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4つの防衛反応 #1 (複雑性PTSD)

危険を察知した際に、人間は『闘争または逃走(flight or flight)』という状態になることを知っている方も多いとは思いますが、実は最近はその他にも防衛反応が2つあると言われています。

残りの二つが『フリーズ、迎合(Freeze, Fawn)』になります。

この4つをとてもわかりやすく言うと、例えば友人間や職場でトラブルがあった際にはそれぞれ

闘争
『自分は悪くない、悪いのは周りだ』

逃走
『自分が頑張ればこの状況を変えることができる!問題ない!』と解決策に意欲的に取り組む
からの
『もうこのグループ(職場)は無理だな、もっと自分にあった場所を見つけよう』と突然姿を消す

フリーズ
『ぼんやりとしてしまう。全く違うことを考え始めたり、漫画や動画、その他の楽しいコンテンツに没頭する』

迎合
『みんなの機嫌を取ったり、つらい話を聞いてあげたりする』

こんな感じになります。

この防衛反応自体は誰しもが持っているもので、その時々の状況でどれが一番最適な反応になるのかも変わるのですが、複雑性PTSDを持っている人は多くの場合この反応が必要以上に表に出ている時間が長くなっています。

さらに長期間に渡り防衛反応を必要としていた複雑性PTSDの人は、あまりに防衛反応が出ていた時間が長すぎて自分が主に使っている防衛反応を自分の性格だと思い込んでいることが多いです。

例えば闘争反応が強い人は
『自分は有能であり、周りの人間は何もわかっていない。自分が好かれないとこがあるとしたら相手が愚かなせいだ』
=自分は他者より優れていると思い込んでいる

闘争反応が強い人は
『現状を嘆くのは甘え。どんな問題でもひたすらに解決策に取り組んでいけばいい。努力すればなんでもどうにかなる』
=自己評価が低い努力家

フリーズ反応は強い人は
『どうでもいい。自分の世界に入っていれれば幸せ。努力とかだるいし無理。意味ない』
=現実世界に興味がない、趣味に没頭しがち


迎合が強い人は
『根が悪い人はあまりいない。一見難しい人も話せば意外とわかったりする。私が文句を言わなければうまくいく』
=人に助けを求められることが多い、人に利用されやすい

といった具合です。

しかし、実はこれらの傾向は防衛反応からきているもので実際の性格とは全く関係がない…と知り、私は驚愕どころではなかったです。だって今までそれこそが自分の性格だったと思っていたのです。

最初は本当に困惑し、『では自分というのはどんな人間なんだ?』と一ヶ月は自問自答していました…。

続き。逃走反応について


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