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● 私は、15分で全てを視た _ " 直覚 "は、世界を牽引する

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私は、15分で全てを視た 。

アウローラ - 明け初める東天の紅
ヤーコブ ベーメ 著 薗田 坦 訳

今回も、本のご紹介。
最後の一文が書かれた日付は 1620年
今からちょうど400年前のドイツ。(17世紀)

ヤコブ・ベーメは、25歳の時の神秘体験(15分ですべてを視る)により、
世界の真理を直覚

以後、その" 直覚 ”を、言葉にするため沈黙している。

そして12年後の 37歳の時に最初の著作『アウローラ』をまとめる。

ここには、神や天使、惑星の生成、霊的な仕組み について書かれている。

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「降りてきたイマジネーションを、言葉に降ろす」
という行為は、
いま(21世紀)の言説空間では、とても奇異に感じられる。
怪しい(笑)。

・・しかし、ベーメの言説は、

その後の、ヘーゲルやフォイエルバッハ、西田幾多郎など
近代の偉大な哲学者にも多大な影響を及ぼしている。

また、同じく神秘主義とレッテルを貼られている
スウェーデンボルグについて、痛烈な批判であるにせよ
哲学者のエマニュエル・カントは取り上げている。(18世紀)

時代は下り、

ルドルフ・シュタイナーは、
アカシック(=虚空)と繋がって本を書いているし
『アカシャ年代記より』

カール・ユングも深層真理を手探りで掘り進め、
「降りてきたイマジネーションを言葉に降ろす」を
真摯な手付きで、テクスト(文章)を織り上げている。
『 赤の書 』など

『 心身の神癒 』(1948)は、
南アフリカにて キリスト意識 の言葉を降ろした
イマジネーション(メッセージ)そのものだし

● 日本では、室戸岬で修行をしていた若き空海の口に
虚空蔵菩薩 ( アーカーシャガルバ ) の化身である
光り輝く“ 明星(金星)”が飛び込んできたのも
1つの 直覚体験だと思う。

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「近代」は、1つの宗教観(キリスト教)から、
「科学」と「芸術」という双子 が 誕生し、駆動して発展してきた。


" 直覚 "のような体験は、
現代では科学的ではないと排斥してしまうけれども

人間の営みの中の“ 直覚 ”は、
「芸術」がいまなお担っていて、
世界の流れを牽引している。そう私は確信している。

( * 以上の画像は、すべて ヤコブ・ベーメの本から引用しました )

* * *

あたらしい磐座

富永 大士(タイシ)
京都を拠点に、絵を描いたり、アクセサリーを作って 生活しています

https://www.instagram.com/taishi_tominaga/ (日々のアレコレ)
https://www.creema.jp/c/aura_loco/item/onsale (アクセサリー)

この note では、画家 である私自身の体験を通して
「 観たこと / 感じたこと / 考えたこと 」を投稿していけたら、
と思っています。
どうぞよろしくお願いします。

タイシ 於 京都  6/25 , 2020


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