急な多文化共生は社会にとって難しい。特定技能、無期限のニュースを見て。
今朝、Twitterをみていたらこんなトピックが。
そういう送り出し機関や受け入れ企業は、良いニュース、と思うのだろうか。
私自身も一部、そういった分野に関わっているけど、手放しで良いニュースだ、とは思いにくい。
いままでの入管の対応によって、「声を上げられず表に出なかった」ケースなんてたくさんあるだろうし、入管に限らず行政関連は、ひとつひとつのケースに「人権」や「当事者という人となり」なんてついてこず、一連の業務のように流れていくことが多い気がする。
そんななかで、無制限にする。
世間から見える以上にデータ上は、日本の労働事情が危ないのか、安易な現場を見てない策なのか。
「使える英語」スキルがないままの「グローバル社会化」だったり、ICTやオンラインの活用の利点さえ理解しないままのGIGA構想だったり、ビジョンだけ壮大で、具体的な施策は現場が苦労する、というタイプのやつだろうか。
来たる“移民社会化”に向けて、私たちに必要な2つの「発想の転換」 https://gendai.ismedia.jp/articles/-/63843
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屋号で「多文化共生」となってはいるから、これから仕事になりそうだ、と喜べばいいのかもしれないけど、不安の方が大きい。
まがりなりにも、多文化共生と付けたには、それなりにバックグラウンドがあって、他人と比較するものではないけれど、少なくとも「陽」の部分だけじゃないよね、という体験・感覚を伝えつつ、グローバルのつなぎ役になれたらという想いがある。
学校社会ひとつとっても「違う」ということへの捉え方や、対応が稚拙な社会に、急に「違い」がたくさん入ってくるとどうなるのか。
多様な価値が潜在的には必要とされてきている日本社会が「ぐっと大きく変わる」きっかけとなるのか。
変化に対応できず、混乱するのか。
どちらにしろ、過渡期に負担がかかる層があるのは確実だと思う。
仮に政策・制度、としてうまくいったとしても、たいてい現場に丸投げされる。おそらく多文化共生の理解、なんて研修や講座などをやれるような企業は「資金力があるか」「良心的であるか」のどちらかだと思う。
それ以外はどうしても(やりたくても異文化理解やサポートなど余力がなくてできないも含む)単に労働者としての(法を破らない程度の)受入れ部分しか手も教育も回らないと思う。
そして、わたしがやりたいようなサポートの部分も資金力のある大手も出てくるだろう。で、結局は大きいお金を出せない受入れ企業はサポートが必要だと思っていても、そこまでの余裕がない。
そして、個人でサポートするような会社に負担がかかる(割に大手より実入りは少ない)。
結局、どの立ち位置にしても、いまの日本の経済は、外国人を入れても「大手が得するスタイル」がベースで、何も変わらないんじゃないかと思ったりしてしまう。
日本人の常識が通じないトラブルも増えるし、日本人のようにお人よしばかりでもない。アンダーグラウンドな部分も増えてくるだろうし、良い面だけ見るわけにはいかない。すでに北海道とかは海外資本に土地とか水源部分買われているともいわれているのに。
結局、どの立ち位置にしても、いまの日本の経済は、外国人を入れても「大手が得するスタイル」がベースで、何も変わらないんじゃないかと思ったりしてしまう。
もしかしたらこの部分が、ムリやり施策が進むことでカオスを通り越して、価値が大きく変わることに寄与したりする?とちょっと期待はしているけれど、様子見しよう。
業種にあわせた日本語レッスンや、外国人雇用向けマニュアルや教材、受け入れる側の企業への多文化研修やら理解促進、そういった点でおてつだいできるだろうけど、そこまで「多文化共生」をまじめにかんがえている企業さんと出会いたいなと思うのです。
たぶん結局、障害者やシングルマザーと同じく、外国人何名雇用したら助成金○○円、みたいな制度とか出てきたら、雇用の流れが促進されるんだろうけど、やっぱりその制度は損しないために活用するとしても、ちゃんと人対人、で考える企業様のサポートしたいし、日本人でも外国人でも、そういうよい会社と縁を繋いでほしいよね、と思うので。
あくまで理想なのはわかってますが、追わないと近づかないしね。
それとは別の視点で、日本人としてもっと学力アップ、スキルアップも本気でやっていかないとなというのもあります。
日本での学歴でいばってられるのは、世界の70億人と競争しなくていい時代だったからで、ネット上での境界線がなくなりつつあることと、この入管の制度の変化は、労働力としての技能実習生だけじゃなく、スキル・能力のあるひとも世界規模で日本のなかに入ってくることでもあるのだろうから、だんだんと日本の横並び教育の人材は、「選ばれる」ことが難しくなってくると思う。
かえっていままで「学校」や「会社」に馴染めなかったタイプの「自分独自の才能やスキル」をもったひとが必要とされるようになっていくと思う。
あれ、そう考えると、悪くもないのかな、このニュース。
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