小学校の先生の一日 【前編】
みなさん、こんにちは、旅人先生Xです。
今日は、小学校の先生の一日の業務の流れについて書いてみようと思います。
意外と他業種の仕事の流れって知らないですよね。
この機に小学校の先生の仕事の流れを知ってもらえたら嬉しいです。
なお、地域や学校によって、詳細は異なりますので、一つの例としてご覧ください。
また、現行の体制を批判する意図で書いているわけではありませんので、合わせてご理解いただけますと幸いです。
※書いていたら、長くなってしまったので、記事を2つに分けました。ぜひ後編もお読みください。
目次は以下の通りです。
① 今回の記事を書こうとおもったきっかけ
今回の内容を書こうと思ったきっかけは、人に説明する機会があって、簡単にまとめたことです。
簡単にですが、せっかくまとめたので、ちょっと紹介したい気持ちが芽生えました。
また、その時、他業種の仕事の流れって意外と知らないと思ったこともきっかけの一つです。
プログラマーの人の一日の仕事の流れだったり、コンサルティング会社の人の一日の流れだったり…
他の仕事の流れはなんとなくは想像つきますが、よくは分からないのが正直なところです。
私は、仕事柄色んな人と接しますし、たくさんの業種の人とのつながりはあるのですが、仕事の流れとかはやはり詳しくは知らないです。
たくさんある仕事の中で言えば、小学校の先生は、大分イメージしやすいほうだと思います。
ぜひ、遠き日の小学校時代を振り返りながら、ご覧ください。
② 【一日の流れ】朝の登校のこと
先生が授業をしていた記憶はなんとなくあると思いますが、それ以外って何をしているのって人も多いと思いますので、ざっくり書いていきます。
意外と知られえていないですが、朝の子どもの登校は出勤時間前です。
その時間は、時間外ですが、子どもを受け入れに出勤することがしばしばあります。
むしろ、受け入れに出勤しない日のほうが、少ないかもしれません。
人によりますし、強制でもないのですが、私の場合は、朝のこの時間帯に行っておいた方が、結局放課後の業務なども減るため、出勤することが多いです。
では、次に、登校後からの流れをご紹介します。
③ 【一日の流れ】登校後~授業開始前
子どもが来てから下校までは、授業をするのに合わせて、授業の合間を縫って、丸付けや子どもに応じた支援等を行っています。
・朝の提出物の確認と準備の支援
登校してきた子の提出物の丸付けをしたり、準備の支援を行います。
私は、朝に、翌日の連絡等の記入も子どもにしてもらうのですが、そうしたことへの支援も必要なことがやはりあるため、子どもたちに様子を確認がてら、声を掛けていきます。
ご家庭からの連絡はないかどうかもこの時間にチェックしています。
・健康観察と出席確認
今ですと、体温チェックもありますが、それと合わせて、一人ひとり呼名をしながら子どもの様子を確認していきます。
「はい、元気です」のあれです。
あの声や様子で心と体の健康を確認しています。
何かあると結構な割合で様子が変なので、ルーティーンとなっているこの時間はとても大切だと私は思っています。
大方は、朝の登校時の様子や提出物を出しに来た時に分かりますが、子どもの心身の健康は大切だと思いますので、ダブルチェックの意味合いも込めて、行うようにしています。
また、健康観察時に、欠席かどうか連絡がない子等がいる場合は、職員室に戻って、電話等で安否確認を行っています。
・連絡ノートのチェック
その日の連絡事項を書いたノートをチェックします。
日程表などを配っておけば済む話なのですが、意外と家庭からの連絡を出し忘れている人もいるため、必ずこの時間に全員の連絡ノートに目を通します。
下級生などは特に、出し忘れが多い傾向にあるため、この時間を設けていることが多いです。
私の場合は、発達段階等に合わせてこの時間の設け方は、異なります。
総じて、朝は丸付けやチェックをしている時間が長めになっています。
④ 【一日の流れ】授業開始~給食まで
授業は、みなさんのイメージ通りだと思います。
ここでは、休み時間や給食にどのように過ごしているかをメインに書いていこと思います。
午前中は、4時間の授業が一般的かと思います。
1~2時間目を行って、長めの休み時間(15~20分)。
3~4時間目を行った後に、給食といった流れです。
1、2時間目の間と3、4時間目の間に短いですが、5~10分くらいの休み時間があります。
授業は、みなさんのイメージ通り、授業を行います。
※高学年ですと音楽などは、専科の先生が行ってくれることがあります。その場合、担任は、空きの時間なので、丸付けや成績処理等を行います。
短い休み時間は、授業の準備やその前の時間に課題が終わらなかった子や分からない所があった子の支援を行います。
また、前日休んでいた子がいる場合などは、そういった子のフォローをします。
長い休み時間は、朝の丸付けの残りを行ったり、短い休み時間に終わらなかった子どもたちへの支援を行ったりします。
事務作業やフォローが終わっている場合は、子どもたちと一緒に外に出かけて、おにごっこやドッチボールをして遊びます。
なお、おにごっこをすると体力が激減して、そこからの授業がしばらく辛くなります。(笑)
私は、子どもへの支援やフォローが終わっている場合、もしくはもう一度の短い休み時間で終わる算段がついている場合は、子どもとゆっくり過ごすようにしています。
外で遊ぶこともあれば、教室でギターを弾きながら一緒に歌う事もあります。
いずれにせよ、長めの休み時間は、交流の時間に充てられるように配慮しています。
休み時間や授業が終わったら、給食です。
⑤ 【一日の流れ】給食時
給食ものんびり食べたいところですが、給食指導があります。
給食は、まず配膳の指導があります。
学校によっては、完全に子どもにお任せのところもあると思いますが、基本的には担任が一緒に行うか、子どもたちの支援をしながら、様子を見守ります。
熱いスープで火傷しないか、アレルギーの確認や苦手な食べ物の調整は大丈夫か等々に注意しつつ配膳をします。
配膳が終わったら食事開始です。
一緒に食事をとるのですが、私はさっさと食べて、おかわりの対応をしたり、事務作業を進めたりしています。
ゆっくりも食べれるのですが、食べている子どもたちへ声を掛けて回ったり、残菜が減るように声を掛けたりする時間に当てたいので、さっさと食べています。
私は、イレギュラーな対応や授業中の子どものノートや成果物の評価をここで行うため、早めに食事を済ませています。
給食では、子どもたちに食事を楽しんでもらいたいため、可能な範囲でおしゃべりをしたり、おかわりをしたりしています。
最も今は、コロナの影響でなかなかそうはいきませんが…
また、苦手な食べ物を根性を出して食べるというよりは、可能なだけ食べて行けそうなら、ちょっと増やすみたいな微調整をしています。
苦手な食べ物があるとそれが眼前に並ぶだけで萎えると思いますので、調整は大切にしています。
ただ、栄養バランスを考えて食べていくことも給食指導の一環のため、そのことを充分に配慮しつつ、楽しむための調整を行います。
それぞれの子が食事の楽しみを知ったり、栄養バランスを考えた食生活を送れるように素地を養ったりして、今後のためになるよう心がけています。
先に、さっさと食べると書きましたが、オーバーに早く食べているというわけではありません。
基本的には、おしゃべりができる時は、子どもたちと「これは美味しい」とか「~が苦手だった」とか「~さんは、何が好きなの」のような交流をしながら、食事をとっています。
結構、給食指導は慌ただしいという声を聞きますが、個人的には、やることはそれなりにありながらも子どもたちとゆったりと食事を楽しみつつ、ちょっとした仕事をする時間になっています。
ひとまず、前編はここまでです。
ざっくり書いていますが、意外と長くなってしまいました。
こうして書いてみると、基本的な活動に加えて、子どもへのちょっとした対応も合わせると意外とやることがあるなぁと感じました。
文字にすると事務的で、無味乾燥な感じがしますが、どれも、子どもとの交流が伴うため、私の場合は、とても楽しい時間を送らせていただいています。
シリアスな場面も時にありますが、ほとんどは、自然に笑顔になるような温かい時間を過ごさせてもらっています。
子どもや保護者、同僚に感謝です。
今回の記事で、少しでも小学校の先生の一日の仕事が知ってもらえたら嬉しいです。
後編では、掃除や下校指導、あまり知られていない放課後の先生の仕事について書いていきます。
今回もお読みいただきありがとうございました。
後編もぜひよろしくお願いいたします。
旅人先生Xはこんな人です。↓↓↓↓↓↓
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