数億円を売り上げるインフルエンサーに注目大。ネットショップの新しい接客スタイル「ライブコマース」
こんにちは、タイトル通り、ネットショップの販促や接客の新しいスタイルに注目がされています。
今回のお話は、ずばりライブコマースです。
ライブコマースとは、その名前の通り、「ライブ」で動画配信を行い、商品をリアルタイムで紹介を行います。そこで決済プラットフォーム「コマース」が組み合わさっているため、即売会のような、TVショッピングに近いことが個人でできるということですね。ファンを多く抱えているインスタグラマーが特にライブコマースで成功しているケースを見かけます。
日本国内ではこの2020年の認知率が30%(出展:Gaiax social media)。ヤフオクやBASEといったショッピングプラットフォームではLIVEサービスが過去にリリースされていましたが、その後終了されたりなど、まだまだ浸透がされていません..
17LIVE、SHOWROOMといったライブ配信アプリからは、コマース機能が続々とリリースされていますので、まだこれからと言った感じがします。
ただ、中国での市場はすでに先駆けと言っていいほど、活発になっています。
(出展:MUFG調査資料より)
気になりますよね、メリットを順番にお話しさせていただきます。
接客の補完になる
オンラインでショップをいざ開こうと思った時、なかなかお客様に商品の魅力が伝わらないんじゃないか不安になるかと思います。その理由はやはり、顔を見合わせて接客できないことからなんですよね。
ショップ店員さんは、お客様の動向や空気感をすべてその場で読み取って判断しながら商品をおすすめしたりします。オンラインだとそれがなかなかできませんでしたので、デメリットではありました。続けて下記、具体例をお話しします。
SNSと相性がいい
SNSって大抵みなさんひとつはアカウントを持っていると思うのですが、個人が個人へ発信できるいい時代になったなと思います。例えばインスタの場合、ストーリーズで発信は誰でもできるようになりました。そこで、ライブ配信を行うことができます。
(インスタグラム:リール機能)
いまだと、「リール」と呼ばれる15秒の短めの動画を上げるTiktokのような機能も追加されました。先日こんなニュースがありました。
ネット通販分野ではアプリやウェブサイト上で商品の紹介動画を生中継し、販売拡大につなげる「ライブコマース」の重要性が増している。ネット上で影響力があるインフルエンサーを介した販促で、ウォルマートもティックトックを通じた本格参入を狙っているもようだ。(日経新聞)
例えば洋服を販売している場合、素材の感じや、コーディネート提案をライブ配信するとお客様に直に魅力が伝わっていいですよね。それに、見ている視聴者は配信中にもコメントを書くことができます。見ている人はどんなことを思っているのか、一方的にならずに双方向のコミュニケーションができるというとてもインタラクティブな方法になります。
また、インスタの場合「ハッシュタグ」が入れられます。ライブを見た新しいお客様を呼ぶことができますし、その後フォローを促すことで、ライブ配信が終わった後も継続的なお付き合いができるということです。
先日は水泳の入江選手がご自身の書籍の発表に、インスタライブをされていました。
藤田ニコルさんも。著名人や、芸能人の方はファンが多いですから、きっと視聴者が多いことと思います。
鎌倉の老舗のくるみ菓子のお店「鎌倉紅谷」でも、インスタライブをされるそうですね!
インフラが整ってきている(5Gなど)
いまは動画の時代と言われてだいぶ経ちました。それこそ、Youtubeはみんな日常的に見るようになりましたよね。いま5Gなど通信速度の向上、iPhoneや高機能タブレット、iPodsが登場し、wifiが使えるカフェも増えました。
環境が整ってきたことで、いよいよ動画を日常的に取り入れ、家にいる時だけでなく外出中にも動画を見ることにストレスを感じなくなりました。
そういうわけで、ネットショップ で商品を紹介するために静止画ではなく動画も組み合わせるという手段がこれから通例になるのではないかと考えます。
中国のタオバオの例(数億円売っている女の子がいる)
ライブコマースの先駆け?といってもいい中国ECのタオバオってご存知ですか?タオバオでは 2015年くらいからすでに動画で商品を紹介するインフラが整っていて、タオバオモール内でライブコマースの企画がはじまっていました。
(画像:EC Date lab)
▼タオバオ
中国の市場規模についてのリリース文です。
中国のEコマース市場状況
ライブコマース文化が浸透している中国ではインフルエンサー(KOL)の台頭により爆発的に市場が拡大。市場規模は4,400億円に達し、2時間で3億円を売り上げるKOLも登場している。
✓ 2018年時点で市場規模は4,400億円に到達。
✓ ネット人口(7.3億人)の約半数がライブコマースでの購入経験あり
✓ メイベリンは口紅を2時間で1万本販売。
✓ 有名KOL(Zhang Day)が自身のブランド品を2時間で3億円販売し、41億人が視聴する成功事例を多数輩出。
(2019年電通ダイレクトマーケティング資料より)
日本でもコロナ禍で少しずつ注目されてきている
ビームスでは、2020年3月にライブコマースを実施。メンズアイテムのコーディネートを配信するなど、1時間で視聴者6000人、100万円の売り上げがあったとのことなので、まだまだ中国ほどの視聴者には及ばないものの、世界的な注目がされていて、インフラが整ってきているので、これからアパレル企業をはじめ、インフルエンサーとタイアップした企画のほか、個人のネットショップさんでも利用が増えていくのではないでしょうか。
ライブコマースのご紹介でした。
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