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  • ただの混沌を現代詩とか言ってごまかす

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    自分史上の極楽とは/やつらに邪魔されない場所

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桜、散る、口座、散らない金

胸がざわついたから、自分の口座を見てみたら、また祖父から大金が送られてきていた。早く死ななければと思った。するなら縊死しかない。でも、今の部屋にはドアノブがない。カーテンレールは壊れそうだと思う。だからできない。そうやって適当に先延ばしにする。でも早く死なないと、また自分のものと思えない金を手にすることになる。別に、好き勝手に使ってもかまわないのだろうけど、それを邪魔しているのは何だろう。自分をだめにした人や、関係のない人たちにすがって、少しのお金で暮らしていくこと自体には抵

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      • 忖度みくじ

        元旦の激混みの浅草寺で、ありえないほど悪いおみくじを引いた。"良くない出来事が続き、それをどうにかしようとすればするほど悪くなる、思い通りにいかなすぎて酒に溺れるかもしれない、一家離別もありうる"、と書いてあった。最悪だ。 でも、まだ参拝ができていなかったから、それで怒られている?と考えた。挨拶もろくにしないで啓示をもらおうとするなと。納得。浅草寺はもはや入れない状態だったので、別の神社に移動、そこで参拝したら、あっさり大吉を引いた。気遣われたとしか思えない。あるいは赦しな

        • 無と有

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        桜、散る、口座、散らない金

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          眠気がない夜の自由

          排除のない社会を目指していますと言っている会社の人事にうつ病を再発させられたが、そんな立派な謳い文句、いったい誰の頭から出てきたんだ? 二度も面接があったのに、ただ人事が出てきて、二週間しないで人格否定されて排除されたので、社長には一度も会っていない。会社に入った後の面談でなんでも隠さず言えと言われたので「慣れていないので、まだ不安です(汗)」と言ったら「何が不安なの?」とめちゃくちゃ詰められ、気づいたら辞めると言わされていたのでマジックに近い。こっちの働く姿なんて見たことな

          眠気がない夜の自由

          東京

          ひさしぶりに好きだった人が夢に出てきて、鮮明な顔と肌触りに心が折れた。そのうえ彼女の出産直後のシーンで、夢の中の自分は、彼女のもとへ行くために、混雑したエレベーターを待たずに、長い階段を駆けていた。そして赤子の顔から、彼女と彼女の夫の顔を見出していた。彼女だけが世界でいいのに。すこしでもいやな空気を感じると涙が出るし、カーラジオから彼女が好きだと言った口ロロが流れてきたら、自分の人生の価値のなさに沁みいる。彼女だけが世界でいい。

          会いたくないけど死んでほしくない人

          およそ22年間、祖父母と同じ家で暮らしていたが、その存在は近いようでとても遠く、顔を合わせるととても気まずかった。幼少期の頃は、祖父の晩酌の鍋を一緒に食べたり、畑のモンシロチョウを1匹捕まえるごとに100円もらう契約をしたり、それで何千円も稼いだりしていた。だから険悪な仲というわけではない。ただ、なんとなくずっと気まずい。大学生になってからは、命の短い老人にやさしくしなくては後味がわるいと思い、誕生日のたびに西武や伊勢丹(デパートの方がそれ感があるから)でプレゼントを買って渡

          会いたくないけど死んでほしくない人

          好きだった人の彼氏に車を売る

          中学時代の偶像、毒舌で男好きの同級生。目をしばしばさせる癖、そのせいで魚を彷彿とさせるこめかみ。なんか気に入らないという理由で「あの子とは仲良くするな」と言ってきたり、カップルを破壊しようとする謎の立ち回りのよさ。彼女とは1年間くらいテニスのダブルスを組んでいたけど、前衛の彼女にうしろからボールを当てても(日頃の恨みがあるのでちょっとだけ面白くなる)怒鳴るとかしなくてやさしかった。当時はローラに似ていると思っていたけど、EXITの兼近が出てきたとき、めちゃくちゃ似ていてびびっ

          好きだった人の彼氏に車を売る

          眠れない日に思い出すのは大抵いやな記憶なのでさらに眠れなくなる。もう元凶はどうでもいいのに、それを解決しようとしたせいのことで頭が最悪になっている。 その頃住んでいた場所は地方だったので、そもそも病院が少なかったし、どの心療内科の口コミもあまり良くなかった。そのうえ初診だと1ヶ月以上は予約が取れなかった。はじめてかかった病院では、自分のコンプレックスや痛みを話すと冷ややかな顔をされた。あなたが言ってること、おかしいと思いませんか?そう笑いながら言われたけど、今でもおかしいと

          春の日差しの切迫感

          東京に引っ越してから4ヶ月が経ち、桜が咲いて、風はだいぶやわらかくなった。日差しも強く、たびたび頬を火照らしながら、何か大事なことを忘れているような気がした。とくに家の外に出ているとき、鍵の閉め忘れでもないし、洗濯物のことでもない、もっと広範囲にわたってヤバくなってしまう原因の何かだった。太陽が出てきて暑くなっても、自分の服の着脱以上に別の対象を気にしている。なんだか変だった。 ところで自分、半年前くらいに農業の仕事を辞めたんですが。 よくよく考えたら完全にそれだった。野

          春の日差しの切迫感

          特急列車とキスすれば

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          ここは私の居場所

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          つながる壁沿いに

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          極地

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          金縛りのなか、ナースは猥談

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          マインドフルネスが合わない

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