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SLAM DUNK#4

断固たる決意

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オヤジ・・・やっとできたぜ。オヤジの言っていたのが・・・・やっと・・・・ダンコたる決意ってのができたよ。

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山王工業高校戦2回戦・・・残り1分

71対76点差の熱戦が繰り広げられていた。

その時、桜木花道はプレー中に背中を痛めてしまい、安西先生も交代を考えていただろう。

そして、結局、交代を指示した。

ところが、桜木花道はプレーの続行が選手生命を脅かすかもしれない、というマネージャー彩子の引き止めを振り切り、安西先生に対しても、断固出場の決意を決めるのであった。

対戦相手の山王工業高校の選手達も驚いていただろう。

流川はよくわからないが・・・・・。

桜木花道の胸のうちは、湘北が全国制覇するためには目の前の最強の敵『山王工業高校』倒さなければならない。

そして、倒すためには自分の力が必要とされている・・・。

だから、自分の身体がどうであろうと、自分は絶対出て、山王工業高校を敗ってみせるというものであっただろう。

桜木花道の『断固たる決意』はこれにあてはまり、こうなれば、誰にも止めることはできないものである。

主将の赤木に向かって桜木花道は言った。

「優勝するんだろ ゴリ!通過点じゃねーかよ?あいつらなんか!」

この言葉でチームが一丸となった。

「ダンコ勝つ 来いや 山王!」と気合が入った。あと1分で5点差をひっくり返すぞ、と本気になった。

そうして、山王工業高校戦のクライマックスに突入する。

指導者としての品格

普通、監督の指示に対してしたがうのが選手である。

そうでなければ、亀裂も生んだり、指導者も良き指導もできず、変な方向にチームが傾くものである。

実際、中学生で野球部の時、僕にとっては恩師の先生であったが、チームのスタイルに噛みつく選手も数名いた。

「うちのチームにスターはいらん」が先生のモットーであった。

みんなで、役割を果たして繋いでいく野球である。

目立ちたい選手もいるだろう。

送りバントのサイン無視とか、よくあったものである。

どちらかと言えば、ぎこちないチームであっただろう。

ただ、僕の恩師だけあって、一番先生に噛みついていた選手(生徒)を高校のスポーツ推薦枠で入学させた人である。

噛みついていた選手(生徒)は僕のライバルであり、友人であった。

先生には言ったのかどうかは知らないが僕には「先生に感謝している」と涙目で言っていた。

社会人になり、お酒が入ると中学生の野球時代の話になる事が多かったものである。

誰だって、過ちを犯す時もあるだろう。

本当に自分の事や選手の未来を考えている指導者や先生も多いだろう。

ただ、気づくのに時間がかかることも、しばしあるものである。

最後に

『仁』というものは、自分をまわりの人のため、あるいはチームや組織・社会のために最も良い形で生かすものである。

具体的な言葉で言うと、愛や思いやりを最高の形で示してあげられる人格や行いのことである。

桜木花道の『断固たる決意』は自分が試合に出ることで『チームを勝利させること』それが『仁』と考えていることになる。

            『スラムダンク論語 越越段著』より一部抜粋


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