(ここから抜粋するなどして学びを深めていこうと思っているので、最低これを読めばnoteは読まなくても平気…と言っても過言ではありません。)
※上記趣旨のため、採用のみにフォーカスした本は一旦抜いています。

①人材マネジメント入門 

冒頭にも述べた通り、このnoteを書こうと思ったきっかけの本です。元リクルートマネジメントソリューションズ・元アカツキのが書いた本となっています。ふわっとなりがちな言葉の定義を丁寧にしていることや、具体と抽象どちらも書かれていることが素晴らしい、必読の一書です。

こちらの本の最大の特長は、Q&Aと図解ですぐに読める形式であることだけでなく、組織を成長させるための理論と実践を体系的にまとめて収録されていることです。構成が非常に明快であることから、気になるツボだけを「つまみ食い」することもできますし、通して読めば構造的に人材マネジメントを把握することができる…という一冊になっています。

Chapter 1. 人材マネジメント
Chapter 2. 人事評価
Chapter 3. 賃金・退職金(外的報酬)
Chapter 4. 働きがい(内的報酬)
Chapter 5. 等級
Chapter 6. 採用
Chapter 7. 異動・代謝
Chapter 8. 人材開発
Chapter 9. 組織開発
Chapter 10. 働く人

ちなみにこれはnoteでほぼ全販公開されてるので、まずはこちらから読んでみるのも、手かもしれません。

書籍はこちら。

②組織設計概論―戦略的組織制度の理論と実際


スーパーコンサルとして名高い波頭亮さんの名著。読んだきっかけは、前職であるリクルートの先輩に紹介されたことでした。
正直、最初の印象はとっつきづらく、「結構重たいな。。」と思っていました笑。本自体の見た目からも、一見とても読みづらうそうですが、一回読もうとすれば構造がしっかりしており、読み込めば読み込むほど、学びの深い本です。Tear1のコンサルでも、課題図書として、読まされる本みたいです。1999年出版だが、今も役に立つことばかりの名著といっていいでしょう。ただ、実践に即座に活かすというよりは血肉にする本かもしれません。逆に言えば、使いこなすには一定の経験などが必要そうであるとも言えます。

内容としては、組織とは?という定義から、現代における組織制度についてまで、シンプルに3章から構成されています。

第1章 組織とは(組織とは;組織設計の考え方)
第2章 組織設計のプロセス(プロセスの基本設計;個別ステップの展開)
第3章 現代の戦略的組織制度(組織の時代;現代の組織戦略;現代の戦略的制度)

組織図や事業部など、経営戦略から階層設計、人材配置までのことを考えたい方には特におすすめできます。基本的なことからケース、実在企業の例(大企業事例が中心ではありますが)まで幅広く解説されています。
アカデミックよりかと思うと、抽象論でふわっと終わらない。素人がたち戻れる、教科書的な本として重宝すること間違いなしの一冊です。

③人事と採用のセオリー

人材研究所曽和さんによる本。曽和さんの本はどれも読みやすく、面白いです。その中でも特に、採用~人事領域全販において、とても良くまとめられた本だと思います。とっつきづらさもなく、誰しもにおすすめできます。

目次を見てみても、

I部 人事のセオリー
1章 そもそも、人事の役割とは何か
2章 組織の成長に応じて、人事の考え方は変わる
3章 採用と代謝は一つの流れで考える
4章 配置によって人を育成する
5章 評価や報酬では納得感を担保する

II部 採用のセオリー
6章 採用計画はどのように立てるのか
7章 候補者集団を形成し、選考する
8章 面接の質を向上させる
9章 優秀層を確保する
10章 中途人材や外国人を採用する

といったように、多岐にわたるテーマが書かれていることが分かります。
ここで僕が色々書くのもいいのですが、まずはアマゾンレビューを見てみましょう。

人事系の本は、どうしても内容が評価や報酬などの制度論か、社風のような目に見えない要素に議論が偏りがちになり、新しいブームが来るたびに一応学習しつつも、「ほんとに(うちの会社で)役に立つのかなぁ・・・?」と感じるもの。
本書に関しては、人事の業務を「採用・育成・評価・報酬・配属・代謝(退社)」の6つの要素に分解し、それぞれを連携させた制度設計と運用を、各企業のステージに応じて展開していくことを推奨しており、極めてわかりやすく、奥行きの深い理論となっている。

例えば、人事制度でいうと「空気のような評価制度にすべき」といった名言が残されています。どんな領域に関わる人でも、はっとさせられる言葉を見つけられる本だと思います。
他にも、内発的動機づけ/外発的動機づけについてや、評価と報酬の設計についてなど、人事が持っておくべき認識を余すことなく書いてある名著です。

さいごに

お読みいただきありがとうございました!
次回の記事では、おすすめの人事系note記事について、取り上げていきます。

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これが最後にならないように頑張ります!

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