たちばな けい

北米でガツガツとエンジニアをしていたが、ある日自分はまさかの複雑性PTSDと気がつき人…

たちばな けい

北米でガツガツとエンジニアをしていたが、ある日自分はまさかの複雑性PTSDと気がつき人生が一変した。 もっと早くに知りたかったことや自分の治療に役立ったことなどをシェアしていこうとブログを書き始める。 回避型愛着スタイル。逃走、解離タイプ。

最近の記事

いろんなジャーナリングのやり方

ジャーナリングは複雑性PTSDのあるなしに関わらず、とにかくやればやるほど人生の質が向上するかのように言われているすごいツールなのですが、そんなことを言われても何を書けばいいのか…と思う方のためにいくつか例をご紹介していこうかと思います。 普通のジャーナリング 普通のジャーナリングは、普通の日記です。 その日にあったことを書き出していくシンプルなものです。 この普通のジャーナリングは、最初は書く内容が思いつかない方もいるかと思うのですが、とにかく思いついたことを書けるだ

    • 複雑性PTSD治療日記4 2ヶ月目

      複雑性PTSDの治療の2ヶ月目の話をしていきたい…と思ったのですが、この辺りのジャーナルは日付がちゃんと書いていなかったりごちゃごちゃになっていまして…なのでこの辺りの時系列は割と前後しているかもしれません。 胸の痛み 胸の痛みで夜中に飛び起きて眠れない…という事態は減ったものの、常に胸がモヤモヤとして、何か重いものが入っている感覚がありました。 二日に一回はフォーカシングをし、何かしら『そうだったんだ…』という気づきがあるたびに半日から一日寝込み、これ…一体いつ終わるん

      • 回復の定義(複雑性PTSD)

        治癒とか、回復って、どの本を読んでもとにかく定義されてないことが多く、複雑性PTSDについて話していても人によって定義が違い行き違いが多い気がします。 では私にとっては回復ってなんなのか?ということについて、治療5ヶ月目の今の私の認識と、治療を始めた直後の私の認識を書いていきたいと思います。 治療を始める前から1ヶ月後くらいまでのの回復の定義 治療を始める前から1ヶ月後くらいまでは、私は治療をすればそれまでの強みを全て維持した上で弱みがなくなるのではと本気で思っていまし

        • 個人的フォーカシングのやり方 

          他のポストでフォーカシングのことをたくさんお話ししているので、簡単なフォーカシングのやり方と個人的なおすすめのやり方について話していきたいと思います。 フォーカシングは頭で考えるのではなく、体の内側の感覚にひたすらフォーカスしていくというものです。 やり方を解説している動画はないかな、と探したらこちらの動画を見つけました。 私がやっているやり方とは結構違い、内的家族システム両方のような一面があるな、と感じましたが、とても良かったのでシェアしますね。 私の場合は、北米のフォ

        いろんなジャーナリングのやり方

          治療を始めて一ヶ月目の進捗 複雑性PTSD治療日記3

          感情の麻痺が取れ始め、ひたすらフォーカシング 始めて複雑性PTSDの自助グループに行ってから、長年お世話になっていた感情の麻痺が薄れ始め、それに伴い大幅に体調を崩しそれまでの生活ができない状態になりました。 とにかく毎日ぐったりと疲れていて、夜中に突然胸の痛みに襲われ(比喩ではなく物理的に…)飛び起きたり。 日中もほとんど起きていられなくて、30分の動画を見るのに1日半かかったり、夜中に何時間も眠れずにひたすらフォーカシングをやったりの生活が一ヶ月は続きました。 こちら

          治療を始めて一ヶ月目の進捗 複雑性PTSD治療日記3

          もう何からも逃げなくていい場所

          この名言、最近初めて目にしたんですが、なんだか見た瞬間胸にグサッと。 じゃあ自分にはいまだに家がない。というか、複雑性PTSDの人は多分みんな(既に回復していない限り)家がない。 安全な場所にいても、常に危険に備えている。危険から逃れるために、常に防衛反応が活発に活動している。 常に完璧でない自分から逃れるために、完璧な自分に近づくための努力をしたり、本当の自分から逃れるために嘘の自分を作り上げたり。 感情を感じることから逃げてワーカホリックになったり、ゲームや創作活

          もう何からも逃げなくていい場所

          泣き喚いて、大丈夫だよって抱きしめて欲しかったのだと気がついた

          先日、この動画がYoutubeのおすすめで出てきました。 飼い主さんが二日間家を空けたあと帰宅したら、怒った猫に噛まれた、という動画。 可愛いなあ。。。と思って再生。 その時はただ、可愛いなって思っただけだったのですが、数日後にフォーカシングのセッションがあった際に、ふとこの動画が頭に浮かんできて、なぜか泣けてきまして。 突然、ああ、そうだったんだな、と腑に落ちたものがありました。 (ちなみにフォーカシングは、この『ああ、そうだったんだな』をたくさんくれる素晴らしい

          泣き喚いて、大丈夫だよって抱きしめて欲しかったのだと気がついた

          恥のフラッシュバック用ジャーナリングのやり方

          ジャーナリングは誰でもどこでもできる非常に効果的な複雑性PTSDの治療法です。ペンと紙、又はスマホやタブレットがあればできるという非常にリーズナブルな素晴らしさです。 そんなジャーナリングは基本的にやり方などはないというか、好きに書けばいいのですが、そうは言われてもどこから始めれば…という方も多いと思うので、今回は私が恥のフラッシュバックに対応するためにやっているジャーナリングのやり方を紹介したいと思います。 恥のフラッシュバックについてはこちらからどうぞ 恥のフラッシ

          恥のフラッシュバック用ジャーナリングのやり方

          トラウマがないのに複雑性PTSD? 複雑性PTSD治療日記2

          私が複雑性PTSDという概念と出会ったのは、たまたま複雑性PTSDの本を読んだことからです。 読む前は、自分がまさかその複雑性PTSDというものだとは思ってもいませんでした。 なぜなら私には、いわゆる『トラウマ』というものに全く心当たりがなかったからです。 それまで私は、トラウマというのは命に関わるような、ものすごく恐ろしい経験をしたことから発生するものと思っていました。私は命に関わるような事故にあったこともないし、誘拐されたこともありません。家には両親揃っていましたし、食

          トラウマがないのに複雑性PTSD? 複雑性PTSD治療日記2

          複雑性PTSDに気がついたきっかけ 複雑性PTSD治療日記1

          私は基本的に、たまたま複雑性PTSDの本を読んでから「恥のフラッシュバック」と「ADHDのような症状」の二つを元に複雑性PTSDを疑っていました。しかし確信はありません。今までも何度も様々な診断を読んではこれは自分では?と思うことがありましたが、いつも確信は持てなかったからです。 きっかけは私が始めて参加した複雑性PTSDの自助グループでした。私はそれ以前にADHDと診断されており、その前には不安障害の自助グループにも一度行っていました。なので自助グループ自体は初めてではな

          複雑性PTSDに気がついたきっかけ 複雑性PTSD治療日記1

          泳ぐのをやめたらしんでしまう(逃走反応)

          闘争、逃走、フリーズ、迎合の4つの防衛反応のうち、迎合と並び一般的に問題とみなされにくいのがこの逃走反応です。 迎合反応は一応優しすぎて本人の損になっている、という見方になることも多いのですが、逃走反応は一見生産的であるため本人に害があるようには見えないことも多いです。 逃走とは言いますが、逃走タイプは最初から逃げているわけではなく、むしろ反対に問題に対して突っ走っていくような傾向すらあります。ただ努力の方向性が微妙にズレている。これは4つの防衛反応全てに言えることですが、

          泳ぐのをやめたらしんでしまう(逃走反応)

          有害な恥:Toxic Shame(複雑性PTSD)

          私が自分は複雑性PTSDなのではないか?と思い始めたきっかけは恥のフラッシュバックでした。 この時別件でのPTSDでも苦しんでいて、毎日のように悪夢にうなされたりなど体がとにかくSOSを出していたのですが、本人にはそれらがどこからきているのかさっぱりわからず。 なので複雑性PTSDの本を読んでいたら出てきた恥のフラッシュバックには藁にもすがる思いでしたね…。 この恥のフラッシュバックですが、一つ一つは結構割とどうでもいいことだったりもします。もちろんものすごく恥を感じてい

          有害な恥:Toxic Shame(複雑性PTSD)

          複雑性PTSD治療日記(試した治療法)

          私は2023年末辺りに初めて複雑性PTSDと言うものを知り、2024年1月に複雑性PTSD専門の先生とお話しして、複雑性PTSDの治療を始めました。 結構沢山やってみたのですが、やっていて本当にびっくりすることやなんでこれ学校で教えてないん??義務教育で教えるべきでは?と思うことも多く、私のようによくわからない生きづらさに苦しんでいる人たちに届いてくれ…と言う気持ちでブログにしたためることにしました。 今までに私が試した治療法や読んだ本などをリストにし、随時更新していく予

          複雑性PTSD治療日記(試した治療法)

          4つの防衛反応 #1 (複雑性PTSD)

          危険を察知した際に、人間は『闘争または逃走(flight or flight)』という状態になることを知っている方も多いとは思いますが、実は最近はその他にも防衛反応が2つあると言われています。 残りの二つが『フリーズ、迎合(Freeze, Fawn)』になります。 この4つをとてもわかりやすく言うと、例えば友人間や職場でトラブルがあった際にはそれぞれ こんな感じになります。 この防衛反応自体は誰しもが持っているもので、その時々の状況でどれが一番最適な反応になるのかも変

          4つの防衛反応 #1 (複雑性PTSD)

          恥のフラッシュバックとは (複雑性PTSD)

          皆様、恥のフラッシュバックってご存知でしょうか。 多分大多数の方は何それって感じだと思いますが、簡単に言うと というものです。 多分誰しも恥ずかしいことを思い出してウッてなってしまうことはあると思うのですが、私の場合は時期によってはこれが毎日のように複数回ありました。 嫌だな〜と思ってググってみたこともあったのですが、同じような方の質問を見つけても、返信がなかったり、あっても『そういう性格なんじゃないでしょうか』くらいのもので、もう仕方ないんだなと思って生きて来ました

          恥のフラッシュバックとは (複雑性PTSD)