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2017年11月の記事一覧

ラッキーと実力。

何か変だなと思っていた事が、少し分かったので自分のためにも書きます。

他の漫画家さんなどの作り手と、この手の話をした事が無いので、実はみんなそうなのかも知れないけど。ぼくは自分の意図した事が伝わって、初めて達成感があるんだと思いました。

これだけ書くと、そりゃそうだろって話なんですが、真逆の事態を想像してみてください。例えば、腐女子の方々に気に入ってもらって思わぬ所で爆発的な人気になったとしま

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"論者"の道と "実行家"の道

"論者"の道と "実行家"の道

世の中には「論者」と「実行家」の二種類の人間がいて、立場が違えば考え方も違う。

それを深く理解したのは、勝海舟の談話を集めた「氷川清話」を読んだことがきっかけでした。
私もつい最近まで知らなかったのですが、実は福沢諭吉と仲が悪かった勝海舟(というより、福沢が勝を批判していたという方が正しい)。

政治家に付き物の有識者からの「批判」に対する彼の態度からは、実行家としての清々しさを感じます。

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バツはなぜ避けるべきなのか

バツはなぜ避けるべきなのか

巷にあふれる恋愛相談への回答で「こういう人と結婚してもすぐに離婚するからダメ!」というアドバイスを目にするたびに思うのが、「そもそもなんでバツがつかないように」という前提なんだっけ?ということ。

もちろんはじめから離婚しようと思って結婚する人はいないだろうけど、「結婚生活を続けること」がメインの目的になってしまうのもなんだか違うような気がするのだ。

だって、結婚しても1/3が離婚する時代、「結

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「誰のことも攻撃しない」という戦い方

「誰のことも攻撃しない」という戦い方

先日書いた記事に、こんなありがたい感想をいただきました。

「誰も攻撃をしない」
これは私が文章を書く上で、いつも大切にしたいと思っていることです。

あらゆる価値観を否定はしない。その価値観を一度受け止めた上で、それでも私はこう思う。そういう主張の仕方を常々意識しています。

甘いと言われるかもしれないし、八方美人だと批難されるかもしれませんが、煽ったりけしかけたりしても、なかなか真意は伝わらな

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恋愛はログインボーナスか

恋愛はログインボーナスか

恋愛はログインボーナスだろうか?って、山本悠と永田康祐さんが言ってた。

「ログインボーナス」というのは課金制のソシャゲ(スマホゲーム)における特典のこと。ソシャゲはソフト自体は無料で、ゲームの中のコンテンツを販売することがビジネスにつながるのでとにかくログインしてほしい。さらにソシャゲの世界はレッドオーシャン極まるというかとにかく競合が多いので、他タイトルとの差別化を図ること、またログイン数を増

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自分の "器"を育てる時間

自分の "器"を育てる時間

ここ数ヶ月の間に「峠」「竜馬がゆく」と立て続けに司馬遼太郎の幕末ものを読んで思うのは、20代の過ごし方が人物を作るということ。

それぞれの主人公である河井継之助と坂本龍馬は、どちらも20代の前半はまだまったく世に知られていませんでした。

むしろ、優等生には程遠い問題児で、どちらも勉強はほぼ独学。

河井継之助は「学ぶとは自分の中に "原則"をつくることである」として、たくさんの書物を多読するの

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あの頃の、答え合わせを。

あの頃の、答え合わせを。

人生はタイミングだ、と思う。

「あの時、その言葉を聞きたかったのに」というボタンのかけ違いが、人生にはたびたび起こる。

***

初恋ものといえば韓国のイメージがあるけれど、私は台湾映画の淡い色調と、どこにでもありそうな素朴なストーリー展開が好きだ。

最近観た「あの頃、君を追いかけた」はまさにそんな台湾映画の真骨頂で、誰もが自分の「あの頃」と重ねてしまう作品だった。

落ちこぼれで問題児の男

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スタンプラリー型の人生から抜け出して

スタンプラリー型の人生から抜け出して

小さい頃から
「将来は公務員、できれば学校の先生になってほしい。それが無理なら銀行員。」
と言われて育ってきた。(ちなみに最近は私がなることは諦めたようだが「せめて公務員と結婚してほしい」と言われている。どう考えても私みたいな女は相手の方から願い下げだと思う)

田舎の一般家庭においては、間違った願いではないと思う。

そして、人は「親」になった瞬間子供に関することは大概保守的になってしまうもので

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言いたいこと、言うべきこと。

言いたいこと、言うべきこと。

つらつらと、思いついたばかりのどうでもいいことを、短く書いていく。

●ノエル・ギャラガーの新譜がいい。

本日、日本先行発売されたノエル・ギャラガーの新譜。聴きながら仕事しているのだけど、さわやかな混沌がとても気持ちいい。なんというかこの人、ソロになってからプライマル・スクリームやゴリラズみたいな自由さを手に入れた感じがある。そういえば先日発売されたベックの新譜もよかった。90年代組がこうして気

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「小言」という愛情表現

「小言」という愛情表現

女の子というのは、小さい頃から「もう!ちゃんとしてよ!」と怒るのが仕事なのかもしれない。

その構図は大人になってからもたいして変わることなく、日々「もう〜〜〜〜〜〜」と小言を言い続けている人も多いと思う。

そして大人になって気づく。

「小言」は、ひとつの愛情表現なのだと。

***

昔、K-POPにハマっていた時代によく聞いていた曲がある。

その名も「잔소리(チャンソリ)」、日本語になお

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