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(7)地元密着作戦 その1 (2023.10改)

富山県だけが成果を上げ続け、年内に選挙のある県や市に富山県の成果を横展開し始めると「他の都道府県や政府は何やってるの?少しは見習えよ」という声が、日増しに強くなってゆく。
政府の対応は全て不十分で、先進国の中でも極めて少ない対策ですら後手後手だった。
コロナが世界中の問題なので各国政府ごとの対策が比較される中で、アクションを起こしたものは4月の緊急事態宣言、7月の10万円支給とアホノマスクのみとなる。
欧米ではいち早く減税策や生活支援金の配布が定期的に始まっているが、日本は10万円支給で終わりのようだ。

8月の首相入院から退陣となり、副首相が首相代行へ転じて内閣が再スタートしたが、知事と都議になる前の金森・モリと関係者の雇用圧力で、文科大臣、厚労大臣、国土交通大臣が更迭となり、副大臣が昇格した。
内閣がガタガタの状況で9月を迎え、夏休み明けの学校再開でコロナが広がり、無策な文科省と厚労省は対応に追われている。しかし、富山県やプルシアンブルー社には頼らないと決断したのか、独自に感染症検査キットや除菌アルコールの調達に今頃になって動き出している。調達ルートの打診を9月時点で始めても、年内に間に合うのか?という極めてお粗末な状況だ。気温が下がり冬が近づけば、更に感染者が増えると予測されており、何の成果も挙げられないまま時間ばかりが過ぎてゆく。

2020年4月−6月期の実質GDPが年率換算で27.8%減となり戦後最悪の数値となったが、7-9月はさらに悪化するのが確実視されている。
野党はアホノミクスは失敗に終わった、国会を開して対策を協議しようと騒いでいるが、カネの無い政党が協議したところで、赤字国債を発行して国民にカネをばら撒くだけ、もしくは消費税減税の協議を持ちかけた所で、与党と財務省が簡単に受け入れるワケが無い。
予算化ありきの議会に依存する以上、何をするにしても、効率よく手順が進んで何らかの対応ができたとしても、国民は何の対策もされていない状態で更に待たねばならない。
最悪の場合、何の対策もされないまま感染者数が増え、緊急事態宣言を再度発令して、戦後最悪の経済数値を更新し続ければ、経営状態が悪化する中小企業が膨れ上がり、結局は臨時救済策で大枚を支出しなければならなくなる。
その手の先読みが全く出来ずに、目先のマスクや自分の支援団体である観光業向けの支援策だけを考える。全体を見透す能力が今の政治にも、官僚にも欠落しているのだ・・

新幹線で北上し、車窓から埼玉・栃木の高架からの景色を見ながら、そう感じていた。

早朝に家を出て来たのに4人はババ抜きをして楽しんでいる。何故か美帆は勝ち上がり、あゆみと圭吾で最後はババの奪い合いをしているのかが分からない。何度も同じ光景なので笑いながら朝ビールを飲んでいた。

那須塩原駅で我々列車組をピックアップ頂く。ハンター一同が2台の観光バスに分乗しているのだから、結構な人数だ。
先日の宇都宮商工会議所での会合の場で週末に那須高原で大規模な鹿駆除作戦があるというので、参加させて頂いた。モリは中学生のあゆみ、彩乃、圭吾と、幼児の美帆を連れてきた。
それと、穀物会社日本法人の2名も「是非見学したい」というので招待した。猟銃ではなく、ドローンの新製品の動きを確認したいのだろう。

富山から小型ドローン3機が届いており、バスの荷室に積まれているのを確認して乗り込んだ。美帆は中学生3人に任せて、モリは助手席に座って客人2人と猟友会の皆さんの相手に没頭する。
栃木県内ではシカとイノシシのそれぞれの駆除数が年間で1万匹を超えているが、更に駆除する必要があるというので、急遽ドローンのテストとなった。
猟友会の方に7人分の宿泊費や移動費を払う。領収書は追っていただく。穀物会社の2人から頭を下げられるが、先日受領した事業と比べたら手垢、髪一本にも満たない額だ。何の問題もない。

「お二人はジビエ料理は召し上がった経験はありますか?」猟友会の岩渕副会長が言うので通訳する。
「うさぎとワニを食べた事があるそうです」
オーストラリア旅行あたりだろうと当たりを付ける。日本人はワニで盛り上がるが、栃木ではまず手に入らないだろう。

リッジリーさんとミランダさんはうちの子にちょっかいを出し始める。中学生が必死に会話しているのが微笑ましい。気になったのは美帆だ。ひょっとして理解している?と思うくらい相槌を打つタイミングが的を得ている。

あゆみと彩乃は英会話の補講授業を受けているだけのことはある。圭吾はサッカー部なので劣るのは仕方がない。美帆はミランダさんの隣に移動しているし、放置して良さそうだ。

猟友会の人たちと高原での猟の例年の様子を伺っていた。遊撃部隊が狩りをしながら追い立て、銃声を警戒して逃げてきた鹿を待機組が仕留めると言うのでスタイル的には似ている。
モリが持ち込んだドローンは、山に潜んでいる鹿を追い立てながら「狙撃」し、平野部のハンターに託す役割を担う。プルシアンブルー社の狩猟ドローンが今回日本初デビューとなる。
日本国内では「猟銃資格所有者」に利用は限定されるがモリは「開発者の一人として」ドローンを操作する。恐らく日本での販売許可が出るのは早くても数年後だろう。

先月末に「組織」が進呈してくれた猟銃10丁の内訳はすべて同じ猟銃ではなかった。いつもの愛機「MicroMidas」は2丁で、異なる猟銃4丁と、猟銃ではなかった4丁はレミントン製のショットガンとAk47を2丁づつだった。どちらも富山の私設射撃場でしか試すことが出来ない。なんてモノを送ってくれるのだろう?と思ったのだが、どちらも構えた時にしっくりとした感触があったので、意に反して早く試したくて仕方がない。

今日はドローンがあるので、新たな2つの猟銃を試射を兼ねて持ってきた。
BROWNING社愛機MicroMidasの長距離仕様版となる「X-bolt LongRange」「MAX X-bolt LongRange」 の2丁に、万が一の護身用のベレッタをライフルケース内に忍ばせている。

「組織」の推奨はレミントンとベレッタのボルトアクションの方だとサミュエル・アッガス氏は言っていた。実際に一丁づつ入っているのだが、同じブローニング社の長距離版を2丁加えたのは、使い勝手もいいだろうと、こちらの事情を加味してくれたのかもしれない。

ーーーー
索敵用ドローンの映像をノートPCに投影すると、PCを背後から覗いている人々から歓声が上がった。
山の斜面に獣の存在が多数確認出来たからだ。
索敵ドローンがマッピングした獣に、2機の狩猟用ドローンがピンポイントで銃弾を放つ。その性能にモリも驚いた。開発者の一人なのに。

ピンポイントとはいえ、木々の中なので障害物も多いし、相手は移動しているので完全に百発百中とは行かない。弾丸が当たる箇所もマチマチだ。しかし何らかの損傷を与えれば山の斜面を逃げるように降りてゆく。四肢が健全であれば斜面を登れるが、3本足状態となったり、腹部に弾を受ければどうしても、下りに活路を見出す。
これが狙いだった。ニホンジカは斜面に営巣地を構えるので、斜面地から平地まで下ろせば良い。

斜面地を必死に降り切った先で、新たな銃砲が待っていると考える程の思考力を獣は持ち合わせていない。ライフル銃を持つハンターはシカの頭や脚を狙って動きを止め、散弾銃を持つハンターはシカの腹に致命傷となる銃弾を放つ。散弾銃で狙撃された個体はジビエ料理には向かないので、モリはライフル銃に固執する。
散弾銃で確実に射止めて繁殖を抑える駆除に徹するのと、ライフル銃で射撃の腕を磨く狩猟を目指すので結果はズレてしまうのだが、モリは命中箇所と命中率に拘れば、散弾銃と同じ結果になると捉えていた。

斜面を降りている42頭の獣は全てシカだと思われるが、山を降りると待ち構えていたハンターが狙撃する。鹿が散り散りになると遊撃部隊がバギー車両でシカの逃亡ルートを束ねてゆく。1機のドローンが一頭づつ確実に射止めてゆく。

残数が10頭辺りでシカも霧散しようとする。そこを分散配置した待機組が射止めてゆく。

シカが倒れた箇所は索敵ドローンが記憶しているので、遺体を回収する作業時にはポイントの指示を得る。
この日は4度異なる斜面地をドローンが襲撃してシカを追い立てて、待ち構えて狙撃する手法で142頭のシカを射止めた。猟友会の追い立て猟で過去最高の戦績を更新したという。

ドローンの射撃能力を見守っていたのと、ドローンが射止めた鹿を山の斜面から引きずり下ろす作業もしていたので、モリの射撃時間は1時間も無かった。それでも銃の試射も目的なので、モリは新しい銃でシカの後ろ足の腿のあたりを狙った。後ろ足が破壊され動けないのでシカは蹲るしかない。
プルシアンブルー社製のスコープは放った弾道の座標データを記録してゆくので、PCとスコープをUSBケーブルで繋いでデータ転送してから、データ転送したタブレットが指し示すポイントへ移動する。43発の弾を放って、23頭の成果となった。初弾が当たらずに苦労しながら修正し、辛うじての5割達成となった。新しいライフルを更に使い熟し、慣れる必要がある。

モリは23頭のシカにそれぞれ一礼してから、頸動脈をナイフで切っていった。

攻略対象がシカなので危険度が低い、子どもたちも仕事上のパートナー企業も高台のベンチで双眼鏡を片手に現代の鹿刈りを楽しむ。あゆみと彩乃にランチ用のバゲットを渡して、コーヒーと菓子を振る舞わせた。美帆も大喜びだったという。

モリが仕留めた鹿を3頭譲り受け、猟友会のトラックで運んでもらい那須塩原の河川敷で血抜きと河川で温度下げ後に解体作業をして、背ロース2つを客人の土産として冷蔵し、宿でBBQセットを借りてレバーと背ロースを炭火で炙って客人2人に夕飯前に、ニホンジカの鹿肉を味わっていただく。ロースもレバーもニンニク醤油で付けた方が、焼肉のたれに浸したものより良かったようだ。ビールに合うと喜んでいただく。レバーは危ないが携帯用の小型クーラーバッグで背ロース肉を2人のお土産とする。漬けた肉をフライパンで焼くだけで、鹿肉が部位によっては美味しいのだとご理解いただいていた。

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我々はスィート室を家族5人で使わせて貰う。
一人あたりで割れば、ツインの部屋よりお得な計算となる。

朝からテンションが高かったのか、子供達は温泉に入って夕食を取ったら早々と寝落ちした。
美帆は圭吾に抱きついたまま寝てしまい。あゆみと彩乃も「くの字」状態で左右対称になって寝ている。​
こちらはシカを射止めた興奮が残っているのか目が冴えてしまい、バーにやって来た。
猟友会の皆さんが居ると思ったら一人もいない。部屋で飲んでいるのだろうか。

ジャパンウィスキーをロックでお願いする。高原でホテルは山中なので夏というより晩秋のようだ。春以来のロックを愛でる。グラスと氷が奏でる音を愉しみ、芳醇な琥珀の世界を味わいながら飲んでいた。

「お隣、宜しいですか?」ミランダさんだった。

「お店を覗いたら、モリさんがいらっしゃったので話を伺おうと思いまして」と言いながら座り、バーボンソーダを頼んだ。相手がビジネスパートナーなので、あまり飲めなくなったとモリはスイッチを切り替える。

「伺いたかったのはドローンの平地でのヒット率の高さです。98%は驚異的です。2%は手負いの鹿が足元の何かに躓いて弾道から偶然に外れただけですので、百発百中と言っても過言ではない。御社はどんな技術を磨かれたのですか?」

「今日は天候に恵まれました。風の強い日であればこれほどの精度は出なかったでしょう。重量の軽いドローンは風に煽られれば、致命的ですからね」

「風のある日はライフル弾から散弾に変えて、命中率を上げるのでしたね?」

「はい。明朝はシカの群れを狙うので散弾を使います。とにかく頭数を駆除する方に重きを置きます。食べれないので個人的には残念なのですが」

「シカの肉はウサギの様に脂肪が少ないので、幾らでも食べれる様に感じました。夕食の和牛が少しクドく感じた程です」

「野生の牛は食べた経験がないのですが、東南アジアでは水牛を食べていました。肉が筋張っているのでインドネシアでは煮込むのですが、野生種と家畜では、どうしても脂肪分が変わってきますよね。今日の部位は背ロースですので、シカでも筋のない希少な部位です。
時間があれば他の部位の煮込み料理もご提供できたのですが」

「それは富山に伺った際に是非味わいたいですね。ええと、イノシシでしたっけ?日本の野生の豚の名は」

「そうです。ヒレ肉のトンカツは絶品です。ロース肉は豚ほど脂肪がないので、他の食材と一緒に炒めたりしますが」

「楽しみにしています。調理中のモリさんは楽しんでいる様に見えたのですが、銃を構えた時と解体中は別人の様でした。まるで別の世界に居られるようで、正直怖かったです・・」

「射撃の時は集中する事に全力を傾けています。解体作業中は仏教で言う、供養を唱えています。見た目は自分では分かりませんが、内面は全く別なのです。前者が無心に近い状態になっているとすれば、後者は雑念を振り払う。「美味そうだな」とか「どんな料理を作ろうか」と考え出してしまわないように、経を唱えて雑念を払うように心掛けています。

何が言いたいかと言うと、私達が射撃用ドローンのAIに求めているのが、前者の集中力なのです」

「集中力ですか・・」

「はい。ハンターはまず体勢を固定出来なければなりません。射撃では僅かなブレで弾は大きく外れてしまいますからね。
ここで攻撃用のヘリコプターを思い出して下さい。パイロットはホバリングしながら機体を固定しようと努力します。優秀なヘリのパイロット程、機体のブレを少なくしますが、それでもブレは解消できません。機関銃を連射するように弾数を増やしてターゲットを破壊します。戦闘機もそうです。飛びながらバルカン砲を連射します。ここでヒット率を上げるために追尾型のミサイルが搭載されて命中率を上げたのです。
あのドローンにはAIが積まれています。その日の気象条件を把握して、与えられた指示をこなそうと考えながら飛んでいます。射撃の際にはヘリのパイロットと同じように機体を固定する。飛行しながら照準を合わせようとしています。私が授けているのが射撃時の集中力です。AIに概念を理解してもらうまでかなりの時間を費やしました。

もう一つの命中精度を高めているのが、索敵しながら飛んでいたドローンです。攻撃は一切していませんが、シカの居場所は把握しています。シカの位置情報を狙撃担当のドローンに知らせているので確率が上がります。ペアとして成立しているので片方が無ければあれだけのパーセンテージにならないでしょう」

「ドローン同士で会話しあっている、と言う事ですか?」

「おっしゃるとおりです。攻撃用ドローン同士でも情報共有しています。あのシカ頼んだ。こっちはAとBのシカを狙うからって感じです」

ミランダさんが目を見開いて驚いていた。

ーーーー

まだ日の登らない早朝、モリはドローンと銃を猟友会の方の車に乗せて出ていった。那須高原の野原に夜間現れる数千匹の鹿をドローンで射撃するためだ。
ホテルの宴会場のテレビにドローンの映像を送って、ライブ感を共有する。15名のハンターはナイトスコープで狙撃する。
昨日とは弾を変え、散弾銃で用いる散弾で群れ等の纏まった頭数を射止める。可哀想だが、栃木県内で年間1万頭以上を駆除するためには仕方がない。ライフル銃を所有しているハンターも掃射するように弾を放つ。
散弾銃では射程距離が200m程度だがライフル弾は1km以上飛ぶので、群れにめがけて弾を放つ。

虐殺、ホロコーストとシカから指摘されても文句の言えないシーンが続く。
一頻り時が経てば朝日も登り、草原一帯に死屍累々という表現が相応しいかのようにシカが点在して横たわっている。

散弾銃組のハンターたちもやって来て、シカの回収作業を全員でやっていた。その時、ハンターたちがざわめいた。
「クマだ!クマが出た!」
モリはライフルを手にとって声がする方に走ってゆく。草原のすすきの群生地だと言うので走る。

最悪だった、彩乃が美帆の手を引いて小走りに走っているので、2人の方へモリも走る。
クマはドコだと探しながら、ドローンを片した事を後悔して走っていた。彩乃の頭の方角が分かるようになると、すすきの方を向いているので「あの中にいるのか?」とすすきの揺れに注目すると、黒い影が見えた。

彩乃が足を取られて転んだので、モリは立ち止まり銃を構える。
クマもチャンスと見たのかすすきが大きく揺れて顔を覗かせた。子グマかと思いながら照準を合わせる。距離283mすすきの藪から出れば282m。
照準補正しながら、左目で彩乃が立ち上がり美帆を抱き上げた時に彩乃が硬直した。クマが見えたのだろう。出るかタイミングを推し量る。
クマの心情を理解しようとする。明らかに敵対対象にはならない2人だが、危害を加える対象だとクマが判断するかどうかだ。
彩乃はモリの話を覚えているのか、じっとして動かない。

すすきが揺れる場所が2箇所になった。
親か!と思った際にもう一匹がススキから出て彩乃と美帆を見つけて歩みだし、そして加速した。

モリは初弾を放ったのと同時に次弾を送り込む。初弾が当たっている前提で、飛び出すもう一匹を狙って撃った。次弾を撃つのと同時に最初のターゲットに照準を合わせると、最初のクマは横たわろうとしている。

左手でライフルを持って、ダッシュした。

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彩乃は美帆が泣くのを宥めながら、すすきからこちらを伺っているクマを見据えていた。

先生が銃を構えているのが見えて、安心する。このままクマが引き返してゆくのを願っていた。「大丈夫、大きな声を上げないでね、約束してくれる?」美帆が涙目で頷くので頭を撫でる。「大きな声を出さないで先生も困るから。左を見てご覧、ちゃんと先生が守ってくれているよ。クマさんも先生が怖くて動けないみたい」

美帆がモリを確認して、彩乃を見て涙目でゆっくりと頷いている時だった。
ガサガサっと音がしてもう一匹クマが現れてゆっくり歩きだした。どうしようと思ったときにはクマが走り出し、彩乃は硬直しながらも美帆の前に出ようとした。
クマの頭が横にガクッと傾いて僅かに血しぶきが舞った。それから銃の音が2発聞こえた。すすきのクマも倒れたのか、すすきが大きく波打っている。長い時間だったが20秒ほどだったと人々はいう。

先生が助けてくれたと思い。彩乃は涙が溢れさせながら、その場に蹲る。

先生はクマの頭に銃口を当てて引金を引いた。

2体の動きを確認してから、いつもの笑顔でゆっくりと歩いてきた。

(つづく)


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