学校の給食について
こんにちは、旅人先生Xです。
今日は、みなさんも食べたことがあるであろう「給食」について書いていこうと思います。
私の個人的に思うことをベースに書いていきますので、ご理解の上、お読みいただくようお願いいたします。
目次は以下の通りです。
① 学校給食について
学校給食は、学校給食法という法令によって定められています。以下は、Wikipediaからの引用です。
学校給食が児童及び生徒の心身の健全な発達に資するものであり、かつ、児童及び生徒の食に関する正しい理解と適切な判断力を養う上で重要な役割を果たすものであることにかんがみ、学校給食及び学校給食を活用した食に関する指導の実施に関し必要な事項を定め、もつて学校給食の普及充実及び学校における食育の推進を図ることを目的とする法律(学校給食法第1条)。
近年、「食」を巡る情勢の変化に対応して、制定以来初の改正が行われた。昭和29年6月3日の制定時においては、学校給食の目的を定める上での考慮事項として「国民の食生活の改善」への「寄与」が掲げられていたが、平成21年4月1日の改正法では、日本における一般的な食生活の現状に鑑み同文言は削除され、かわって「食に関する正しい理解と適切な判断力を養う」点が盛り込まれた。また、いわゆる「食育」を重要視する観点から、その推進も新規に盛り込まれる形となった。
昭和29年に定められてから、平成21年まで改正なく運用されてきましたが、引用にもある通り、世の状況の変化から、「食に関する正しい理解と適切な判断力を養う」点が盛り込まれたのは、みなさんもご存知かもしれません。
私たち教員も普段の生活では、なかなか法令までみることはないのですが、こうして改めてみると給食は、しっかりと定められたものであることが分かります。
② 学校の給食指導の目標
学校給食法の中では、主に、7つの目標が挙げられています。
学校給食については、義務教育諸学校における教育の目的を実現するために、次の各号に掲げる目標の達成に努めなければならない(学校給食法第2条)。
一 適切な栄養の摂取による健康の保持増進を図ること。
二 日常生活における食事について正しい理解を深め、健全な食生活を営むことができる判断力を培い、及び望ましい食習慣を養うこと。
三 学校生活を豊かにし、明るい社交性及び協同の精神を養うこと。
四 食生活が自然の恩恵の上に成り立つものであることについての理解を深め、生命及び自然を尊重する精神並びに環境の保全に寄与する態度を養うこと。
五 食生活が食にかかわる人々の様々な活動に支えられていることについての理解を深め、勤労を重んずる態度を養うこと。
六 我が国や各地域の優れた伝統的な食文化についての理解を深めること。
七 食料の生産、流通及び消費について、正しい理解に導くこと。
みなさん、これはご存知でしたか?
私は10数年前に勉強した記憶がおぼろげに戻ってきました。
…正直に言います。
恥ずかしい話、内容の大半はすっかりと飛んでいました。
すいません。これは、本当に反省です。
どれが大事とかはなくどれも大切だと思うのですが、私個人としては、特に、2つ目の「日常生活における食事について正しい理解を深め、健全な食生活を営むことができる判断力を培い、及び望ましい食習慣を養うこと。」が特に、印象に残っています。
これだけは、ずっと大切に子どもと給食の時間を過ごしてきたつもりです。
健全な食生活を営むことができる判断力を培い、望ましい食習慣を養うことは、日々の継続的な活動でなし得ることかと思いますので、少しずつアプローチしていくことが大切だと私は、思っています。
※極端な話、好き嫌いし過ぎて、幼少期の頃から毎日このようでは、健康が心配になります。【逆に食べなすぎも心配です。】
③では、私が現場で大切にしていることを少し具体的に書いていこうと思います。
③ 私が現場で大切にしていること
食事は、人の自由でもあるので、過干渉はよくないと思いつつも、知識や習慣を形成するお手伝いをする身として、啓発や環境づくりはしっかりと行いたいと考えて、子どもと接しています。
先に言っておきますと、私は、食事は楽しくしてほしいと思っていますし、成長してからもたくさんの食べ物に出会いながら、食への興味や関心を広げ続けてほしいと願っています。
理想はさておき、ちょっと普段のことを書いていきます。
嫌いなものがある人は、分かってくれるかと思いますが、嫌いなものを食べるのってかなりの苦痛ですよね。
あの苦痛や苦しみを毎回味わっていたら、食事そのものが嫌になってしまうと私は思っています。
だから、無理に食べる必要はないと思います。
ただ、嫌いなものを減らしまくって、好きなものを増やしまくって…というのは、食習慣の形成にはあまり良くないと思い、子どもには、オススメしていません。
「無理に」食べる必要はないのであって、可能な範囲で食べたり、食べれる量を増やしたりするのは、大切なことかなと思っています。
いわゆる適量というのは、人によって違うでしょうし、当然、無理なく食べられる量も違うはずです。
一律この量としてしまったり、完食を強要すると給食がつらい、食事が苦痛という子が出てきてしまうと思います。
そうなっては、本末転倒どころの話ではありません。
ですから、普段は、子どもが無理なく食べられる量に調整するところから始めています。
食べられると思う量にしっかりと調整して、自信を付けたり、食事を楽しんだりすることを大切にしています。
そして、余力で食べられる量を増やしたり、苦手なものにチャレンジしたりするというような取組をしています。
様々な取組があるので、何とも言えないのですが、苦手なものが目の前にあるだけで、食事がすごく楽しくなくなるという話を子どもたちから聞いてからは、調整することを大切にしています。
残飯も減りますし、精神的な苦痛も軽減できるので、個人的には一定の効果があると感じています。
同じお金をみんな払っているのだから、同じ量を盛るべきなのかもしれませんが、先の通り、それで苦痛を受ける子が多数いるのでしたら、ある程度の調整はしたほうが良いかなと思います。
目標に合わせて手段を選択していくことが大切かなと思いながら、日々、子どもとの接し方を考えています。
【個人的には学校給食法第2条に、楽しく食事をすることを推奨する類の言葉がないのが、気になっていますが、前提として考えていると捉えて活動しています。】
ご意見等がありましたら、ぜひいただけるとありがたいです。
④ 小ネタ 米と牛乳合わないのに、なぜ一緒に出てくるの?
実は、これも法令の中で、定められていることです。以下のWikipediaからの引用をご覧ください。
長年の謎が解ける方もいるかもしれません。
米飯が主食の場合でも、あまり相性がよくないと思われる牛乳が必ず出るのは、学校給食法施行規則第1条第2項により「完全給食とは、給食内容がパン又は米飯(これらに準ずる小麦粉食品、米加工食品その他の食品を含む。)、ミルク及びおかずである給食をいう。」と必ずミルク(または牛乳)を出すように規定されているからである。なお、補食給食(給食内容がミルク及びおかず等である給食。第1条第3項)、ミルク給食(給食内容がミルクのみである給食。第1条第4項)の場合でもミルクは必須となっている。
「なぜに、牛乳がいつも何とでもセットなんじゃい」と思っていた方もこれで、ご理解いただけるかと思います。
謎の答えは、学校給食法施行規則第1条第2項にありました。
学校給食法で決まっていたから、牛乳が毎回出てきていたのですね。
なお、牛乳がなければ、学校給食ではないというわけではないとの文部科学省の回答もあるようですが、実際は、特別な場合を除いて、基本的に牛乳が出されているようです。
アレルギーなどのこともあるので、今後の改正でどうなるかは分かりませんが、毎回牛乳がでてくるというのは、個人的には続きそうな気がしています。
以上、学校の給食についてでした。
少し、給食について詳しくなったり、給食を懐かしんでいただけたりしていれば幸いです。
今回もお読みいただきありがとうございました。
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