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ビシュンッ!!って上から強く投げても、ほわんって下から軽く投げても、ちゃんと相手に届くなら僕は下から投げるっていう話。

気をつけていることがある。
いや、正確には気をつけていたことで
今はもう無意識レベルになった習慣がある。

20代の頃、まだ僕が人事になる前、カウンセリングを学ぶ前の話。

プロフィール記事でお話させてもらった通り
僕は社会を甘くみていた新卒だった。

仕事で上司宛に来客があり、僕が会議室に通した。
その会社ではお茶出しが習慣だったので
いつも対応をしてくれていた同期社員(サトウさん)に頼んだ。

「サトウさん、お客様きたからお茶出してー」
「あ、はーい」

なんの変哲もない、普段どおりの日常。

その様子を10年以上社歴の長い他の部門の先輩が見ていた。

後日、その先輩が
『タダシってすごいよな。
 サトウさんにあんな言い方でお茶出しさせてるんだぜ。』
と、別の部門で言っていたことを人づてに聞いた。


正直、はっとした。


同期入社の僕たちふたりは仲が良く
サトウさんへの頼み方は普段通りであり
僕の口調は決して上から目線ではなく
あの瞬間ふたりとも何も違和感は感じていなかった


でも、先輩社員には事実として
“偉そうにお茶出しをさせている生意気な新卒”に見えたのだ。


もしかしたら他の要素やフィルターもあったのかもしれない。
たまたま営業成績の良かった僕が調子に乗っていたのかもしれない。

ただ、そんなことは関係ないのだ。

僕がサトウさんと同期入社で仲が良い関係ということも
普段からそういう頼み方で成立していたことも

その先輩には関係ないのと同じことだ。


この出来事で僕が学んだことがひとつ。

それは、
周りの人から自分がどう見られているのか意識する、という気づきではなく

言葉も態度も言い方もふくめ、すべてのコミュニケーションは
“自分の意図やモノサシではなく、相手がどのように受け取ったかがすべて”

という気づき。

僕がぜんぜんOKとしていただけで
サトウさんは毎回イラっとしていたのかも。
怒るまでいかなくても違和感を感じていたのかも。

僕にそんな“つもり”はないのだから
それなら、イラっとさせたり違和感を感じさせたりする可能性は
徹底的に排除しよう、と。


ほんとにちょっとしたことだけど
僕にはとても良い経験と気づきだった。

あの日から、何かをお願いするとき
「~してもらっていい?」
と言うようになった。

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ふと思い出した出来事なので、お話させてもらいました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!


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