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「クラゲ水族館」へ行ってきた 日帰り弾丸山形横断旅

 先日,あまり利用する機会のない山形県内の2つの空港と,過去にニュースやSNSなどで取り上げられて「クラゲ水族館」として話題となった加茂水族館に行きたいと思い,日帰りで弾丸山形横断旅に行ってきましたので,今回はその旅の記録をお届けします.


おいしい庄内空港

 山形県には,県の北西の酒田市にある庄内空港と,県の東の東根市にある山形空港の,2つの空港があり,どちらも空港名に「おいしい」を冠した愛称で親しまれている.
 今回は,ANAだけが就航する庄内空港行きの便に乗り,山形県の西側から旅をスタートする.

この日は悪天候であり巡航中は外の景色が楽しめなかったのが残念である.分厚い雲を抜けると,今泉付近の海岸線を見ることができた.
初訪問の庄内空港

 「おいしい庄内空港」では山形県産の豚肉を使った料理がおいしい「平田牧場」のレストランがある.今回は季節限定の,アスパラかつと金華豚ヘルシーカツの載った季節のしゃぶかつカレーと,金華豚メンチカツをいただいた.地元のお肉がぎっしり詰まったカツを堪能できるお店のあるこの空港は,まさに「おいしい」庄内空港である.

加茂水族館

 庄内空港からは,レンタカーを利用して,まずは加茂水族館へ向かう.
 加茂水族館は,クラゲの展示種類数が世界一であることで知られており,そのクラゲに特化した展示が過去にニュースやSNSで話題となっている.
 実際には,クラゲのみならず,展示場に入って最初の場所には庄内の淡水魚・海水魚の展示もされている.しかし,やはり目を引くのは,その先に待ち構えていたクラゲの展示であった.加茂水族館でのクラゲの展示は,様々な形状の水槽に,様々な色や形のクラゲが展示されているという美しさに加えて,種類ごとの説明やクラゲに関する解説板など,クラゲに関する知識を深めることができる点が面白くあった.

加茂水族館
庄内の魚の展示の中には大量のサケも!美味しそう.
サケの稚魚も展示されていた.小ちゃい!
クラゲコーナーの最初にいた,UV光を当てると縁が緑色に光るオワンクラゲ
インドネシアシーネットル
丸い水槽の中に色彩の美しいクラゲがいる展示が美しい
櫛板列が七色に光って美しいツノクラゲ
こちらも櫛板列の色が美しいカブトクラゲ
コトクラゲ
泳いでないけどこれもクラゲ!黄色の他にも様々な色彩がいるそう.
クラゲの赤ちゃん 小ちゃい!
生後1日目の個体まで居てすごい!
コティロリーザツベルクラータ
呪文みたいな和名である.唱えたら魔法を放てるのではないだろうか.
上から見ると目玉焼きのように見えることから,英語ではFried Egg Jellyと呼ばれる.
成長すると口腕の先がすみれ色になる.面白い見た目である.
ブルーキャノンボール
全体が青色で美しい
タコクラゲの仲間
傘のつぶつぶがテングダケのようである
クラゲ展示のトリは,大量のミズクラゲで埋め尽くされた巨大な丸い水槽!
ここではミルク味のソフトクリームにクラゲをふりかけた「クラゲソフト」を食べることができる.クラゲ自体の味は薄く,コラーゲンのようであった.

出羽三山神社

 加茂水族館を発ち,山形県の東側へと進んでゆく.その途中で,羽黒山にある出羽三山神社に立ち寄った.
 出羽三山は,山形県内にある羽黒山,月山,湯殿山で構成され,この三山を巡ることで「生まれかわりの旅」になると,古くから信仰をあつめてきた,日本遺産である.その中でも,羽黒山にある出羽三山神社は,三山の神を合祭している.
 羽黒山へ向かうと,降っていた雨は雪へと変わり,神社に着く頃には深い雪に覆われていた.3月も下旬であるというのに,この雪の深さには驚きを隠せない一方,雪景色に覆われた神社にはなにか神秘的なものを感じた.

境内入口の鳥居には,月山と湯殿山の名前が連ねられている.
合祭殿のまわりは深い雪で覆われており,外側から合祭殿の姿を拝むことはできなかった.
冬季は参集殿より入って,中から本殿へ行く.
冬季は外側から合祭殿(本殿)に行くことはできず,中から参拝する.
本殿内は撮影禁止のため写真は無いが,室内は金色の装飾で美しく,厳かな雰囲気を醸し出していた.

おいしい山形空港

 羽黒山からさらに東へ,最上川沿いを進みながら山形空港を目指す.途中では川の駅 最上峡くさなぎに立ち寄り,お土産を購入した.最上川名物だという味噌まんじゅうは,ほんのりと味噌の味がする皮に,甘い白あんが包まれており,味噌という名前からは想像つかない味が美味しくあった.

 そして日が暮れる頃に山形空港に到着.庄内空港と同じく愛称に「おいしい」を冠する山形空港にも,山形県産の牛肉を使った料理が楽しめるレストランがあり,夕食として食べるのを楽しみにしていたが,この日はまさかの臨時休業.悔しくも夕食に山形のおいしいものを食べることはかなわず,気分的には「おいしくない山形空港」になってしまった.

こちらも初訪問の山形空港
J-AIRとFDAのみが就航する山形空港からは,J-AIRの羽田便で帰宅した.
悪天候の中のフライトで,我々乗客はシャカシャカポテトなのかと錯覚するぐらい揺れる中,機窓に夜の海ほたるを見ながら羽田に着陸した.


 ということで,山形県内のふたつの「おいしい空港」の訪問と,クラゲで有名な水族館の訪問を目的とした今回の日帰り弾丸山形横断旅は,大雨と大雪の悪天候の中の旅となってしまったうえ,山形の食をじゅうぶんに堪能できなかったところが残念でありますが,一方で深雪の中に佇む神社を一目見ることができたのが嬉しかったところであります.日帰りという短いスケジュールもあり,今回は山形県をしっかりと堪能できなかったように思いますので,近いうちに今度は泊まりで訪れたいところです.

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