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映画配給会社に行くには?【就職活動の世界】

2022卒で就職活動をしている就活生、その中でもニッチな「映画配給会社」業界を志望している後輩諸君に向けて、東宝・東映・松竹の採用情報を映画関連会社に勤めている筆者があらゆるだけのノウハウを詰めこんだのが本ブログである。
ネット上にほぼ情報が出てこず多大な情報格差が生まれている現状を打開できればと考える。ともに闘おう。

0、なぜ書こうと思ったか

 これを今見ている後輩のみんなは大学3年生だろうか。
 12月になると誰もが就職活動に向けて活動を開始するというのは、日本の新卒一括採用の癌だと思うが、それにしてもリクルートやマイナビなどの広告を日々目にし、就職活動の失敗=人生の失敗 と恐怖を感じながら嫌々と就職活動している人も多いと思う。

 社会人となるならせっかくなら「好きなことを仕事にしたい」。
 映画を観るのが好きだったり、ミーハーで新しいもの好きだったり、映画を作ってみたいなと思ったことがある人であれば、自分のキャリアプランとして「映画配給会社を目指す」というのはよくある話であろう。

 しかし、映画配給会社は採用人数が少なく、志望人数が多いため、倍率が高い

 巷には就職活動対策メディアが溢れ返っているが、ことマスコミ受験、さらに映画配給会社に関しては、内定者が毎年10人程度のため、採用を勝ち抜いた成功者が体験談を語るサイトの書き込みをすると絶対に身バレをするという危険性があり、正確な情報が出てこない。「みん就」の掲示板も魑魅魍魎としており、対策内容が明らかになっていない
 その結果として生まれるのが、「親が業界関係者である」とか、「映画系のサークルに入っていた」とか、数少ない情報を的確に仕入れることができる「コネクションを持っているもの」のみが内定を掴むことができるというかなり不健全な状態になっている。
 ただ漫然と映画業界に憧れがある学生には選考にクリアすることができない状況になっている。

 この「コネクションがモノをいう」構造は映画業界の問題であると考える。衰退していく一方の映画業界において、新卒採用というのは新しい視点を求めるために行われるべきではないか。しかしマイナーな業界であるために就活生の敷居も高く、就職してからのキャリアプランも知らされないままという状態で、業界を知らない就活生は最初から及び腰になることだと思う。それにより、結果、古い映画が業界を知っているものが新たな世代として入社し、依然として旧式の会社のまま変わらないという状況になっている。

 新たな世代の後輩のみんなに向けて、情報格差を是正する場として本noteを活用してもらいたい。

 最後に、「趣味は仕事にしないほうがいい」そう言われることがあると思う。後輩のみんなには、自らの進みたい道に進んで欲しい。もちろん、入社後の情報を知ってからだ。
 上手くいけば、毎日お金をもらいながら趣味に走る、輝かしい社会人生活が待っている。

1、筆者紹介

原泰介……早稲田大学法学部卒業。学生時代はろくにサークル活動も行わず、映画はもっぱら観る専門だった。「ダイハード」「スターウォーズ」のような大衆作品から、早稲田松竹や池袋文芸坐で上映されるような単館系の作品も好きだ。某映画配給会社勤務(のちの有料記事にて詳細あり)

2、このブログについて

 企業の採用活動の内容について、元受験者が公開することに関しては、こちらの記事で「違法性はない」との判断をされている。そのため、当ブログではできる限りの後輩たちへ役に立つ内容を綴っていきたい。

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