桜、散る、口座、散らない金
胸がざわついたから、自分の口座を見てみたら、また祖父から大金が送られてきていた。早く死ななければと思った。するなら縊死しかない。でも、今の部屋にはドアノブがない。カーテンレールは壊れそうだと思う。だからできない。そうやって適当に先延ばしにする。でも早く死なないと、また自分のものと思えない金を手にすることになる。別に、好き勝手に使ってもかまわないのだろうけど、それを邪魔しているのは何だろう。自分をだめにした人や、関係のない人たちにすがって、少しのお金で暮らしていくこと自体には抵