ちょっと先の事を考える
こんにちは、旅人先生Xです。
今日は、「ちょっと先のことを考える」ということについて、小学校の現場での出来事を交えて、思うことを書いていきたいと思います。
【今回の「先のことを考える」は、予定等を先取りするというイメージで用いていきますのでご了承ください。】
目次は以下の通りです。
① ちょっと先のことを考えるとは?
ちょっと先のことを考えるというのは、言葉の通り、少し先の予定のことを考えるイメージです。
例えば、
・次は、何をする。
・そのためにどんな準備が必要か。
・自分は何をした方が良いのだろうか(自分にとって)
といった感じです。
子どもの場合でも大人の場合でも、次に何をするかということを確認する人は多いです。
しかし、それに比べて、予定のための準備や自分が今何をしたら良いかについて考えたり、行動に移したりできる人は、かなり少ない印象があります。(特に子どもの場合は、ここまでなかなか考えるのが難しい場合が多いです。)
このような現状を生み出す原因は、恐らく、指示されたこと等をあまり考えずに、こなしている習慣?のようなものだと思います。
ただ与えられたことにのみ向き合うということを続けているとどうしても指示待ち気味の姿勢が染み付いてしまうような気がします。
そのようなマイナスのスパイラルから、プラスのスパイラルに入るために、自分の成長のためにいかに時間を使うかという考えを意識することで、ちょっと先のことを考えられるようになってくるのではいかと思います。
② 先のことを考えるメリット
主なメリットは2つあると思います。
1 能動的に考えて動く力が身に付く
2 時間の使い方が上手くなる
1 能動的に考えて動く力が身に付く
先のことを考えてみると疑問がでたり、~を準備しておこうと思ったりするようになります。
そして、疑問がでたり、~を準備しておこうと思ったりすることによって、自分の思考が受動的あった状態から能動的な状態に変わります。
これは、大きなメリットと言えるではないでしょうか。
ちょっと先のことを考えることで、自分の思考が変わって、動きも変わるのですからこんなに嬉しいことはありません。
能動的な思考をもつことによって、行動がグッと変わってきます。
行動を変えることで、自分の成長を感じたり、周りの人を嬉しい気持ちにさせたりすることができるのではないかと思います。
成長を感じたり、周りの人を笑顔にしたりするとやる気が湧いてきて更に能動的になっていきます。
このような、良い具合のプラススパイラルに自分を入れてあげるためにも、ちょっと先のことを考えてみてはいかがでしょうか。
2 時間の使い方が上手くなる
ちょっと先のことを考えることで、時間の使い方が上手くなると私は思っています。
次のことがわかると段取りを「自分なりに」組んで動くことができるため、時間んの使い方は、ぐっと変わります。
こうした経験は多くの方が、実際に体験していることではないでしょうか。
「自分なりに」段取りを組むというところもポイントです。
段取りを与えられるのではなく、「自分なりに」考えることによって、時間を上手く使う力もついてきて、一石二鳥だと思います。
いうまでもなく、時間は、とても貴重です。
その時間を上手く使えるようになるのは、かなり大きなメリットと言えると思います。
時間を上手く使える力を身に付けることは、子どもにとっても大人にとっても価値のあることですが、特に子どもにとっては、更に有益ではないかと感じています。
③ 小学校の現場の様子
私の担任している一年生のクラスで最近あったことを例に挙げたいと思います。
ある日の朝の連絡用のノートを書くという場面のことです。
【前情報】
私のクラスでは、朝、連絡をノートに書くということをしています。
黒板に、連絡を書いたボードを張り付けて、それを子どもに写してもらっています。
連絡が書いてあるボードは、いつも教室の後ろ側の小さめの黒板に張り付けてあり、前日や朝に、私が移動させています。
【実際の出来事】
ある日の朝、ちょっと作業があり、私が子どもが来る時間までに、連絡用のボードを動かせない日がありました。
更に、内容の更新もできていないという始末です。
子どもに迷惑をかけたなぁと思いながら、教室に入りました。
すると、連絡用のボードが黒板に貼ってありました。
「ん?私、忘れてただけで、移動させたっけ???」と思いながら、日付を見てると確かに更新されています。
「なんだ、忘れてただけか。疲れてるぞ!自分!」とかのんきなことを思って、作業用の机に向かいました。
すると、何人かの子たちがきて、「先生、気づいたー?」と声を掛けてきました。
確か、私は、「昨日と髪型変わった?」とか「マスクが新しいとか」呑気なことを言っていたと思います。
「違う違う」と子どもたちは笑いながら、黒板のボードを指さしました。
「あれ、僕たち(私たち)がやったんだよー」というのです。
※教室に犬はいません。
「へー!えっ??えーーーー」とまぁ私はとても驚きました。
「私の気のせいじゃなかったのか」とすごく恥ずかしい気持ちと同時に、すごいなぁという気持ちがグッーーーとこみ上げてきました。
恥ずかしながら、1年生の子どもたちが自分達で、そんなことまでやってしまうとは思っていなかったのです。
子どもたちの成長を感じました。
「どうしてやってみたの??」と聞いてみました。
「だって、前にあったほうがいいし、大体書くこと分かるから、早くやったほうがいいかなって思って」「そうそう!」「先生忙しい時、これないもんね」と返され、思わず唸りました。
唸っていると「連絡、これであってるの?ほかに書くことある??」と聞かれて、ここで、遂に笑ってしまいました。
すごいと思いすぎて、笑ってしまいました。
すごい勢いで、怒られました。
ごめんなさい、子どもたち。
先生は、感動と嬉しさと驚きのあまり、感情が制御不能の暴走機関車になって、笑っちゃったのです。
弁明をして、追加の連絡を伝えると得意げに書いてくれるではありませんか。
感心して、笑顔で書いている様子を見守っていると、「先生は、カタカナプリントの早く丸付けしてください。私たちは、カタカナ直せないので」と言われて、「いや、もうみんななら、カタカナの丸付けもできるんじゃない」という気持ちになりました。
ちなみに、「カタカナの丸付けもどう?」といったら、「早く仕事してください。」とのお返事をいただきました。
6、7歳の人たちとは思えない返しに戸惑いつつ、仕事に向かいました。
しょぼん(´・ω・`)としている私に、「先生、頑張れ」と何人かの子が宿題を提出しながら、励ましてくれました。
おじさん泣いちゃうよ…
以上が、実際の出来事です。
ノートを書くというちょっと先のことを考えた時に、「これじゃだめだなぁ」とか「こうしたほうがいいな」「これならできそうだな、やってみよう」といった気持ちをもって、子どもたちが行動を起こした結果が今回の事かと思います。
先にも書きましたが、予想もしていなかったので、とても驚きました。
調子にのった私の名案を一蹴されたことも驚きました。笑
冗談はさておき、ちょっとした日常の出来事ですが、こうした変化を日々目の当たりにしながら、自分も刺激を受けつつ日々を過ごしています。
以上、現場の様子を旅人先生Xの小学校からお届けしました。
④ 私が思うこと
ちょっと先のことを考えるだけで、行動がぐっと変わるということは、小学校の一例からも感じていただけたのではないかと思います。
年齢などに関係なく、ちょっと先のことを考え、行動を起こすということは、とても良い経験を自分の中に蓄積することになると私は考えています。
ちょっと一息ついたタイミングや一日を終えて、休む際に、ちょっと先のことを考えてみるのは、いかがでしょうか。
特に一日の終わりに、ちょっと先のことを考えるのは、シャットダウンリチュアルといって、一日の終わりの儀式的な役割も果たすようです。
ちょっと先のことを考えることは、心も体もゆっくりと休ませるためにも有効なことといえます。
ぜひ、多くの人にちょっと先のことを考えるということを意識的におこなってほしいなと思っています。
⑤ みなさんへのお願い
本題とはそれますが、小学校の現場では、こうした微笑ましくもあり、大人も刺激を受けるような子どもの成長が日々、見られます。
ちょっとした会話の機会に、こうした明るい小学校での出来事も話題に取り上げてもらえると嬉しいです。
よろしく、お願いします。
今回の記事は、これで終わりです。
お読みいただきありがとうございました。
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