眠れない日に思い出すのは大抵いやな記憶なのでさらに眠れなくなる。もう元凶はどうでもいいのに、それを解決しようとしたせいのことで頭が最悪になっている。

その頃住んでいた場所は地方だったので、そもそも病院が少なかったし、どの心療内科の口コミもあまり良くなかった。そのうえ初診だと1ヶ月以上は予約が取れなかった。はじめてかかった病院では、自分のコンプレックスや痛みを話すと冷ややかな顔をされた。あなたが言ってること、おかしいと思いませんか?そう笑いながら言われたけど、今でもおかしいと思えないから自分はいつまでもまともになれないんだろう。

病院に通いはじめてからあきらかに状態が悪くなった。説明されていない副作用で心身ともにぼろぼろになったので転院した。あまり薬は飲みたくないです、と新しい医師に話すと、そう思うかもしれないけど飲まないと治らないから、と言われた。信じて飲み続けた。ひどい立ちくらみでさらに生活に支障が出た。

悪い出来事は続くのだった。さまざまな角度から攻撃を受けているみたいだった。負を断ち切れず、1日中自殺の方法について調べることしかできなくなり、ワインと眠剤を飲んで首を吊った。結局、死ねなかったので生きているけど、それからもたびたびいやなことがあったので、今でもそのときに死んでしまえばよかったと思う。もういやな目に遭いたくないばかりに何もできずにいる死に損ないだ。自分の努力は努力ではないような気がする。実際、何もできていないし。今は自分が何を大事にしているのか、よくわからなくなってしまったからそれを考えたり、ささいなことを楽しみたい気持ちを大事にしている。時間があり、お金があるというのは贅沢だけど、うつ病の記憶や病気があいまいに残っているせいで途端にすべてが台無しになる感じがする。嬉しかったことと比べても、嬉しいことは勝てないから。できるなら寿命を分けたいと思っている。

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