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優秀な社員を転職させないためには
【起】:企業目線では辞めてほしくないよね (今回の思考のきっかけ)
世は大転職時代である。
終身雇用はすでに崩壊し、古き良き日本企業ももはや安泰とは言えない。
個人のキャリアは自ら切り開くことが求められている。
したがって転職する人がいるのは道理ではある。
しかし企業としては特に優秀な人に辞められるのは避けたいわけで、個人的に転職活動をしているという背景もあり、今回は
「優秀な社員を転職させないためには」を題材に考えてみた。
考え方の切り口はいくつかあり、例えば以下がある。
■インセンティブ・ディスインセンティブを考え、それぞれのファクターを改善する
■働く意味を考えてみる
ただあまり面白くない上に真因には迫れそうにないので他のアプローチを考えた。
【承】:退職するまでのプロセスを考えてみる
「退職する」という行動を基に、それに至るまでのプロセスを考えてみた。
一般的なサラリーマンであれば以下のプロセスを踏むはずである。
現職に採用→入社→働く→{自社に不満→}{他社を知る→}退職する
自社に不満を抱くのが先か、よりよい他社を知ってしまうのが先かは人によるかもしれないがおおむねこの通りだろう。
このプロセスを単純にとらえると「自社の魅力を上げる」または「他社の魅力を下げる」という打ち手が出てくる。(他社の魅力を下げることが現実的に可能かどうかはさておき。)
が、これではつまらないのでさらに深堀する。
【転】:なぜ評価の"低い"会社にとどまる人がいるのか
「他社を知る」というプロセスを考えてみる。
企業の口コミサイト(OpenWorkなど)はとても分かりやすく、満足度をランキング化してくれていたりする。
したがって"いい"企業はいくらでもあるのだ。(入社できるかはともかくとして。)ただ、それでも優秀にもかかわらず評価のより"低い"企業にとどまる人もいる。これはなぜだろうか。
ここで"働く意味"に話はつながる。
働く意味は例えば給料、何かを生み出す、顧客の笑顔を見る、などひとそれぞれだろうが、それが満たされている人はわざわざリスクを冒して退職する可能性は低いと考えられる。
したがって、個の"働く意味"を満たしてくれる企業は退職者が少ないといえる。(組織とは自分のニーズを満たすための一つの集団にすぎない、という話を聞いたことがある。)
しかし数百人、数万人いる従業員の個々の"働く意味"をそれぞれに満たすことなど可能なのだろうか。。。
【結】:そもそもの"働く意味"を統一して雇用することが最適解
ランダムな人間の個々のニーズを満たすことは難しい。が、そもそも個々のニーズを統一してあげればよいのではないだろうか。
つまり、採用の段階で"働く意味"を「給料」に統一すれば給料が高い限り辞める人は少なくなる。「自由な提案」であればそれだけの土壌を整備すればよい話になる。
魅力がないから退職されるのではない。
採用の段階で候補者の"働く意味"を見抜いて、会社の方針と合致するかどうかを判断することが大事なのだ。
【蛇足】:候補者としても考えておくべきこと
今回は企業側の目線で考えていたが、候補者としても"働く意味"を考えてそれが満たされる企業かはきちんと見抜かなければいけない。でなければそのうち愚直を言い出して転職する羽目になる。
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